J1第34節 横浜M×FC東京(日産)


 4ヶ月ぶりの日産スタジアム。31節札幌戦で、ここから先はトーナメントの様なものと書いたが、それから松本、川崎と勝ち抜いてとうとう決勝まで辿り着いた。今日は開門がいつもり1時間早まり、年チケは3時間半前の10:30。10時前にスタジアムに着くと北ゲートには各選手に向けた段幕群が。

入場後、一旦外に出てコンコースを周り、普段行かない南ゲートにも行ってみたのだが、ここでも幕が。

これだけでも今日が特別な試合なのを実感する。

 奇しくも今日は最後に優勝を逃した2013年の最終節から丁度6年
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 また雨の降る寒い最終節というと最後の最後に逆転優勝した2003年2ndステージを思い出す。今日は4点差以上で負けなければOKという条件もあって試合前はそれほど張り詰めたものは無かったかな。

 開始からFC東京は点を取りに前に出てきたのだが、やはりディエゴの欠場は大きく、前線で基点となる存在がいない為に、どう点を取るのか見えてこなかった。サイドを攻めてクロスを上げても中に人がいなかったり、中盤でアルトゥールが独力で何人かドリブルでかわして突破するシーンもあったが、そこからパスを出せず結局マリノス守備陣に阻まれてしまったり。前半半ば頃に縦パス1本で永井が抜け出すシーンはあったがここは朴が好セーブ。
 そうしている内に徐々にマリノスはリズムを取り戻し、永井のチャンスの後にティーラトンのエリア外からのミドルがFC東京の選手に当たって軌道が変化し、ゴールイン。ラッキーだったが、この選手は今季同じ位置から2点決めているだけに半ば必然でもあった。前半終了間際にはエリキが追加点を上げて2-0。これでほぼ結果は決まった。
 後半は飛び出した永井と接触した朴が一発退場。最終戦でのGK退場というと03年の榎本哲也の(当時磐田だった)グラウへのブチ切れアタック→退場を思い出すな(苦笑)これでFC東京がやや押すようになるが決定機まで作れず。最終ラインからの繋ぎもあまりスムーズとは言えなかったし、長谷川健太サッカーのタレント依存度の高さが悪い方で露わになってしまっていた。ガンバ時代の宇佐美&パトリックが東京での久保&ディエゴだったんだろうけど、この2人は今日いなかった。
 最後はカウンターから遠藤が一人で決めて3-0。この選手は完全開花とまではいかないが、これでリーグ7点とようやくJ1で戦える選手になった。後は苦しい時にゴールで流れを変えたり出来るようになれば東京五輪だけでなくその先も見えてくるかな。このまま試合は終わり15年振りのリーグ優勝。

 表彰式では主将として喜田がシャーレを受け取った。開幕時は天野、扇原との共同キャプテン制だったが、試合を重ねる毎に腕章を巻くに最も相応しいのは誰かを示したと思う。スピーチも頭の良さ、育ちの良さを感じさせるものだった。新加入選手やユースからの昇格選手はこれまでの所属チーム歴だけでなく通った小中高もHPに掲載されるが、この選手の地元から判断する限り、サッカー以外にも良い環境の下で育ったのだろうと思う。

 その後は今季で引退する栗原のセレモニーだった。過去何度か書いてきたが、この選手や坂田、田中隼磨は00年代後半にクラブが毎年の様に監督が代わった煽りを食らったというか、一人の監督の下で一貫した指導を受けられなかった世代。もし彼らがオシムオリベイラネルシーニョあるいはモンバエルツやポステコグルーと若い頃出会っていたらもっと凄い選手になっていたと今でも思っている。少なくとも南アかブラジルどちらか1つのW杯には行けたはず。それでも代表20試合はマリノスユース出身者としては最多(中学までの所属選手は除く)だし、現時点でのマリノスユース最高傑作だと思う。花束のプレゼンターとして同世代の榎本、藤本(中学はマリノスだった)が来たのも良かったな。

 タイトルを獲った獲らなかったに限らず最終節は色々な思いが去来する。試合後は新横浜で軽く祝勝会をして帰宅。

ACL決勝第2戦 浦和×アル・ヒラル(埼スタ)


