J1第6節 横浜M×川崎(日産)


 昨年末から3月末までの改修工事の影響で、6節にしてようやく日産での試合。改修といってもトイレや照明、通信設備の更新とかであまり目立った変化は無いだろうと思っていたのだが、行ってみると結構変わっていた。
 まずメイン、バックの1階がより深い青色、かつ跳ね上げ式の座席に。

 去年までならそこに座っていたのだが、席割り変更で今年は↑のように上から眺めるだけ(苦笑)以前も言ったように、ホームスタジアムの座席がクラブカラーで統一されるとより“ホーム感”が増すのでこれは嬉しい。出来れば2階やゴール裏など他のエリアもこの色で統一して欲しいところ。
 またコンコース内の各柱にはディスプレーが設置されていた。

 こうした縦長ディスプレーによる広告表示は少し大きな駅のコンコースでは当たり前になってきているが、スタジアムで見るのは初めて。プロモーション情報だけでなく場内案内図や当日のタイムテーブルも表示されてなかなか使い勝手が良さそう。他にバクスタ中央付近には3×5mくらいの大型ディスプレーもあった。

 と色々変化を目の当たりにしていたのだが、もう一つの大きな変更点である席割りの変更はまだ慣れない面はあるな。2階ゴール裏席から東ゲート広場まで行こうとすると、開門からしばらくの間は入り口階のみバクスタとの往来が自由なので、ゴール裏エリアの階段を下に降りて、そこからバクスタ方面へ歩く必要がある。このスタジアムは4階(入り口階)~7階(2階席入り口階)があるが、この間5~7階では柵で行き来出来ない。つまり広場から席に戻る時はバクスタの階段を上って上の階でゴール裏方面に横移動、というルートが使えない。それを知らず、一度上の階まで行きながらまた下に戻る羽目になってしまった。これも含め2階との往復を繰り返すのはは地味にキツかった(苦笑)
 ただ2階は眺めは良いので時間がある時にふと見入ってしまう。

 新横浜公園~港北JC方面。東名と接続する横浜環状北西線の橋脚が姿を現していた。

 武蔵小杉方面。ここからでもタワマンがよく目立つ。今日の相手川崎のホームもあの辺り。

■試合
 開始から川崎がボールを繋ぎ、左右に大きく展開しながらマリノスゴール前に到達するシーンが目立った。前半半ば迄に3~4回決定機があったと思うが、マリノス守備陣が足を伸ばしてクリアしたり、知念のシュートはポストを直撃したりで無得点。マリノスがプレスに行ってもしっかりボールキープする個人、組織のレベルは明らかに今季対戦した中で最高の水準だった。まぁマリノスとしては前半0-0なのは幸いというか、去年の日産の試合みたく後半カウンターで勝負を付ける展開になるかなと。
 後半はややマリノスが押し戻すようになったが、前半13分に川崎が先制。反対サイドでのゴールだったので状況がよく分からなかったのだが、右からのクロスを家長が合わせてポスト→飯倉と当たってゴールインしたらしい。この場面はアシストの前の大島のパスで勝負あったな。中央でボールを持つものの前にマリノス守備陣がいるのでシュートやパスの隙が無い中で、反転して右サイド裏に浮き球を出す技術と判断力は素晴らしかった。この大島とネットのボランチコンビはさすがのプレー。
 このカードは先制した方がそのまま勝つ事が多いのでこれは川崎がこのまま追加点取るかなと思った矢先にマリノスがCKから中澤が合わせて同点。その後はマリノスが更に攻勢を強めて何度か決定機を作り出していく。特にウーゴはポスト直撃弾を含め2~3度決定機があったのだが決められず。
 後半途中には齋藤が途中出場した。その瞬間盛大なブーイングが響き渡り、その後もボールを持つ度にブーイングは鳴り止まなかったのだが、移籍後にマリノスサポの前に姿を現すのは初めてのはずだから、まぁけじめというか、ある種の別れの儀式のようなものではあったな。何度か左サイドをドリブルして2度ほど惜しいチャンスを作り出した。ただ川崎の場合、家長ほどの選手でも機能するのにシーズン半ばまで掛かったのをみると、今日の終盤のようなカウンターの応酬ならまだしもあのドリブルが機能するようになるにはまだ時間が掛かるとは思う。
 お互い追加点を取るチャンスは十分あったがアディショナルタイム5分の末、1-1の引き分け。このカードで引き分けは珍しいなと思って記録を辿ると観戦した中では2012年8月の2-2@日産以来だと。引き分けではあったが互いの意図が明確かつハイレベルな好試合だった。まだ4月だが、今季の観戦ベストマッチ候補(笑)
 
 帰りの電車内もそうだったが、それにしても川崎サポ増えたなと思う。今日もアウェイ2階を開放したが、そのエリアは去年より広がっていた。去年は右から映像装置の左端辺りまでだったが、今年は更に2ブロックほど左に拡大。観客数は去年の42,483人に対して今年は37,332人だからアウェイサポの比率はより高かったと言えるかな。マリノスはこの試合に向けて武蔵小杉駅コンコースで広告展開したりしていて、(アウェイサポ来場者UPの)目論見は成功と言えるが、肝心のホーム側の入場者数が去年より減るようでは本末転倒という気もする。帰りの電車でも、降車駅から察するに川崎市内を中心に23区南部や(本来マリノスが取り込むべき)横浜北部の人々を上手くファン層に取り込んだ印象を受ける。またこれはサポだけでなくユースも同様なのではないかと思っているのだが、それはまた別の機会に。

 6節にして初日産だったが、今月はその反動で(?)毎週末ここで試合があるという。やはりここで試合をして初めていつもの観戦生活が戻ってきたという感覚はある。