■鹿嶋行
3年半振りの鹿嶋行、マリノス戦なら5年半振り。今日5/15は1993年にJリーグが開幕した日ということで、この記念日にオリ10&降格を経験していない2チームが対戦するのも何かの縁か、と思ったが、今節の他のカードを見ると横浜FC×湘南(神奈川県)、清水×名古屋(東海)、神戸×セレッソ(関西)の様な同県、同地域でのダービーだったり(それで気付いたが柏×FC東京も“金町ダービー”か)、ガンバ×浦和のようなタイトルを争う一時代を築いた因縁の対戦が多いので日程君が敢えて設定したんだろうな(笑)
鹿嶋へはこれまで過去4回行ってるがいずれも友人車に同乗しての移動で、今回は初めて高速バスを利用することにした。試合日はスタジアム直行便(完全予約制で2500円)もあるが、スタジアムを始め市内各所に停車する便(こちらは自由席。交通系ICカードなら通常2000円のところ1850円)も1時間3本となかなか多い。まぁ新幹線や特急が直通するエリアではなく東関道という高速が通っている以上、メインは高速バスになるか。観戦前に鹿島神宮に行きたかったので定期便にしたのだが、10:15頃に東京駅八重洲口のバス乗り場に着くと、10:20発の定期便が満席かつ更に20名以上並んでおり、あと10分遅かったら次の10:40発も危うかった。今の状況でこれなら普段はもっと並ぶんだろうな。
乗車から2時間ほどで鹿島神宮着。思えば前回参拝時はまだ御朱印を意識していなかったので、今回改めて拝領。
こんなグッズもあった。目の付け所が渋い。
ここからスタジアムへは神宮から徒歩10分弱の鹿島神宮駅前から出ているバスがあり(試合日のみ?運行で1時間2本程)、試合開始の1時間程前に到着。
■試合
ここに来たからには季節に関係無くやはり、ということで試合前にモツ煮込みとリブロース牛串を堪能し試合開始。中5日のマリノスに対し鹿島は水曜にアウェイ名古屋戦を戦ったばかりでスタメンを6人入れ替えた中での試合だったが、開始から押し気味なのは鹿島でマリノスはカウンターでチャンスを作るという展開だった。ただ最近のマリノスはバランスが取れているというか、無理にボールを支配してカウンターを浴びるというよりは堅い守備をベースにショートカウンターで先制して主導権を握り、その後はボールを支配して有利に進めるというような戦い方も出来ており、実際前半半ばに先制。今にして思えば前半終わり頃までは最近の戦い振り同様の盤石さだった。その中で1対1において鹿島の選手の脚が伸びてノーファールで止められていたのは気になったが。
そんな展開ではあったが、前半40分頃の鹿島のCKで高丘がキックをキャッチしきれず後ろに逸らし、そこから土居に同点弾を浴びて流れが変わった。直後にレオシルバにバーをかすめるシュートを浴びて前半が終わり、後半は開始早々に再び土居に決められて逆転され、その数分後にPKを与え土居にハットトリックを許し、更にその数分後に荒木にも決められて1-4。この前後半挟んで15分程の間は他にもサイドを攻略されて何度もシュートに持ち込まれており、4失点目直後の一挙4枚替えもそれを断ち切る狙いがあったとは思うが、ここ最近連勝&ほぼ想定通りの戦い振りだった中で予期せぬ事態に出くわした戸惑いは明らかだった。
今日の鹿島はサイドからのクロスにおいてマークが曖昧でマリノスの選手がフリーになることが多かったのだが、そこを突いてCKから1点返して2-4。もう1点返せればもしかしたらとは思ったが、その数分後に鹿島のロングパスに対して高丘がエリア外で処理をミスして上田に拾われ、そのまま流し込まれて2-5と追撃の機運を萎ませる形に(チアゴがゴールをカバーしていた中で上手くカーブをかけてゴールに入れた上田のキックは素晴らしかった)。その後は後半45分頃に再びCKから最後は天野が押し込んだがそのまま試合終了。
これまでの観戦歴でマリノスの5失点なんて記憶に無いなと思って調べたのだがやはり初めてだった。あの15分間が魔の時間だったということなのかもしれないが、観ていて気になったのは前述した1対1での劣勢。マリノスのサッカーは局面(特に相手陣内深く)で勝ち、かつ組織としても連動することによって試合を支配できるのが強みだと思っているが、今日はその前提(の1つ)である局面での戦いで劣勢だったが故のこの結果だったのかなと。しかも鹿島は中2日で若手中心のターンオーバーだった訳で。点を決めた荒木、PKを得た松村は高卒2年目だが、期待された逸材をしっかり育てるこのクラブの強さも改めて感じたし、Jリーグの記念日という点も併せて鑑みれば、これまでの鹿島戦ーーー負ける時も決して一方的では無いが、弱みを炙り出され、強かさや若手の躍動など相手の総合的な強みを改めて感じさせられる試合が多いーーーを象徴する試合ではあった。(今日の結果でリーグ戦での対戦成績はマリノスの22勝8分33敗)
帰りは事前に予約していた東京駅直行バスにて。やはり潮来で高速に乗るまで混雑して50分ほど掛かったが、そこからはスムーズに流れて2時間半後に東京駅着。