 今回も友人がチケを取ってくれて行くことが出来た。これで浦和のACL決勝は3度目の観戦。
2007年
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2017年
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 相手は前回と同じアルヒラルだが、2年前もギリギリの戦いだったが、当時と比較すると相手がゴミスやジョビンコを加えて更に強力になった一方で、浦和は岩波、橋岡などの若手、中堅が加入、台頭したとは言え、期待された山中、マルティノス、杉本といった加入選手達が機能せず、従来の主力(西川、槙野、宇賀神、阿部、柏木、興梠など)も軒並み30半ばに差し掛かって徐々に出場機会を減らす選手もいるなどあまり戦力に上積みは無い。また2年前はまだ(17年途中まで指揮していた)ミシャサッカーの残り香があったが、今は完全にそれは消えてしまい、個々が仕掛けるだけで連動性のある攻撃は見られなくなっている。第1戦の内容然り、これは相当厳しい戦いだろうなとは思った。浦和が勝つとすれば少ないチャンスを決めてどうにか1-0で90分を終え、延長、PKに委ねるしかないかなと。

 試合は第1戦ほど押し込まれることは無かったが、浦和の攻撃も単発でボールが前に渡らず、サイドから関根や橋岡が1~2回クロスを上げた程度。相手もかなり研究しておりこの両サイドには常に人が付いて2人で対応されるシーンもあり、なかなか突破出来なかった。ミシャ時代なら大きくサイドチェンジして逆サイドを駆け上がった選手がフリーでボールを持つシーンも作れたが、前述の通り今はそうしたパターンも無くなって個々が頑張るしか無い。
 アルヒラルで目に付いたのはゴミスだな。欧州にいた頃はよく動くFWというイメージだったが、実際に観るとその大きさと強さのインパクトが大きい。DFを背負ってもしっかりボールを収めて味方に渡しており、これまで浦和が対戦してきた中国勢の外国人選手(フッキなど)とはまた違った意味で脅威だった。まぁそれでも対人に強さを発揮する槙野や鈴木は徐々に慣れて上手く対応していたとは思うが、すばしっこいジョビンコには手を焼いていた。またそれ以外のサウジアラビア人選手達もさすが代表クラスを揃えるだけ合って個々の技術はしっかりしていてボール回しも安定していた。以前も書いたが西アジアの国々で一番テクニックがあるのがサウジだと思う。(フィジカルならイラン、その中間がイラクというイメージ。UAEはサウジのミニコピーでカタールは戦術的に訓練されたチームという印象。)
 前半はどうにか0-0で凌いだが、後半も一度右サイドからのクロスを頭で合わせたシーンがあったくらいで基本的には展開は変わらず、逆に浦和が攻めあぐねてアルヒラル陣内でボールを奪われカウンターを浴びる回数が増え始める。そうした中で後半半ばについにアルヒラルが先制。これで浦和は3点必要になり、この時点で事実上勝負は決したかな。杉本を入れてのパワープレーも試みたがあまり機能せず、終了間際にアルヒラルがもう1点加えて終了。

 浦和としてはよくここまで勝ち上がったと言うべきで、それくらいこの決勝は相手が上回っていた。この試合然り、ここ最近のA代表、U22代表もそうだが、どうも日本人指導者は相手を分析して強みを消すというアプローチや局面での対処が得意な一方で攻撃、守備と分けて考えがちだなと思うところがある。実際は攻守は一体で考えるべきもので、どういったサッカーを目指すか、という言葉の中に攻撃、守備についての基本理念が内包されているべきと思うのだが、その部分が少し弱いかなと。大槻監督も相手の分析には定評のある人だが、実際90分通してどういったサッカーかと言えば、上記の通り個々の突破に依存してあまり連動性もない。リーグ戦は恐らく残留出来るとは思うが、来季も継続というのは無いかな。新しく監督を呼ぶなら比較的若く現在の戦術に明るい人が良いのではと思う。

 表彰式も観たのでスタジアムを出るのが遅れてしまい、家に着いた時は0時を回っていた。今日の試合もまた浦和サポーターによる素晴らしいコレオ、そして初めて立体コレオも見ることが出来た。やはり日本でここまで圧倒的な“ホームの空気”を作り出せるのは浦和しかない。サポーターと言えばアルヒラルサポも2年前よりチャントや手拍子、フラッグを掲げてより“モダン”になっていたのは印象深い。中東にもこうしたサポーター文化が根付きつつあるのか。

