福岡・佐賀行(2日目)

  • 2日目

 2日目はまず太宰府天満宮から更に山奥に上った場所にある竈門神社に行く。太宰府駅前からバスで向かったのだが、朝9時で既に天満宮の参道は海外からのツアー一行でかなりの人出だった。聞こえてくるのは中国語、韓国語が殆ど。朝に天満宮行って午後は博多や天神、あるいは九州内各地に移動という旅程だろうか。ツアーだけでなく個人で電車で来るパターンも見られた。
 目的の竈門神社は太宰府駅からバスで15分ほどの場所にある。

竈門神社

 某漫画の影響で有名になったらしく、境内に奉納された絵馬も同作のキャラを描いたものが多かった。

 バスで大宰府に戻った後は二日市経由で久留米に向かう。久留米までは急行で約20分。ここからバスで大砲ラーメンの本店へ。昼時だけあって並んだが、回転は良く20分ほどで入れた。

大砲ラーメン本店
昔チャーシューメン

 久留米に行ったのはこれを食べる為と言っても過言ではない笑

 駅まで戻った後はバスで佐賀に向かう。昨日のエントリーで土日にサッカー観れないか色々調べたと書いたが、この日は熊本でロアッソ戦があり、これを観て帰りは熊本空港から、というプランも実は考えていたのだが、飛行機代が高く、丁度先月やってたANAのセールにも乗り遅れて確保出来なかったので断念。代わりに比較的安かった佐賀空港から帰る事とし、久留米~佐賀でバスが出ているのも知ってこの行程に決めた。西鉄久留米駅から1時間15分ほど乗り通して佐賀駅に到着。
 佐賀空港は福岡に行く時何度か利用した事があるが、いつも通過するばかりであまり観光した事は無かった。バスで佐賀城周辺へ。

佐嘉神社
佐賀城本丸歴史館

 本丸歴史館では特別展として江藤新平について展示されていたが、完全に肥前寄り視点で江藤を評価する内容だったのは当然として、幕末~西南戦争でかなりの有能な人材が失われたという思いを抱かずにはいられない。

 佐賀城の外堀内には県庁や博物館等各種公的施設が集積しており、県庁の最上階は展望台として無料開放されている。

県庁より南側を望む

 ここからバスで駅に戻り、構内の喫茶店で少し休憩した後、シャトルバスで空港へ。土産を買いつつ展望デッキに向かうと、サガン鳥栖のディスプレイもあった。

佐賀空港サガン鳥栖展示

今季はここまであまり結果が出ていないが、選手、監督のサイクルというか、これだけ選手の入れ替わり激しい時代に“好チーム”を維持する難しさを実感してしまう。

 機材の到着が遅れて予定より15分ほど遅れての出発で、雨雲の影響で多少揺れたが、着陸直前には相変わらず見事な東京湾の夜景だった。

羽田着陸直前の東京湾

 

福岡・佐賀行(初日)

  • 今年初の遠出

 法事の為、九州へ。この土日に開催する事は決まっていたものの詳細な時間は分からなかったので取り敢えず土曜の朝に現地に飛べば間違いはないだろうと7時羽田発の便を予約。4時起きで向かったのだが行く途中の電車内ではモンテディオユニ、羽田ではジェフ千葉ベガルタFC東京ユニを見掛けた。この4チームいずれも今日は東北、九州での試合だが、どのチームでもユニ姿を見ると親近感が湧いてしまう。この日は朝から好天で、搭乗口から見える朝日が美しかった。

羽田の朝

 実際、今旅で都合が付けば九州で1試合観ようかなと色々日程を調べたのだが、残念ながら予定が合わず断念。搭乗した福岡行の便には13時からベススタで福岡戦の瓦斯サポも何人か。

 9時前に福岡に着いた後は午後の法事まで時間があったので博多駅周辺を周る。まずは駅から近い住吉神社に参拝。

住吉神社

「住吉」の名の付く社は数多いが、ここはその最古の社との事。今は内陸にあるが、海に関連するその由緒通り、かつては海に面していたという。福岡市内の神社と言うと警固神社櫛田神社筥崎宮などは行った事あるがようやくここにも行けた。
 まだ時間があったので博多駅ビルの屋上に行くなどして時間を潰しつつ

つばめの杜ひろば

 現地へ移動。ちなみに博多駅を歩いていたらセレッソユニも何人か見掛けて、今日はアウェイで鳥栖戦なのを知った。去年の夏と同じく某駅で叔父と待ち合わせし、墓参りと法事を済ませた。

