ルヴァン杯準々決勝第1戦横浜M×柏（日産）

- 平日観戦
　夏休み中なので今日はルヴァン杯へ行く。キックオフ直前に現地着。今日の日産は2階はメイン以外閉鎖につき、いつものバクスタ2階ではなく1階で。チケを取ったのは大分前だが、雨の可能性を見越して1階の上段、屋根下で確保。

- 試合
　先週末のリーグ戦は、マリノスは土曜に神戸で試合、柏はホームだったが日曜開催と、移動負荷、試合間隔を考えれば条件にそれほど違いはないという中で、マリノスは前の試合から8枚替え、柏は4枚替え。柏は意外と主力を出して来たなと思いつつの試合だったが、序盤はマリノスが良い形でボールを奪って柏陣内に攻め込む場面が続いた。左の井上、右のオナイウが精力的に動いてシュートに至ったシーンもあったが、最後の質がイマイチ。まぁここまでの試合を考慮すればあまり不思議ではないのも事実ではあるが・・・。
　そうしている内に前半15分頃から徐々に柏がボールを支配してジワジワとマリノス陣内に攻め込むようになり、オーバーラップした左SB三丸がグラウンダーで折り返したボールをジエゴが合わせて柏が先制。その直後、マリノスのキックオフ直後にパスミスで柏にボールカットされ、そのまま突破を許してエリア内で倒されPK判定、という場面だったがVARでギリギリエリア外でのファールと判定変更され、このFKは防いだ。今日のDF陣はCBが諏訪間と加藤、右山根、左鈴木という構成だったが、後ろのボール回しが少々怪しく、特に山根にボールが渡ると前に出し所がなくボールが止まる場面が幾つか。それでもどうにかそれ以上の失点は防いで0-1で折り返し。

　後半も基本的に流れは変わらず、また序盤に縦パスに抜け出た柏の選手を倒してPK判定。今度は判定変わらず、これを瀬川が決めて0-2。瀬川はこの直前に決定機を外していたので、PKも外すかなと少し期待してたのだが苦笑、冷静に決められた。
　この後柏は小屋松、垣田と主力を投入し、後半半ばには再びサイドのスペースを突く動きから最後は逆サイドで構えていた垣田がクロスを流し込んで0-3。DF陣、特に鈴木や諏訪間は相手との1on1では粘り強く対応していたと思うが、チームとして連動してスペースを突いてくる柏の攻撃にはなす術無しという状況だった。
　この後はマリノスも途中出場のクルークス、植中らを中心に反撃し、幾つか決定機はあったがGK小島のセーブなどに阻まれゴールならず。ただ終盤にクルークスの左からのクロスを植中が頭で合わせて1点返した。やはりこの選手はこうして後ろからエリア内に飛び込んでワンタッチで決めるゴールが十八番だと思うし、もっとゴール数も増やせるはず。
　ATは9分あり、あと1点取れば第2戦に望み繋がるなと思ったが、柏も上手く守ってなかなか決定機には至らない。そんな中でATが5～6分過ぎた頃に、柏がカウンターから垣田が抜け出し、最後はループでGKの頭越しに決めて4点目。この時間でこのプレーを選択するセンスを含めゴラッソだったし、この試合だけでなく第2戦を含めた勝敗の行方も決める様なゴールだった。垣田は今日2ゴールだがゴール後も笑顔を見せず吼えたりもしていたが、スタメンを外れた怒りだろうか。その怒りをプレーに昇華させて結果を出す凄味を感じた。その意味でも主に対応した諏訪間にとっては相手が悪すぎたと言えるかもしれない。そのまま試合終了。

- 試合後雑感

　これで柏が準決勝進出に大きく前進。マリノスとしては試合を捨てる事は無いと思うが、残留争い中故に、日曜に主力を出すのか判断が迫られる。次のリーグ戦は1週空くが、相手は川崎だし、ルヴァンで負傷者を出すリスクも考えると。かと言って今日の様な試合を繰り返せばチームの士気にも関わるし難しい所。
　急造DF陣でこのレベルに対するのは難しかったと思うが、アカデミー出身者にはもう少し頑張って欲しかった。今年プロ入りした諏訪間はともかく山根は昇格4年目だしサイドバックも過去に経験している訳で。今季の序盤は一皮むけた印象もあったのだが、今はまた迷いがあるようなプレー。スタメンの松村もそうだが、マリノスのアカデミー出身者は皆良い子過ぎて、少ない出場時間でも何か爪痕を残すギラ付きがあまり感じられない。それは選手としての個性が薄いという意味もある。今日の垣田の様に怒りをモチベーションに変えて結果を残すくらいでないと。

　柏は今季DAZNで何試合か視た印象通り、チームとして動きが整理されてバランスが良い。このチームの選手は皆よく走り、一定以上の技術を備えるイメージがあり、小泉など今季加入したばかりなのに昔から柏にいるような印象すら受ける。その意味では植中も柏にいそうなタイプというか、柏に行ったら今よりもっと点取りそうな気もする。