Kリーグ1第30節 仁川U×済州U(仁川)

  • ソウル・仁川行2日目

 昨日の前夜祭を終え、今日からが今旅の本番(笑)今日は仁川での観戦ということで朝から同地に移動。まずは2002年W杯会場だった文鶴競技場へ。乗換1回で駅を降りて徒歩数分で到着。

仁川文鶴競技場

ここは今はあまりサッカーで使われていないようだ。蚕室と違って中の様子は見え無さそうだったが、とある階段は柵や張り紙も無くそのまま上がれてしまい、その先に向かうと・・・これ以上は言わないが察して頂きたい。
 このスタジアムは収容5万なのだが、仁川市は2014年に新たに6万規模の陸上競技場を建ててアジア大会を開催している。仁川市は人口が約300万、ソウルの外港的位置付けから日本で言えば横浜に相当する都市だと思うが、横浜に5万以上収容の陸上競技場が2つあると考えるとその「アグレッシブな」姿勢が理解出来るだろうか。まぁ横浜も陸上競技場、球技場に限らずスポーツ施設は全く足りてないと思うけど。

 競技場を見た後はバスでこちらに

仁川上陸作戦記念館

 朝鮮戦争の転機となった仁川上陸作戦を紹介する記念館。展示は無料で日本語のパンフや説明もある。施設は丘の中腹にあり、海沿いの高層ビル群を眺める事が出来る。先ほど同市を横浜に準えたが、みなとみらい的なエリアだろうか。

仁川の高層ビル群
  • スタジアムへ

 この後は仁川の中華街(ジャージャー麺が有名との事)で昼飯を食べてからスタジアムへと思っていたのだが、あまり時間に余裕が無さそうだったので直接スタジアムに行く事にした。例によってgoogle map検索で出てきたバスに乗ると仁川ユニを着た人が乗ってたので間違いは無いなと笑。降車後5分ほど歩いてスタジアムに到着。
 チケットは事前に買っておきたかったが、会員でないと購入出来ないようで当日券を購入。メイン2階の中央付近で19000ウォン(約2100円)。同じ場所での日産での価格を考えると半額かそれ以下の水準。円安でこれなので実質はもっと安いはず。クラブは今年で20周年のようでこんなパネルも。

仁川ユナイテッド20周年記念パネル

 本拠地(横浜、仁川)の立ち位置といい錨のロゴといい、マリノスに似たものを感じる。その2チームがACLで同組となるのもまた面白い。

まだ開始まで2時間近くあったので入場前に昼飯を調達。何台かキッチンカーが並んでおり、その中からステーキを購入。

仁川のスタグル

 そして入場。収容約2万人というサイズで、特にホームゴール裏が大きな一層なのは素晴らしい。前方中央付近のみスタンディングエリアになっており、サポはそこに集結している。

仁川サッカー競技場

アウェイ側。今日のアウェイチーム済州ユナイテッドはコアサポの他に同地に所縁のある?と思われる老若男女が集っていて、皆お揃いのチームカラー(オレンジ)の帽子を被って応援していた。

仁川サッカー競技場

 このメイン中央やアウェイ寄りは入場時は自分しかいなかったのだが、開始まで30分を切ると徐々に人が入って来て自分の両隣も埋まって来た。Jと同じく開始前の選手紹介などありつつ試合開始。ちなみに試合前はDJがピッチまで降りてきて話すスタイル。

  • 試合

 そして試合開始。海外で試合を観るのは2005年以来18年振り。旅行を決めた時はまさか仁川がACLマリノスと同組、しかもこの試合の3日後に日産で対戦とは思わなかった笑。お陰でどんなチームなのかより興味が湧いたのだが、試合は開始から一進一退という展開。リーグ戦ではお互い中位という事だったが、どちらにも等しくチャンスがある内容だった。観ていて感じたのは、両チームとも最終ラインからのビルドアップを意識してGKからしっかり繋ごうとはしていたものの、それに対応出来るパススキル、フィード力を持ったDFはあまりいないなと。ぎこちなくもどうにか前に繋いでる感が出ていた。
 一方でサイドで仕掛ける意識は韓国らしいというか、両チームともサイドアタッカーが前に突き進むプレーや複数人連動してサイドを崩す動きには迫力があった。その流れで前半に仁川がサイドを起点に最後は中央からミドルを決めて先制。

 後半も同じく一進一退だったが、観ていて思ったのは両チームとも縦に急ぎ過ぎてテンポを変える存在がいないなと。チャンスは基本的にサイド突破か高い位置で奪ってのショートカウンターで。なので済州にもチャンスはあったのだが、後半半ばに中央の縦パスが入って同点。その後も試合展開は変わらず、どちらかが勝ち越すか引分けに終わるかの可能性が等しく残された時間となった。
 その中で仁川は終盤に元神戸のムルジャなど攻撃陣を入れて点を取りに行き、ATにブラジル人FWエルナンデスがエリア外45度からミドルを決めて勝ち越し。5分のATの後、試合終了。

 劇的な展開だったが、3日後のACLを考えると仁川は攻撃陣の外国人選手達をスタメン起用せず温存していたのかなと思う。ACLでは基本マリノスがボール支配すると思うが、勝負はサイドの攻防、そしてDF陣が相手のアタッカーを抑えられるかが鍵になるだろうな。

  • 試合後

 試合後は土産としてスタジアムに併設されているグッズショップで仁川のACL仕様タオマフを購入。そのまま電車でソウル市内に戻ったのだが、駅がスタジアムの目の前ではあったが、ソウルまで一本とは言え各停をひたすら乗り続けるのは、埼スタ帰りに浦和美園から延々と地下鉄を乗り通すのに近いものがあった。結局1時間20分ほど乗って広蔵市場へ。

広蔵市場

アーケード内にうどん、チヂミ、ユッケなど様々な屋台が並んでいるが、試合終盤から雨も降って来てやや冷えたのもあってうどんをば。

うどん

 食後は別の屋台でホットクも食べてホテルのある永登浦へ。帰りの電車内は通勤ラッシュ並みの混雑だったが、どうやらKORAIL韓国鉄道公社)の労組が9/15からストライキしていた影響で減便されていたらしい。どうにか戻って、駅前のデパート内にあるスーパーで土産を購入。

スーパーの冷凍食品売り場

 基本的な売り場構成は日本と同じながら、売ってる商品の違いを見るのが面白かった。見て思ったのは全体的にサイズがデカい。↑にあるように冷凍食品の袋サイズや肉、魚のパッケージなど。

 そんなこんなで20時過ぎにホテルに戻った。