 その後は叔父の家に寄った後、二日市にある今日の宿まで送って貰い、その後は太宰府天満宮に参拝。

太宰府天満宮(本殿改修中)

 現在大改修工事中でこんな姿だった。夜は近くの店で親戚一同会食し、初日が終了。

J1第2節 FC東京×広島(味スタ)

  • 金J後の土曜

 金曜夜に試合観ると翌日もどこか観に行きたくなってしまう。今日近隣で開催されるカードを見ると、味スタでFC東京と広島のカードという事で、特に広島は開幕戦の試合内容が(新スタジアムの相乗効果もあってか)素晴らしかったのでちょっと観てみたいなと。
 飛田給駅に着くと構内は青赤仕様。

飛田給駅

基本的にスタジアムや最寄駅、地元自治体がチームカラーに染まるのは良いなと思ってるのだが、このスタジアムはヴェルディとの共用。その辺が難しいところではあるな。この辺りの「緑」はスタジアムに隣接するスポーツショップの壁面広告くらい。理想を言えば、それぞれが独自のスタジアム、それも専用のを持つべきだとは思う。

味スタ傍のゼビオ

 現地到着後はここでの「定位置」であるバクスタアウェイ寄りへ。着席した時に丁度選手紹介が始まり、その後ユルネバを経て選手入場。

選手入場時

 

  • 試合

 FC東京は監督がクラモフスキー、スタメンに仲川、遠藤と2019にマリノスが優勝した時の面々が名を連ねたが、試合は序盤から広島が押し気味ではあった。開幕戦でも感じたが、サッカーに無理が無いんだな。選手の配置が独特な訳では無く、スペースへの走り込みやボールを持つ味方へのサポート、頭でボールを処理する際も闇雲に跳ね返すのではなく近くの味方に丁寧に繋ぐ等々、基本を徹底したその積み重ねのサッカーという印象。前半から両サイド起点に相手ゴールに近付く場面多かったが決定機までには至らず。
 FC東京は押されながらカウンターでチャンスを伺う展開。左サイドの遠藤は4年振りにそのプレーを見て、序盤に左サイドでボールを受けて早いタイミングでクロスを上げた場面などは、この4年でウイングのプレーを身に付けようと色々試行錯誤したんだろうなと思わせたが、あまりインパクトは残せず後半半ばに途中交代。ずっと言ってるけど、この選手はスピードがあるドリブラーというだけでサイドに置かれているだけで、実はウイング適性は無いように思う。このポジションで求められる、例え相手が1人、2人いてもサイドを突破する個の力や、自ら切り込んで直接ゴールを狙う得点力といった部分に欠けるのよね。これも前々から言っているが、この選手のベストポジションはもっと内側に寄った2列目のポジション、それこそミシャサッカーの2シャドーではないかなと。

 後半も同じ展開だったが、半ば頃にVARでエリア内ハンドがPKと判定され、これを大橋が決めて広島が先制。大橋はこれで2戦で3ゴールだが、ゴール以外にも守備やポストプレーでの貢献大きく、やはり湘南で主力張ったという経歴はプロの舞台で戦う保証書みたいなもんだなと。このクラブで試合に出ている選手に外れ無し。
 という感じでこのまま開幕節の様に広島が勝ち切るかと思ったのだが、先制から数分後に右サイド走り込んだ長友のクロスを荒木遼太郎が中央でDFを背にしてボールを受け、足技でシュートコースを作るとそのまま振り向き様に叩き込んで同点。ボールを受けてからシュートまでの技術とアイデアが素晴らしかった。この選手もこれで2戦3ゴールだが、3年前は19歳でJ1二桁ゴールを挙げてこのblogでも年間最優秀若手選手に選んだのに苦笑、その後2年燻ってしまい、心機一転移籍した先で早くも結果を出したと。今日のゴールの様なゴール前での相手DFや観客の予想を越える動きを見せるアタッカーてのは貴重なんで、今季は“失われた2年間”を取り戻す1年になるのではないかと思う。五輪予選での活躍にも期待したい。
 その後は広島が押しつつもカウンターで東京がチャンスを伺う時間が続き、広島に2度目のVARチェックでのPKが与えられるかと思いきや結果ノーファールでPK無し、その後は逆に左サイド切り込んだFC東京の選手が倒されてPK、と思ったらVARの結果エリアのすぐ外という判定に変更されるなどお互いVARも絡んで勝ち越しゴールを奪えない時間が続く。余談だが、上記の東京側にPKが与えられた時は、今日は腕章を巻いていた松木がすぐボールを持って蹴る気満々だった。この選手プロに入ってからクラブやU代表でPK成功率が低い、というか全て外している(はず)のだが、それでもキッカーの責任を恐れないメンタルは同年代の他の選手に無いものだし、評価したい。一方で今後どんなスタイルを目指すのかといった部分についてはちょっと疑問が。荒木の加入+活躍で2列目からゴールを奪うMFはこの選手の役割になりつつあるが、となると松木の役割とは?。今日は主に守備面での献身性は感じられたが、元々高校時代から得点力込みで評価されてきたのにそれが無くなって守備や中盤の構成力、展開力だけでより高いレベルに挑戦出来るのかなと。もっと言うと、守備や献身性で勝負するなら遠藤、守田クラスの対人守備出来ますか、その可能性ありますかと。今は攻守両方司るというよりどっちつかずな選手になりつつあるように思えてならない。

