J1第1節 川崎×FC東京(等々力)


 今日は早く上がれたので金曜という事もあり等々力へ。武蔵小杉で夕飯食ってからということで駅からバスに乗ろうとしたが、18時過ぎ時点でシャトルバスはかなり並んでいたので路線バスに変更。等々力周辺を通る路線は多く、また途中のバス停も2~3程度なのでシャトルバスとあまり変わらない。18:50頃着席。開幕戦のゲストということで純烈が来ていたが、正直ここ数年、年間で唯一視る歌番組が紅白という状態なので、紅白でよく見る人達だなという印象しか無いのだが苦笑、メインスタンドの端の方にはファン?と思われる人達の一角があったりもした。そう言えばいつも開始は19:03~4頃のはずが入場まで少し間が空き、最後は19:05頃に主審が円陣を組んでいる東京を急かしてすぐに始まった。

 序盤はほぼ川崎ペース。特に左サイドのマルシーニョを上手く使って左サイドを突破してクロスorシュートというパターンが何度かあったがそこは東京守備陣が中央で体を張って防いでいた。改めてメンバーを見たが東京はまずスヴォビィクの加入はデカい。前回このチームを観たのは日産のマリノス戦だったので、余計にそう感じる。キックは多少怪しいところはあったが、しっかりシュートを止められるGKがいるだけでチームはかなり引き締まる。
 両チーム共コロナの影響で本来出ていたであろう選手が不在だった影響はあるだろうが、松木のスタメンにも驚いた。思えば前回の観戦は先月の選手権決勝だった訳で、それから約1ヶ月で今度はプロの試合ということか。まだ周囲の連携がそれほど出来てないのもあるだろうし、序盤のファーストタッチ?の時に複数の川崎の選手にがっつり寄せられてボールを失ったがその後は少しづつ試合に絡む様になり、1本強烈なシュートもあった。交代時はアウェイサポから大きな拍手が送られていた。

 と言う中で試合は前半半ば頃から東京が良い形でボールを奪って川崎ゴール前に到達するシーンが増えていった。上記松木のシュート以外にもレアンドロなど幾つか枠内シュート有り。後半もボールを保持するのはどちらかと言えば東京で、川崎はボールを奪っても攻撃が単発で終わったり、シュートまで持ち込めないシーンが目立った。見ていて中盤のバランスがいまいちだったかなと。大島、脇坂、チャナティップと並べていたが、個々の場面ではマークの外し方やトラップなど上手かったが、チームとしては、という。その意味で橘田の欠場は先日のスーパー杯に続いて痛手だったであろうと同時にこの選手がもはやチームに不可欠な存在なんだろうなと。
 後半半ば以降は東京が明らかに優勢でレアンドロがGKと1対1のシーンまであったのだがゴールは奪えず、そんな中で終盤にCKからL・ダミアンがニアで合わせて川崎先制。まぁこれはダミアンの上手さが勝った形だったな。その後はAT7分含め東京が押しまくったのだが、ポスト直撃シュートもありつつ最後まで点が取れず、1-0で川崎が勝利。

 全体を通しても押していたのは東京だったし、4年前、ポステコグルーが就任した年の開幕セレッソ戦(アウェイ)と似た、明らかにそれまでと違うサッカーで期待感を抱かせる内容だった。ただこのサッカーは物にするまで時間が掛かるし(特に最終ラインのバランス)、各ポジション適した選手をテストし、場合によっては夏に補強し、しばらくは我慢の時期が続くことにもなると思う。当分はレアンドロやD・オリヴェイラの個の能力で勝点を稼ぐ試合が多そう。けど長友(後半途中出場)が右サイドやや内側に位置取りして大外に紺野や三田を張らせてチャンスを作り出すシーンなど見ていると、この大ベテランに新たな役割を与えて機能させた指導力は凄いなと思う。
 川崎は主力が数名欠場とは言え、内容悪いながらの勝点3はさすがだったが、一定期間覇権を握るチームがその勝負強さばかり目立つ様になると、サイクルの終わりが近いことを感じさせる。岡田時代のマリノス、00年代中盤の浦和、10年代前半の広島など、数年間勝ち続けたチームはどこも最後はこういった勝負強さや守備の時間が目立って内容や攻撃面のインパクトが薄れていった印象。強いことには変わりないが、他チームとの差は確実に縮まっているのかなと。しかもこれから2/23水Aマリノス→2/26土A鹿島→3/2水H浦和となかなか厳しい日程。

 という感じだったが本当に面白い試合だった。明日もそうなることを願いつつ。