- 試合前
前日の事件についてここで何か書くことは無いが、今日は例によって東急沿線を巡っていて、丁度青葉台近辺の寺を参拝していた時に、やたら上空にヘリの音が聞こえると思って調べると、奈良からの車列を取材するヘリのようだった。音はすぐに東京方面に遠ざかったが、これも何かの縁と思い、同寺で故人の冥福を祈り、次の目的地に向かった。
その後も田奈、長津田辺りを巡っていたのだが、田奈駅から歩いて10分ほどの所にある神社に向かう途中の風景がいかにも「横浜」という感じで思わず撮影
丘陵、開発の進む住宅地、河川沿いに広がる田畑、そして(写真には写っていないが)いつ終わるか分からない拡張工事中の幹線道路。自分が育った横浜の風景そのものであった。また歩き倒したので少し休憩し、夕方にスタジアムへ。
- 試合
今節マリノスはアウェイのセレッソ戦で、是非ヨドコウの新スタンドに行きたかったのだが日曜19時ではさすがに厳しい。ということで開幕戦以来の等々力へ。いつもの様に新丸子駅から歩いて18時半頃にスタジアム着。川崎はここ数試合勝点を伸ばせず、ガンバも降格圏に近付くという状況下での試合だったが、開始早々左サイドを抜け出したマルシーニョの右アウトのクロスをL・ダミアンが中央で合わせて川崎が先制、そしてその数分後にはガンバの奥野のタックルが当初黄紙だったがVARでレッドと判定されるという、いきなり試合が動く展開になった。
その後は川崎がゴールを重ねて前半だけで4-0となり、この時点で(更に言えば脇坂の3点目が決まった時点で)勝敗は決した感はあった。1人少ないとは言え、ガンバはピッチ上に東口、昌子、三浦、藤春、倉田と代表経験者も多く、1点差で凌いで後半へ、という戦いも出来たはずなのだが。見たところ退場後は4-3-2の配置で、マルシーニョを掴まえ切れず右サイド(川崎の左サイド)を突破され続けて0-3とされた後、前半30分過ぎにパトリックを入れて4-4-1とした後にようやく応急措置が出来たという感じ。この辺り片野坂監督のサッカーがまだ浸透仕切れてないのかなと。そういう中でスタメンに抜擢されたFW南野(現高3/ユース所属)には厳しい展開だった。後半10分で交代となり、ボールに触れる機会も少なかったが、ファーストタッチは相手に上手く体を入れられるも、2度目は当たり負けせずキープしていた。ガンバユースのこの世代は大黒がストライカーコーチとして動きの質を教えているということで、どんなアタッカーになるか興味を持って見ている。
後半もほぼ川崎がボールを支配するも、東口の好セーブや、選手交代によって川崎もあまりチャンスを作れなくなったのもあってスコアは変わらず。特に川崎の選手交代後の動きを見ていたのだが、志向するサッカーと選手のタイプが異なる故のズレを感じた。20年以降川崎はウイングを置いた3トップとなってリーグを連覇しているが、今のチームでチャンスメイク&ゴールという仕事が出来るサイドアタッカーはマルシーニョくらい。家長は通常のウイングとはまた違うプレースタイルで今日も右に張ったり中盤に下がったり変幻自在なポジションだったし、遠野や知念もサイドで持ち味を発揮するタイプでは無い。今日の終盤はこの2人に加えて小林悠も入ったが(マルシーニョ、ダミアンはout)一体誰がどういう役割でどのように点を取ろうとしているのか曖昧に感じた。その辺りが今日は別として最近は去年ほど点が取れていない原因なのかなと。ゴールと言えばチャナティップもリーグ戦では未だノーゴール。上記の、チームとしての点の取り方にも通ずるが、この選手はどんな役割でゴールや勝利に貢献するのかというのがあまり見えないんだよな。ゴール&アシストの数なのか、チームのプレーテンポを操る司令塔なのか、あるいはより守備面での貢献なのかーーーMF、FWには様々な役割があるが、プレーを見ていてもボール扱いが上手いなと思う以上のものは無いというか。そんな感じで川崎は(今日の結果とは裏腹に)今後もゴールや勝点3を得るのに苦労しそうな印象を受けた。その意味でも19年シーズンに似た印象があり、マリノスにとっては追い風と言えるかもしれない。
試合後は再び新丸子駅まで歩いて帰宅。