 試合はATに同じくFC東京が右サイドフリーで上げたクロスから2人飛び込んだもののボールに触れずというビッグチャンスもありつつお互い追加点は奪えず1-1で終了。

  • 試合後雑感
アウェイゴール

 広島は安定感あるサッカーでアウェイで勝点1は上出来かもしれないが、かつて優勝した時に佐藤寿人がいたように、リーグタイトルを取るなら年間15点くらい取るアタッカーが必要。その意味で大橋が早々にフィットして結果を出しているのは大きい。
 FC東京は、誰が監督になってどんなサッカーを志向しても、結局はドリブラーがカウンターで前に突き進むプレーで味スタは盛り上がるし、選手もやりやすいのではと思ってしまった。アマラオ、トゥットの時代から細かい部分で変化はあれど、こうした基本部分は同じに思える。今日も途中から入ったジャジャ・シルバのトリッキーかつ推進力のあるドリブルはまさにそういった要素。
 まぁ監督という意味では東京クラモフスキーは第2のポポヴィッチというイメージもあるな。どのチームでもそれなりに組織を構築してそれなりに見栄えのするサッカーも披露して(特に序盤は)それなりな結果も残すものの、タイトル、昇格といった「最終的な結果」とは無縁という意味で。今日の試合でリーグ戦で上位(=ACL圏)に行くイメージは湧かなかった。

  • 帰路

 いつもの様に飛田給を避けて西調布から京王線に乗車。渋谷で途中下車して少し買物してから帰宅。
 
 

J1第2節 横浜M×福岡(日産)

  • ホーム開幕戦

 この6日間で3試合目。今日は事務所に出社したので久々に品川から新幹線を利用。やはり新横浜まで直通、僅か10数分で行けてしまう誘惑には抗えない。品川は駅ナカが充実しているので乗る前に色々調達できるのも良い。
 新横浜に着くと小雨が降っていたのは予想外だったが、どうにか開始2分頃に着席。ちなみに今年の東ゲートのバナーはこんな感じ。去年のモノクロから今年はトリコロールを前面に出したデザイン。

東ゲート前
  • 試合
到着時

 マリノスは今日「も」、アンロペ、エウベルがスタメン。来週にはACLが控えている中でも起用し続けている、というかそうせざるを得ないんだろうな。それだけ攻撃面はこの2人に負う所大きいので。今日も前半にエウベルの左カットインからのバー直撃シュートなど何度か惜しい場面はあったが、試合を通してはしっかり人数を掛けて守る福岡の守備に抑えられた。
 前半は最終ラインや中盤の不用意なパスをカットされてアビスパにゴール前まで攻め込まれる場面の方が目立った。ヴェルディ戦でもそうだったが、今季はこういうパスミスからピンチを招く場面が目に付くんだよな。ヴェルディ戦は相手の前線のパンチ力不足に助けられた面があったが、今日の相手の前線、ウェリントン、紺野、岩崎は高さ、ポストプレー、ドリブル、運動量など各々特徴を持ち、またそのクオリティも高く、これを無失点で凌ぐのは難しいだろうなと思わせる展開。特にウェリントンの高さと強さは脅威で、前半だけでクロスから2回ほど決定的なヘッドを放たれた。この選手もパトリックやかつてのマルキーニョスウェズレイの様に、Jに完全に馴染んで複数クラブで活躍するブラジル出身FWの系譜だよなぁ。

