J2第32節 横浜FC×岡山(三ツ沢)

 先月グルージャの試合を観てから1ヶ月以上空いてしまった。その間何があったかと言うと、実は7月末にコロナに罹患し8/6まで自宅隔離となったため(症状自体は発症から4日程度でほぼ収まり途中から在宅で仕事復帰)、まず7/31鹿島戦@日産は当然ながら×。そして隔離明けの8/10ルヴァン広島戦@三ツ沢は仕事で×、ならばとその週末の8/13湘南戦@日産は台風上陸で試合延期・・。8/18ACL神戸戦@埼スタも仕事で行けなかった。そんな訳で今日近隣で観に行ける試合を探したのだが、三ツ沢でJ2首位vs4位という好カード。特にJ2は直近で上位の横浜FCや新潟が△や●でやや停滞気味の中で岡山がじわりと上位に近付き、首位横浜FCに勝点9差ながら1試合消化が少なく、今日の試合に勝てば3差まで接近することが可能となる。まさに6ptマッチ。

 今日は久々に地下鉄で行ったのだが、最近市が動き出した公園再整備計画における新スタジアムの候補エリアが地下鉄側の入口に近く、少し中を散策。

地下鉄方面入口より公園内を望む
自由広場

 現段階で新スタジアムはこの自由広場を中心としたエリアと、かなり大雑把な方向性のみ提示されているが、この広場の辺りは少し低地になっていて、現球技場や陸上競技場とは段差がある。また構想では現球技場も球技用グラウンドとして残す(スタンドはメインのみなど最小限に留めて解体か?)とのことだが、それだと建設に伴ってテニスコート(現在は全17面)の一部と周囲の森が削減されることになり、すんなり計画が進むとは思えない。少なくとも何らかの修正、妥協案は必至と思う。
 まぁそもそもの話、横浜にはこういったスタジアムを建てる場所が殆ど残ってないというのが現状なんだな。平地はほぼ開発し尽くされ、土地はあっても丘陵地帯だったり、1万を越える人が集まる有料イベントの開催に耐えうる立地は少ない。残るはこの三ツ沢か湾岸エリアくらい。日産スタジアムも周辺が鶴見川増水時の調整池になっており、巨大な人工地盤を組んでその上にスタジアムを建てている構造からして簡単に建て直せる代物では無いし。と言う訳で今の三ツ沢が新しくなることには期待しつつも実現性は(最近全く話を聞かない)代々木の新スタジアム程度と認識している。

  • 試合

 試合は序盤に小川が抜け出してGKとの1対1や伊藤翔のエリア外からのミドルがポストを叩くなど横浜FCが幾つか決定機を作り出す展開だったが、その後は落ち着いて横浜FCが押しつつもかなり堅い試合になった。前半目に付いたのはトップ下の長谷川と右サイドの近藤で、長谷川は川崎時代のようなサイドではなく2列目を幅広く動くアタッカーという感じで、そこは(札幌でミシャ式を経験した)四方田監督の色ということか。今日観た限りでは通常のミシャ式トップ下の様にゴールに直接絡むというより、幅広く動いて周囲を活性化させるダイナモの役割もあるような印象。近藤は前半目の前で右サイドを何度か良い形で突破してクロスを上げていたので印象に残っているのだが、特別指定選手なのか。前橋育英→日大とのことだけど、マリノスの角田然り、大学経由でプロ入りした選手の経歴を見ると前育出身という事が増えた気がする。
 前半はこのまま0-0で終わったが、終盤から雨脚が強くなり始めた。今日は降っても夕方パラつく程度だろうと思って雨具を用意して来なかったが完全に誤算だった。ハーフタイムはコンコースに避難。
 後半も同じ様な展開だったが、その中で岡山は前半よりゴールに近付き、一度ゴール前中央からのデュークのシュートがポストをかすめたのと、セットプレーの混戦から何度か惜しいシーンがあった。サッカーとしてはロングフィードをCFデュークに当ててそこから展開という、GWに観た時と同様にシンプルかつピッチを広く使うのが主だが、それだけだとシンプル過ぎてボールが行ったり来たりするだけなので、中盤の河井がテンポを調整して中盤からサイドに展開したり、サイドで複数人絡んで突破したりと変化もあり。ただゴールまではもう一工夫という感じだったな。決定機はCKなど主にセットプレーで、流れの中からはなかなかチャンスメイク出来ず。チアゴ・アウベスがいたらゴールが生まれたかもしれない。この選手の欠場理由は分からないが、今日はコロナで6人が欠場とのことなので、いつも通りのサッカーが出来なかったということかな。
 で、後半半ばに岡山のCKからのヘッドが枠を捉えるも横浜FCの選手がゴール前でカバーして防ぎ、そこからのカウンターで山根が運び、最後は山下が決めて先制。どちらもその5分ほど前に途中投入されたが、新加入の山根は少し猫背気味のドリブルがかつての谷澤達也を思い起こさせて、独特のリズムを持った選手だなと。その後は横浜FCがしっかり試合をコントロールし、岡山も最後はパワープレーで相手陣内に攻め込み1~2度惜しいシーンもあったがそのまま試合終了。これで勝点差は12となり、岡山の未消化分を考慮しても横浜FCは少なくとも3位以上、岡山はPO枠が現実的になりつつあるようにも。

 そうそう今日はW杯にエントリーされた山下良美主審だった。雨の影響もあってか接触で試合が止まる場面が多く、コントロールが難しい試合だったと思うが、少し不安定さも感じてしまった。終盤になるほど判定を巡って両チームの選手の反応が激しくなったが、女性主審ということでその表現はまだマイルドだったと思う。逆に言えば男性主審なら(それが良くないことなのは前提として)もっと激しい言葉やジェスチャーが飛び交ってもおかしくなかった。今日以上に激しくなるであろう(そして観客の数や反応も多く、激しい)W杯までに少しでも多くの試合を経験することを願ってやまない。9月の代表戦はどこかの試合を担当したりするんだろうか。
 帰りは病院ロータリーからのシャトルバスではなく歩道橋を越えて路線バスにて。シャトルバスのお陰で待たずにすぐ乗れるようになった。元々三ツ沢〜横浜駅は複数路線が通るので少し待てばすぐ次のバスが来る。雨に打たれて冷えたんで相鉄口の前にある立ち食い蕎麦屋に寄ってから帰宅。