J1第32節 横浜M×G大阪(日産)

 先週の結果により今日マリノスが勝って川崎が負ければ優勝という試合。久々に来る友人もいていつもより早め、といっても開始1時間前に現地着。このコロナ禍で何が変わったってスタジアムに行く時間だな。以前はこうした多数の観客が見込まれる試合に限らず開門前に並んでいて、例えば今日の様な14時開始なら11時頃に列整理→11:30入場開始という流れだった(はず)。つまりそれまでに現地に着く必要があって家を出るのは10時前だった訳だが、当時に比べてその点大分時間に余裕が生まれた。
 昼時だったんで東ゲートで何か買おうかと思ったが、ご覧の通りどこも長蛇の列で諦めた。

試合前の東ゲート広場

近年マリノスはキッチンカー業者と契約してスタグルを充実させており、それはこれまで評価の低かった飲食面の改善ということだと思うが、どうもサポを含めた自画自賛が目に付くなとも思う。観戦環境改善のために上記の業者と提携したのは素晴らしいと思うが、そりゃ専門業者と組んだら一定のクオリティの飲食は提供出来る訳で、例えば鹿島のモツ煮込みを始めとする各地のコストバランス、品質、オリジナリティあるスタグルとは比較出来ないなと。まぁスタグルに限らずこのクラブのサポ(の一部)は承認欲求なのか虚栄心と表裏一体の自尊心なのか分からないが、やたらSNS上でアピールする傾向にあるけど。個人的には数年前まで毎年5月頃に行われていた、横浜の市場関係者の有志?が出店する焼きサンマの配布(代金は寄付という形で任意の額)はユニークだったし、晴れた5月のスタジアムで焼きサンマとビールというのは最高の組み合わせだったがいつの間にか無くなってしまった。

焼きサンマの配布(2014年5月10日鳥栖戦にて)

 という中での試合だったが、今日はコレオを出していた。自分の席周辺からはこんな感じ。

選手入場時のコレオ

 試合は序盤からマリノスが押し込む展開の中で前半8分頃にCKからファン・アラーノが合わせてガンバが先制。この時間に先制されたのはアウェイのガンバ戦(後半に逆転し2-1勝利)と似た展開で、この時点ではまだ焦る必要は無かった。ただ今日のガンバは守備の意思統一がなされて最後まで足や体を投げ出して守っていたのが印象深い。単純なクロスでは昌子、三浦にクリアされるだけだし、変化を付けても最後は東口が立ちはだかった。東口はキャッチング、セービング技術も勿論だが時間の使い方や駆け引きがまた上手いんだな。一度エリア内でボールを足下に置いてキックでフィードする素振りを見せ、左サイドのエウベルが近くまで寄せてきた瞬間に手にボールを取ってエウベルが動いたことで空いた左サイド(ガンバから見て右サイド)の味方にフィードしたシーンがあり、その辺の相手や展開を読んだプレーはさすがだった。思えば(今日とは条件は異なるが)ホームで勝てば優勝が決まる試合は2013年ホーム新潟戦もそうだったが、その時新潟のゴールを守っていたのは東口。

 後半もほぼマリノスが押し込んでいたが、最後の一線はガンバが守って完全に崩した形はあまり無く、遠目からのクロスやミドルが多かった。そんな中でガンバの攻撃陣はボールに触れる回数も少なかったが、パトリックの空中戦の強さは際立っていたな。とにかく空中戦で勝てるので、前にフィードする東口や守備陣からしてもかなり助かったのではないかと思う。そして終盤にCKからの流れでガンバの追加点を決めたのもこの人。献身的なプレーに試合を決定付けるゴールと、今日のMVPと言える活躍だった。しかし今日のガンバは宇佐美、パトリックの2トップだったが、3冠達成した14年と同じという。その間メンバーに変遷あるとは言え8年経ってまた同じコンビというのもなかなか無い。
 マリノスとしては後半20分頃にチマ、西村、仲川の3枚替えしたのは、まず1点という意図の他に同時刻の川崎vs清水で清水が逆転した(後半12分)情報も入って逆転も視野に入っていたのかなと。交代後も展開はあまり変わらず。1~2本東口にセーブされたミドルがあったが、もう少し中央からミドルを狙える選手がいればと思う。今節の他の試合見ると結構ミドルが決まっているだけに尚更そう感じた。そのまま0-2で試合終了。

 今季ホーム初の敗戦であると同時に自分にとっても今年のマリノス戦観戦初黒星だった(13勝3分1敗)。そしてガンバ戦も一昨年、昨年に続いての敗戦。ホームのガンバ戦はこれまで勝率良かった印象だが、この3年は似たような、押し込みながら少ないチャンスを決められ負けるパターン。川崎が再逆転した為、これで残り3試合で2位とは勝点5差。この勝点5というのは追う側にとっては2連勝した上で上位が1分1敗でやっと追い付くのでマリノスの優位は変わらず。次節はホームで最下位磐田でもあるし。ただリーグ戦のラスト数節はまさに今日の様に残留争い、優勝争いの掛かった相手と難しい試合になることが多く、それが通常とは異なる要素になる。磐田戦(来週水曜)は仕事で行けなさそうだが水曜に優勝が決まるというのも記憶に無く、今日の結果で33節以降にもつれる予感もしているが。