 後半も同じ展開で開始早々に相手左サイドに展開されてマイナス気味のグラウンダーのクロス、これを中央で紺野が合わせてアビスパが先制。アビスパはクロスを入れる時にシンプルなパターンやこうしたグラウンダーなど幾つか使い分けていて、色々仕込んでいるのを伺わせた。
 マリノスは15分過ぎに2枚替えで天野、渡辺を投入、その10分後には喜田→宮市で中盤は下がり目に渡辺、その前に天野とエウベル、CFアンロペの左右を宮市とヤン・マテウスが位置取る前輪駆動な布陣でアビスパを押し込んでいく。特に後半30分過ぎからは完全にワンサイドゲームとなったが、その割に決定機は、という展開でもあったな。ヤンマテがエリア内を単独突破して強引にシュートまで持ち込んだシーン位か。これはGK永石にセーブされたが、このプレーで永石は更にノッて来て、他の守備陣も更に集中を増したようにも見えた。アビスパのGKというと村上の印象強かったが去年からこの選手も結構出ている。優勝したルヴァン杯でも出ていたし。2人併用体制なのだろうか。その後もマリノスが攻め込んだが最後まで守備を崩せず0-1で終了。

アウェイゴール
  • ここまでリーグ2戦を観て

 新監督は攻撃面で色々アイデアあるとは思うが、その反面守備に隙があって、前節城福氏、今日の長谷部氏と老練なJの監督達にそこを上手く突かれている印象を受ける。先ほど書いたように最終ラインからのパスをカットされてピンチを招く場面が多いのよね。また、攻撃面もタレントは去年からほぼ変化なし、天野が入ったくらいで結局はアンロペ&エウベル頼みなのは変わらないので、相手にしてみれば予想しやすい。観ている方もどこかマンネリと言うか観ていて予測が付いてしまって意外性が無く、淡々と試合をこなしているようにすら見える。今日は同時刻に等々力でとんでもない試合だったが、負けた側に落胆や怒りはあるだろうが、感情を揺さぶられるという意味ではプロの試合、プロの興行としてどちらが心を掴むか、という話。もっと言ってしまえば、それは戦術が欧州のトレンドに沿っているとかとは別の次元で、「最先端の戦術を披露しているから客が集まる。」訳ではない事は認識する必要がある。雨天の金曜夜とは言えホーム開幕戦で2万を割る観客数だったのと合わせて考えさせられる試合だった。

 試合終了後すぐにスタジアムを出て帰宅。

パリ五輪最終予選 日本女子×北朝鮮女子(国立)

  • 再び国立へ

 元々この試合はTV観戦の予定だったが、第1戦の意外な?苦戦ぶりと協会が公式SNSでチケがあまり売れてない旨告知があって、ならば行くしかあるまいと3日ぶりに再び国立へ。てか、今年に入ってこれが観戦7試合目だが、その内4試合が国立という。更に言えば今日を含む過去観戦10試合中6試合、15試合中8試合がここ。去年の12月からいかにここでサッカーが行われているかという事でもあるが、いい加減食傷気味ではある。国立以外の観戦も日産、等々力、味スタ、町田ギオンなど陸スタばかりで、最後に「球技場」で観たのは去年9月の西が丘(JFL)まで遡らねばならない。いかに東京、神奈川が陸スタばかりかということでもあるが、川崎の専スタ化計画は是非このまま順調に行って欲しい。

 女子サッカー観戦という点では宮城スタジアムまで観に行った3年前の五輪以来か。なでしこの試合は観戦記録を調べると実に2004年7月に旧国立で開催されたアテネ五輪壮行試合(vsカナダ)以来20年振りだった。同じく旧国立開催のアテネ予選北朝鮮戦(2004年4月)も観に行ったが、あれから20年、2011年のW杯優勝後も行ってなかったとは自分でも意外だ苦笑。てことは2005年4月にこのblog始まって以来初めてのなでしこの観戦記となる訳か。
 
 18:30開始というのは平日ではなかなか難しく、国立に着いたのはキックオフ直後。ホームゴール裏1階はほぼ埋まっており2階のバクスタ寄りの席をどうにか確保。2階のゴール裏席は初めてかな。

ホームゴール裏2階席より

見たところ1階はメイン、バック、ホームゴール裏はほぼ埋まり、ホームゴール裏2階も8割以上は入っていたと思う。アウェイゴール裏はSNSでの告知では約3000人との事だったが、全員来た訳ではないだろうから2500人前後といったところかな。日本のホームの試合でアウェイ側を一定規模埋める代表チームはこの北朝鮮か韓国、あとはベトナム、タイなど東南アジア諸国くらいだろうか。2月のホーム北朝鮮戦と言うと2005年のドイツW杯予選を思い出す。あの終了間際の大黒のゴールで勝った試合。

