J1第31節 名古屋×横浜M(豊田)

  • 愛知行

 10年振りに豊田スタジアムへ。
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 試合は16時からなので朝行けば色々巡れるなと思いつつも大抵の場所には既に行ったことあるのだが、8時半に名古屋に着いてまずは大須観音へ向かった。名古屋駅からは乗換あるが15分程度と近い。

大須観音

ここは一度行ったことあるが御朱印を拝受するのは初めて。続いて名古屋城へ。大須観音から地下鉄で一本だが、駅から10分程歩いた場所にある。まだ朝の9時半だったが正門前に着くと既にマリノスユニを着た人々がちらほらと。皆考えることは一緒か笑

名古屋城天守

前回来たのはもう15年ほど前になる。それも出張で帰りに少し時間が空いたので立ち寄った程度。耐震性の問題で残念ながら天守閣には上れないが、近年復元された本丸御殿を見学した。

名古屋城本丸御殿

 ここからスタジアムまでは地下鉄鶴舞線名鉄直通で1時間半ほどだが、まだ十分時間があるので途中寄り道しつつ敢えて違うルートで行くことにした。来る時に降りた鶴舞線浅間町駅とは反対側の名城線市役所駅から栄駅で東山線に乗り換え、終点藤が丘駅で更にリニモに乗り換えて芸大通駅近くにあるトヨタ博物館へ。

トヨタ博物館

ここはトヨタ一社の博物館と思いきや世界、日本の自動車の歴史を実車と共に紹介しており、日産、ホンダなど国内他社の車も展示されている。それほど人は多くなかったが、海外から来た人もいて(国内在住者かもしれない)、中にはバルサユニを着たスペイン語話者もいた。館内のレストランで昼食。

 ここから2駅先には2005年の万博会場となった公園や記念館もあり、そこも寄ろうかと思ったが、ここまで予想以上に歩いて疲れていたのもあってスタジアムに向かう事にした。リニモの終点八草駅愛知環状鉄道に乗り換え。ここまで来るとさすがに車内でグランパスユニが目立ち始める。新豊田駅で下車。

 駅からスタジアムまではそこそこ距離があるのでバスに乗ろうと思ったが、乗り場の長蛇の列を見て断念し、既に15000歩以上歩いた体に鞭打ってスタジアムに向かった。距離は浦和美園駅から埼スタまで歩くのに近いかな。電車からもその姿は見えたが、途中の川を渡る頃にその偉容が目に飛び込んでくる。

豊田スタジアム遠景

 故黒川紀章の設計だが、四隅の柱がどことなく同氏が設計したサンクトペテルブルクのスタジアム(2018ロシアW杯会場)を思わせる。前回来た時はアウェイゴール裏だったので今回はバクスタ、それも更に上層部にした。スタジアムに入って4階まで階段を上り、スタンドに入っても傾斜の急な階段を上ることになったが、↓の様な絶景を拝むことが出来る。

スタンド内全景

 この傾斜は鳥栖の駅スタ、北九州のミクスタに近いかな。上ってくる人の中には手摺りに掴まってヒーヒー言いながら来る人もいてその急な角度が分かるというものだが、よく20年前にこれだけの専スタを建てたものだと思う。思うに専スタはそのスタンドの形状に求められる要素はどの時代でも同じなので、通信設備、トイレ、座席などを更新すればあまり古さを感じさせない。ここもまた然り。

  • 観戦記

 そしてようやく観戦記。序盤は名古屋がマリノスゴール前に到達するシーンが何度かあったが、試合を通してマリノスは名古屋の中盤を突破して前線で4×4、4×3といった状況を作り出していたのでゴールは近いだろうと思っていた。特に中央はポッカリ空いてそこにマルコスやAロペがボールを触る機会も多く。先制は左サイドからのクロス→水沼が合わせた形で前半は1-0だったが、他にも点の匂いのするシーンは多かった。
 名古屋は負傷離脱中と思っていたマテウスの復帰は意外だったが、相変わらず高いレベルの個人技だったとは言え本能の赴くままにプレーしている印象で、周囲とは(特に前でコンビを組む永井とは)あまり合ってなかったな。
 後半は開始早々に水沼の2点目。その後名古屋は代表帰りの相馬やレオ・シルバなど3枚替えで少し立て直し、一本バー直撃のシュートもあった。やはりレオ・シルバの間合いは独特だよなぁ。さすがに全盛期のキレは無いが、この人がボールを持つと不思議と展開が落ち着いて名古屋のリズムが生まれる。ただマリノスもカウンターで名古屋ゴールを脅かし、終了間際にレオ・セアラが3点目を決めて勝負は決した。そこから更に1点追加して4-0大勝。
 同時刻に川崎が敗れたため、残り4試合で勝点8差。マリノスはこの後2試合共に今期無敗のホームということを考えると、10/12の32節ホーム磐田戦で決まりそう。

 名古屋、というか監督の長谷川氏は東京時代から通算してマリノスにここ最近勝てていない。18年のポステコグルー就任当初は裏を突くカウンターが機能して勝てていたのが、ある時期を境に逆に完敗する試合が続いている。去年は0-8という試合もあった。これに関連して先日片野坂氏がガンバ監督を辞任した時によく言われていたのが、指導者として新しい知識を入れる時間について。ずっと現場にいるとその時間が限られ、時間の経過と共に徐々にマンネリ化や相手の対策で勝てなくなっていく。長谷川氏は最後にフリーだったのは清水を辞任した後の2011~12年。以降10年ガンバ→FC東京→名古屋とずっと現場にいる(東京では途中辞任だったが11月の35節とシーズン終盤だった)訳で、失礼ながら一度現場を離れて新しい知識や考えを吸収するまとまった時間を設けた方が良いのではと。特にここ数年のJは外国人や若い世代の監督が徐々に台頭しつつあって、所謂ドーハ世代の監督にとっては厳しい時代になりつつあるようにも感じているので。

 帰りは通常なら地下鉄経由でとなるが、調べたら名鉄に乗り通す方が数分早いことが分かり、初めてこのルートを利用。途中知立駅で特急に乗り換えて、そこから20分程で名鉄名古屋に到着。そこで味噌煮込みうどんを食し、8時過ぎの新幹線で東京に戻った。前列に柏ユニの人がいたが今日はガンバ戦か。行きの品川駅でも湘南ユニの人を見たし(アウェイセレッソ戦)、こういう遠征時に新幹線駅や空港でユニ姿の人を見るとつい目が入ってしまう。