J2第41節 東京V×徳島(味スタ)


■都内散策
 今週はJ1は休みだがJ2は開催。近場だと町田×柏という柏の優勝が掛かったカードもあったが、味スタのカードに心惹かれたので行くことにした。順位としてはヴェルディは中位、徳島はプレーオフ圏内だが、ヴェルディは永井氏が監督になって繋ぐサッカー、徳島もR・ロドリゲス監督の下、選手を抜かれてもしっかり後釜を育て、戦術的にもよく訓練されたチーム、というイメージがあったので是非この眼で観てみたかった。
 今日は天気も良く、試合は15時からなので午前中は都内をブラブラ。まずは新国立へ。行くのは去年の7月以来だが、今月竣工だけあって外観や構内の植木もほぼ出来上がっていた。

周囲の道路も綺麗に舗装され、千駄ヶ谷門の前には新しいビルも出来ていて、もはや以前の古びたイメージはない。

 最初は周りを一周したら移動しようと思っていたが、途中日本青年舘があった場所にオリンピック委員会の新しい本部が建っていて、1、2階はミュージアムになっていたので入ってみた。

 五輪の歴史や歴代聖火トーチの展示といった所謂博物館的な要素から、時代を築いたアスリート達のメッセージを聴くコーナー、また映像装置を使って100mのボルトやマラソン髙橋尚子の歩幅を地面に再現するアトラクションもあって意外に楽しめた。入場料は500円也。
 その後まだ時間が合ったので大江戸線で都庁前まで行って都庁の展望台(無料)に上ってみたかったのだが、行くと海外からの観光客を含む大勢の人がエレベーターに並んでいたので断念。やはり無料で地上200mの展望台というのは観光情報としても知れ渡っているということか。このまま引き返すのも勿体無かったので、近くの新宿十二社 熊野神社に参拝して御朱印を拝領した。新宿の総鎮守とのこと。

 ここから味スタへは一旦新宿に戻ってから京王線に乗るのが王道だが、敢えてそのまま歩いて(約1km)初台から京王線に乗るルートにしたら丁度準急が来て、おそらくナビが示したルートより1本巻けたはず(笑)開始にはギリギリ間に合った。

■試合
 序盤はヴェルディがボールを支配して徳島がブロックを作って守る展開。永井監督はさすが吉武監督(元U17代表、今治監督)の教え子だけあってパスサッカーへのこだわりを感じさせたが、徳島のブロックを崩す動きは見られず。前線のジャイルトン、レアンドロは徳島の最終ラインと中盤の間のスペースでボールを受けてそこからどうにか前に展開しようとするもののなかなかパスが合わない。そうしている中で徳島が押し返してカウンターでチャンスを作り、前半終了間際に杉本のミドルで先制。この選手はヴェルディユース出身。ゴール後はバクスタにいたヴェルディサポからも幾つかの拍手があった。
 後半も早々に右サイドからのクロスを逆サイドにいた河田が合わせて徳島が2-0。ここから後半半ばまでは徳島ペースだったな。カウンターでもボール支配でも両方対応出来る柔軟さがあって、チームとして戦術が徹底されているから、相手ゴール前でも迷いが無く、それがシュートに結び付いていた。そこはさすが現監督で3年目という熟成度と、選手を抜かれてもしっかり後釜を鍛えられる指導力の賜物か(そうした選手を獲得する強化部門の力も)。
 ヴェルディは後半半ばにCKの流れから小池が1点返して残りは押し込んでいたのだが、やはり最後の局面で相手の予想を越える動きには乏しく、そのまま2-1で徳島勝利。ヴェルディとしては監督が途中就任だけに今目指しているサッカーを体現するのは容易では無く、今はベース作りなのかとも思わせる内容だった。今日も17歳の山本、19歳の森田がスタメン、U17W杯から帰ってきたばかりの藤田が途中出場と育成組織は健在。まぁマリノスが畠中、渡辺の2人を引き抜いたように、そうした逸材を出来るだけ引き留めつつ昇格を狙えるチームを作らないといけない難しさはあると思うが。
 