  • 試合

 自分が観始めたのは前半7~8分で、その前は周りの人の会話からすると何度か攻め込まれる場面あったようだが、それ以降はあまりピンチも無く落ち着いてボールをキープしてた。熊谷が3バックの中央にいる安心感よ。この選手は20歳でレギュラーDFとしてW杯優勝するなど代表ではW杯出場4回、クラブでも欧州に渡って女子CL含む数々のタイトルというキャリアは男子で言うなら(若くして代表レギュラーを掴み長らくトップレベルで活躍したという意味で)マルディーニやS・ラモスに相当する。第1戦後のインタビューで醸し出す雰囲気、言葉の強さは13年前の澤を思わせた。
 中盤も長谷川中心にボールキープ力あるタレントが揃い、ここまではスムーズにボールが動いていたのだが、その先はなかなか打開できず。守備に人数を掛け個々の強度も高い相手に、攻め込んでもシュートに至らない場面が続いた。あとパスが1本通ればという惜しいシーンは多かったのだが。
 そんな中で前半半ば頃に、遠目のFKからゴール前で混戦となり、味方が頭で折り返したボールを頭で合わせたシュートはバーを直撃したが、その跳ね返りをCB高橋が押し込んで日本が先制。その後前半の終わり頃に北朝鮮に日本から見て左サイドからクロス→中で合わせられたシーンがあったが、これはGK山下がライン上で掻き出して失点に至らず、1-0で折り返し。

 後半も同じ展開が続き、日本は相手ゴール近くでなかなか決定的な場面を作れない。男子と比較するとIJ、三笘の様な個で打開出来るドリブラーがいないのが大きいのかなと。長谷川、長野など中盤でタメを作れるタレントはいるし、13年前と比較しても個々の能力、パススピードはかなり上がっているように見えるが、こういう相手には良さが出し切れない面はあったと思う。まぁ予選なので慎重にプレーした面もあったかもしれない。
 そうして時間が過ぎていき、後半30分を迎える頃に右サイドから清水がクロス→これを中央で藤野が頭で合わせて2-0。だがその5分ほど後に1点返され、更に北朝鮮の攻勢が続いた時は嫌な予感もしたのだが、最終ラインはよく守り切った。クリアに逃げる場面が多かったものの、判断の正確さというか慌てて凡ミスしてピンチを招くという事が無く、そこは安心して観ていられたな。ATの頃になると日本が相手陣内でボールキープする時間も出来始め、AT5分の後試合終了。2-1勝利で五輪予選突破決定。

最終スコア
  • 予選の緊張感

 予選の緊張感を味わったのは久々だった。21年10月のカタールの最終予選vs豪州もそれまでの3戦で1勝2敗で迎えた試合だったのでもう勝点を落とせない緊張感があったが、それ以来。五輪予選はなでしこはアテネ以来、男子は過去アテネ、北京、ロンドンで突破の瞬間を現地で観ているが(場所は全て国立)、男子は予選がセントラル開催になって、国内で突破決定する事は(大会が日本開催の場合を除き)無くなったしな。女子は五輪もA代表が出るのでW杯との住み分けが難しいが、W杯より参加国数が限られる分、コンフェデの要素と(世界規模の)ネーションズリーグファイナル的要素を備え、それに五輪という歴史ある大会の権威が加わった大会とでも言えるだろうか。強豪ばかり出る難しさはあると思うが、ホスト国とは言え東京五輪のあのサッカーでベスト8行ったのを思えば苦笑、ベスト4、メダルも狙えると思う。今のメンバーはU17、U20でベスト4以上、優勝を経験してきた選手が多く、そうした勝利の経験がそろそろA代表に還元されつつあるのではという期待。今日は終盤の守備固めで出場した18歳のDF古賀など若い世代ほど上手いという点でも未来の成功を予感させる。

  • 試合後
帰路へ・・・

試合後のインタビューを少し聞いた後で国立を出て帰宅。例によって北参道経由。予選突破したし今夜は寿司でも買おうかと思ったら地元のスーパーでは完売してたので、仕方なく肉と野菜買って家で野菜炒め作って食って終わり笑。

J1第1節 東京V×横浜M(国立)

  • 雨の国立

 先週のスーパー杯、昨日の町田ギオンと来て今日はいよいよ(個人的には)開幕本番ということで。予報通り雨の降る寒い一日となったが、12時半過ぎに現地着。着くと先に入っていた友人達から色々土産や差し入れを貰った笑。今日は子供3人を含む合計10名とコロナ禍以降では恐らく最大規模での観戦。他にもヴェルディ側で観に来た友人も何人かいた。このスタジアム自体には色々言いたい事多いが、アクセスは最強だけに小さい子供がいても来れる人多いってのはあるのよね。

