J1第3節 横浜M×川崎(日産)


 今日は珍しくメイン2階から。年チケのアップグレードサービスを使ったのだが、東西両ゲートに対応ブースがあると思い込んで小机から西ゲートに向かったら東ゲートでしか対応してないのが判明し、西ゲート→東ゲート→再び西ゲート側のメインスタンドと結構な距離を歩く羽目になってしまった。座席はマリノスゴール裏を引いた位置から観てみたくアウェイ寄りにしたのだが、事実上川崎ゾーンだった。
 この試合を前にした両チームの状況は、マリノスが水曜のルヴァン杯でスタメンをほぼ入れ替え、今日と連続でスタメンなのはティーラトンと大津の2人だけなのに対し、川崎は水曜に上海でACLを戦い、7人が連続でスタメン出場。しかも更にその前の仙台戦ではティーラトンは欠場、大津は後半途中出場だったのに対して、川崎の7人は鹿島→上海上港→今日と3連続スタメン。やはりコンディション面ではマリノスが有利に思えた。
 が、序盤から決定機を作るのは川崎。前線から積極的にボールを追ってマリノスにこれまでのようなボールを回しをさせず、ボールを奪ってからそれをチャンスに結び付けていた。前半4分に飯倉から中央へのグラウンダーのフィードを奪い、そこから縦パス一本で前線のL・ダミアンに繋げて先制。L・ダミアンは典型的なCFタイプという印象だったが、このゴールのようにチップキックで冷静に流し込める器用さもあるのを知った。その後も家長のシュートなど川崎のチャンスが続く。
 マリノスとしてはやはり三好の不在が大きく、これまでのような最終ラインと前線のスムーズな繋ぎが見られず、仲川、マルコスの両サイドの個人技頼みになっていた感はあった。そんな中で仲川がラインギリギリから折り返したのをファーサイドでマルコスが合わせて同点に追い付く。特に仲川は今日は相手に複数人で対応されてほぼ押さえ込まれていたのだが、ほぼ唯一のチャンスを上手くアシストに結び付けた。前半は1-1。
 
 去年(18/4/10開催。調べたらこの時も川崎は水曜にアウェイで上海上港戦→日曜に日産スタジアムマリノス戦という日程だった)もそうだったが、後半は疲労によって川崎は運動量が落ちてマリノスが押し込めるかなと思っていたのだが、川崎は小林、長谷川、中村憲剛と交代の手札を切って1点を取りにきた。この点は選手層の違いを感じたな。マリノスも去年よりは層は厚みを増しているとは言え、ベンチに控える選手達の中でレギュラーと遜色ないと言えるのは扇原、後は強いて言えばドゥシャンくらい。それでも終盤は全体的にやや間延びしていたのだが、88分に左からの長谷川のクロスを逆サイドで小林が落とし、ファーサイドでL・ダミアンが詰めて川崎が勝ち越した。L・ダミアンを獲った理由はまさにこういう膠着した展開でこういうゴールを決める為にあると思っていたが、それを証明した形。
 ATは4分あり、最後にマリノスはCKを得たのだが、これを決めて追い付いた。決めたのは途中出場の扇原。そのまま2-2で試合終了と。

 マリノスのとしては内容からして勝点1は上出来かな。ボール支配率では52:48で川崎を上回ったようだが、ガンバ戦、仙台戦ほど押し込めず、逆に川崎に上手く寄せられて無理な体勢でパスを回さざるを得なくなって最終的に奪われるシーンが多かった。また三好の存在感、依存度が改めて分かった試合でもあった。この選手がいないと攻撃に厚みが出ない。まぁ川崎ほどのチームは今のJにそれほど見当たらないのでリーグではしっかり勝点を積み上げ、カップ戦ではタイトルを現実的な目標として行く他ないが。
 いい試合だった。会えなかったのは残念だったが友達も何人か家族連れで来てた様でこういう点はさすがビッグマッチといったところ。観衆36216人と去年の同カードから約1000人、一昨年からも6000人減っているのはマリノスの現状を表したものと言えるが、それはまた後日考察してみたい。