 このカードは言わずと知れた1993J開幕カードだが、2008年、ヴェルディが前回J1にいたシーズンにも5月に国立で対戦。
barcaw.hatenablog.com
この時はフッキにやられてマリノスは敗れた。あの試合からもう16年も経ったのに驚く。

 試合前には1993開幕セレモニーでの川淵チェアマン(当時)の挨拶が流れ、終わると同時に場内にいる今の川淵氏に映像が切り替わって挨拶が始まった。

川淵氏のスピーチ

失礼ながらその風貌の変化に31年という月日の長さを感じたりもしたが、サッカー以外にも様々な種目を抱える総合スポーツクラブとしてのヴェルディを称えつつ、マリノスに対してもACLに触れて優勝を期待する見事なスピーチだった。この人も毀誉褒貶大きいが、プロ化という大事業を成し遂げた功の大きさをまず評価すべき人でもあると思う。後からもっとこうすべきだった、ああすべきだったと言うのは所詮凡人にも出来る簡単な仕事に過ぎない訳で。
 スポーツ組織運営者という観点で言うと、トップアスリートとしてのキャリアと企業でのビジネスキャリアを両方経験した人はこの川淵氏(1936年生まれ/87歳)の世代から10年程若い世代まででは無いかと思う。それより若い、例えば現協会会長田嶋氏(1957年生まれ/66歳)や今治オーナー岡田氏(1956年生まれ/67歳)の世代になるとJが始まった時に協会の若手スタッフ、指導者という立場でそこまでビジネスキャリアを積んだ訳では無いし、それより下、例えば現Jリーグチェアマン野々村氏(1972年生まれ/51歳)などは高校、大学から直接プロになった世代。これは今後Jや協会のトップに就く人材をどこから探すべきかという問題にも繋がる。協会は宮本氏(1977年生まれ/47歳)が就くようだが、現役時は選手の傍ら大学にも通って卒業、代表にも選ばれて五輪やW杯でプレーしてキャプテンも務め、海外リーグでのプレーも経験、引退後はFIFAスクールに通い、ガンバのユースやトップチームでの監督歴任後は協会に転出し、現在は専務理事として活動中、なんて経歴の人物そうそう出てこないだろう。

  • 試合
ヴェルディのコレオ
マリノス

 マリノスは水曜にACLで120分戦った後での今日の試合だったが、スタメンはヤンマテ、ナム・テヒを外したものの、アンロペ、エウベルは投入。この2人は外せないよなぁ。試合は序盤からヴェルディがラインを高く上げてマリノスのパスコースを激しく追い込み、ボールを奪ってショートカウンターというシーンが続いた。その流れで前半5分にエリア外に飛び出したポープがファールしてFKを与えてしまう。VARチェックでの退場こそ免れたが、山田楓喜が直接決めてヴェルディが先制。ヴェルディの補強は全く追っておらず、京都から山田を獲ったのは知らなかった。パリ五輪代表の常連組の1人だが、こんなFKも持っているとは。
 その後もマリノスはボール支配して相手ゴール前までは行くものの枠内シュートは無く、カウンターを浴びて決定機を作られるシーンが多かった。2度程被決定機があったがこれはポープやゴールライン上でクリアした上島のプレーで凌いで前半終了。

 後半は開始10分でヤンマテ、宮市を投入。これで徐々に相手ゴールに近付く場面は増えて惜しいシーン、オフサイドでノーゴール判定となったシーンなどが続き、ここで1点取れたら逆転は十分あり得るなと思わせる展開が続いた。ただ押し込む一方ではなく、単純なパスミスによる被カウンターも多く、2失点目を食らう可能性もあった。そんな感じで時計は進んでいったのだが85分過ぎにマリノスの左からのクロスがヴェルディDFが上げた手に当たってPK、これをアンロペが決めて同点。ATは6分あったが、その後も攻め続けて、93分過ぎには右サイドからヤンマテ、松原の連係で最後は松原が左足で巻くようなミドルを決めて逆転した。松原は去年のホーム鹿島戦、2020年のホーム大分戦と雨の日によく決める印象あるな笑。その後のヴェルディの攻勢を凌いで試合終了。逆転勝ち。

 最後は力で押し切ったという試合だった。特に前線は去年とほぼ同じ顔ぶれだけに、誰がどんなプレーをして、何が出来る(出来ない)のかがある程度見えているのは、メリット以上にデメリットが大きいのではと感じた。今日はヴェルディが前半の内に2点目を決め切れなかったのに助けられた面が大きく、開幕節にして早くも手持ちの札を出してしまった感があるんだよな。植中辺りが去年以上にゴールに絡んでくれると違うのだが。

  • 試合後

 終了後はそのまま代々木まで歩いて焼肉祝勝会。今日は観戦仲間の息子の同級生とその父も来て一緒に観たのだが、その同級生君とは去年も一緒に観て(ホーム鹿島戦、アウェイFC東京戦)お互い顔見知りの間柄だったが、父とは初対面。だがほぼ同世代なのもあって楽しく過ごせた。

祝勝会

 今日でようやく開幕に伴う一連の「儀式」が済んだ感笑。今季も色々観に行きたい。

J1第1節 町田×G大阪(町田ギオン)

  • J1開幕

 今年のリーグ観戦始めということで。マリノスは日曜開催なのでこの土曜に近隣で行ける試合あれば、と思って日程見たらこのカードが目に留まった。思えばゼルビアの試合を初めて観た+野津田に初めて行ったのは9年前、2015年のvsU22Jリーグ選抜。
barcaw.hatenablog.com
当時はJ3だった。サッカーで9年は「大昔」とも言える長さだが、それだけの時間があればJ3からJ1に上がるのも十分あり得るという事だな。15年当時J1だった大宮が今季はJ3という逆の例もあるが。
 
 過去、このスタジアムでは7試合観ているので、よく言われるアクセス面含め多少は勝手が分かっているつもりだが、今日はいつもの鶴川駅ではなく、それ以外からのバスルートを開拓する事にした。公式サイトを見ると、鶴川の他に町田、淵野辺、多摩センター、南町田グランベリーパークの各駅から無料のシャトルバスが出ているようで、今回は町田を選択。ここならシャトルバスに乗れなくても最悪野津田車庫行きの路線バスに乗って終点まで→山上りで行く事は出来る。
 てことでかなり久々に町田駅に降り立つ。個人的に町田と言えば駅前にある回転するオブジェと

駅前のオブジェ

少し離れたJRと小田急を繋ぐ2階の連絡通路というイメージが強い笑。

JR・小田急の連絡通路

 駅前にはこんなビジュアルも。

ゼルビアの街頭ビジュアル

 シャトルバス乗り場は路線バス乗り場とは異なり、駅前大通りを歩いて数分の場所にあるが、開始2時間前の13時頃に行くと「40分待ち」のプラカードを掲げたスタッフが。ただ全員着席型の観光バスタイプの大型バスがどんどんやって来るので列の進みは早く、20分で乗れた。

シャトルバス乗り場(町田)

 ここから約40分で到着。降り場はスタジアム前の駐車場ではなく、その裏手にある高台の上。ここから丘を下ってスタジアムに向かう。行くと丁度アウェイゴール裏、メインスタンド前辺りに出て、ここはキッチンカーもそれほど並んでいなかったのでここで昼食をゲット。

チキンオーバーライスwithハラペーニョ

 そんな感じでバクスタの席に着いたのは14:30頃と丁度良いタイミングであった。

  • 試合
選手入場時(ホーム側)
選手入場時(アウェイ側)

 町田のスタメンは去年の主力は4人、後はJ1上位の準レギュラークラス、同中位・下位の主力クラス、新外国人を上手く集めて来たなという印象。ナ・サンホは元FC東京だがその後は韓国に戻り、去年韓国で観た試合では左サイドからの突破力が頭一つ抜けていただけに町田が獲った時はちょっと驚いた。新戦力は多いが、チームとして目指すサッカーに合ったタイプを連れて来てるので、去年とサッカーそのものはあまり変わらず個々がグレードアップした印象を受けた。
 で、開始から町田がボールを奪ってショートカウンターを仕掛けてチャンスを作る展開が続く。開始1分も経たないうちにナ・サンホが左から突破してクロス→中央で仙頭が合わせるも僅かに枠を逸れる場面。その後もサイドから仕掛けてCKやロングスローのチャンスを迎える場面が続いたのだが、こうしたチャンスからのこぼれをエリア外からシュートする時、町田の選手は皆簡単に浮かさず、低く叩き付けるシュートだったのが印象深い。シュートが相手に当たって再びCKを得る事も何度かあり。多分これは練習時から意識付けされてるんだろうな。
 こんな感じで町田が何度かチャンスを作る中で前半半ばにVARでエリア内のハンドが判定され、町田にPK、これを右SB鈴木が決めて町田が先制。その後ガンバが何度か攻め込むシーンはあったが単発で、前線で目立っていたのはファン・アラーノくらい。町田の良さばかりが目立つ前半。まぁ町田がガンバみたいなタイプを「好物」にしているのは去年同じ場所で観た大分戦でも感じた事だが、これだけあからさまだと、「食われる」方も何か対応出来ないのかとは思ってしまうな。やられるのが分かっていながら自分のスタイルを貫くのが果たして良いのかどうか。余程自信があるなら別だが、前半のサッカーを観る限りまだそのスタイル自体曖昧な印象も有り。

 後半も同様だったが、15分頃に仙頭の足を高く上げたプレー?で黄紙、この試合2枚目で退場となった。ここから流れが少しづつガンバに傾いたかな。ボール支配や町田ゴールに近付く場面が増え始めた。特に後半30分以降はほぼ一方的に押し込む展開。ただサイドに展開→クロスと少し単調な面もあった。相手の退場後はそれまで消えていた前線のタレント、特に山田がボールに絡む機会は増えて、相手の最終ラインと中盤の間で上手くボールを受ける場面も出始めたのだが、クロスに頭で合わせる事が多く、シュートは正確性を欠いた。頭で点取るタイプでは無いと思うのだが、そんな選手がクロスに合わせるシーンが3~4度続くというのはちょっと攻撃の設計としてどうなのかとは思ったな。
 そんな中でゴール前中央付近でガンバがFKを得て、これを途中出場の宇佐美が決めた。この選手は途中投入時のサポの反応を見てもチームの象徴としての存在感の大きさを感じていて、そんな選手がチームを救う同点のゴラッソを決めたので、単なる同点以上の勢いをもたらしたように思う。

 ・・・・話は変わるが、このゴラッソは場内の映像装置では流れなかった。アウェイ側のゴールだからだと思うが、この各クラブお馴染みの仕様もそろそろ再考して欲しいなと思う今日この頃。「ホーム側の失点は流さない」、「相手側が盛り上がらないように」という観点だと思うが、別にホーム側と同じ様に流さずとも、短い尺でも良いから得点シーンのリプレイとして流して欲しい。流したところでそれを見ないで応援するもよし、見て盛り上がるもよしという事で。とかくSNS上ではJや各クラブのマーケ施策について生兵法というかSNS限定の戦略家による様々な意見を目にするが、どれも聞きかじった知識を披露している類のもので、言うなら言うでもう少し地に足の着いた提言をして欲しいものだ。

 同点後もガンバは左右両サイドから攻め続けてチャンスも作り出すが、最後は町田守備陣が体を張って守り抜いた。町田のGK谷はてっきり完全移籍で来たと思ったらまだガンバからレンタル中らしい。試合中ガンバサポからかなりブーイング浴びてたけど、レンタル中に所属元と公式戦ってのもまた微妙な立ち位置だな。1~2年目の修行中の若手ならともかく、今年24歳で一度レンタルで修行後復帰するもレギュラー取り切れず、そのまま海外行ってそこでも試合にあまり絡めずすぐ復帰→レンタルというここまでのキャリア自体も。それだけガンバも期待があるという事なのかもしれないが、いっそ関係を解消してお互い別の道を進んだ方が双方にメリットあるような気もする。

 試合はこのまま1-1で終了。FK以外よく町田が守り切った試合だった。まだ1試合なんで何とも言えない部分はあるが、あの守備の粘りと強度を新加入選手多い中でも披露したのは、J1クラスでも生半可な攻撃は通じないと思った方が良さそう。

  • 試合後
試合終了後

帰りのバスについてもこれまでの経験から理解してはいたので、早めにスタジアムを出て鶴川駅行きのバス列に並ぶ。

鶴川駅行き直行バスの並び

 ↑の様に列は伸びているが、回転は速く、15分ほどで乗車。路線バスタイプだったがタイミングよく着席出来た。とにかくここは早めに動いてバスを確保するのが肝心。
 てな感じで個人的に今日のアクセス面には特に不満は無いのだが、通信環境は改善して欲しい。行きのバスで公園内に入った時から既に繋がりにくく、戻ったのは帰りのバスが山を下った後。去年の大分戦(観衆6215人)では特に問題無かったが、今日(観衆13506人)でこうなるということは、1万越えると回線のキャパオーバーという事かな。Jのスタジアム要件も色々あるが通信環境も入れて欲しいところ。
 今日は昨日と違って晴れてはいたが、夕方以降は多少冷え込んだ。明日は雨+最高気温5度以下らしいので今日以上の防寒対策で。