 今日は午前中から雲の無い爽快な晴れだったが、夕方になると冒頭の写真のように綺麗な夕空になった(それまではバクスタに西日が差し込んで観戦に難儀したが)。試合後にメインスタンド側に歩くと富士山も綺麗に見えていた。

 こうした風景を見るとシーズンも終盤に入ったのを実感する。

J1第31節 横浜M×札幌(三ツ沢)


 8月から毎月続いた三ツ沢開催も今日が最後。一度は雨に降られるのを覚悟していたが、結局一度も降られずに済んだ。今日は気持ちの良い秋晴れ。
 リーグも残り4戦となり、上位3つが僅差で競り合う状況だけにここからはトーナメントのようなもの。1発勝負のカップ戦のような、1点の重みを感じる展開が毎節続くだろうなと思いつつ試合が始まったのだが、前半5分で2-0という(笑)開始2分も経たない内に札幌GKク・ソンユンに詰めてボールを奪ったエリキがそのまま無人のゴールに流し込み、そのすぐ後にも右から仲川が仕掛けてクロスを再びエリキが頭で合わせて追加点。前半10分にはCKから鈴木武蔵に押し込まれて1点返されたが、前半半ばにカウンターから仲川がドリブルで中央突破してそのまま決めるゴラッソで3-1。このゴールは去年のホーム仙台戦を思わせるこの選手らしいゴールだった。
 こんな感じでマリノスは更に点を取れる匂いがする一方で札幌も同じ匂いが有り、打ち合いに終始する前半だった。ただ前半終了間際にFKから進藤のヘッドとそれに詰めたシュートを防いだGK朴のセーブは大きかったな。あれを決められていたら3-2で、前半の展開からして札幌が勢い付いて逆転されることも十分有り得た。

 後半は少し落ち着いてマリノスが押し気味に進め、何度かチャンスがある中でマルコスがPKを得てこれを決めて4-1。その後もマリノスは前掛かりになる札幌の裏を突いてチャンスを作るのだが、一度途中出場の遠藤が右サイドを独走してそのまま自分で決められる状況にもかかわらず、左から走り込んだエリキにパスしてしまい、このパスが呼吸が合わず点に結び付かなかったシーンがあった。そのすぐ後に札幌が1点返して4-2。この選手も少しづつゴールとアシストを増やし、代表新ユニのお披露目会でモデルに起用されるくらいの選手にはなってきたが、こういう所なんだよな。この選手が新人の頃だから2016年になるが、ホーム甲府戦で2-1とリードしている状況で中村俊輔が相手ゴール前で自分でも打てる状況でこの選手にパス、そしてフリーで打ちながら外した場面を思い出した。その試合は結局終了間際に追い付かれて2-2。
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 今日は勝ったが、こういう甘さはベンチ以上レギュラー未満という現在地からのステップアップを阻害するように思う。
 このまま試合終了。鹿島が敗れた為マリノスは2位浮上した。ただ残りは川崎、FC東京との直接対決を残しているし、次戦の松本もホームではマリノス以外の上位7チームに全てドローという粘りを見せているらしいので、恐らく毎節終える毎に順位が変動し、最終節の終了の笛がなるまで予断を許さない展開が続くだろう。

 札幌としては立ち上がりの2失点が勝負を分けた形になったが、このチームや広島、大分など3バックでGKから丁寧にビルドアップするサッカーの研究は進んでいるなという印象も受けた。今日のマリノスもそうだが前線の選手が相手GK、最終ラインをチェックして思うようなパス回しをさせない場面が多く、そういった相手の研究に対してミシャやJFK、片野坂氏の次の一手はどうなるのか興味深いところ。まぁミシャの場合この基本コンセプトを変えることはしなさそうだが(笑)
 選手では福森の左足が印象に残っている。札幌の1点目のCK、前述の前半終了間際のFKは全てこの選手のキック。セットプレーでは常にゴールの匂いを漂わせていた。まぁマルコスを倒してPKを与えたのもこの選手なのだが、左から逆サイドへの正確なロングフィードと合わせて危険な左足だったな。桐光出身とのことで、中村俊輔藤本淳吾と偉大なレフティの系譜を継ぐ男、ということか。

J1第30節 川崎×広島(等々力)


 思わぬ所でチケが手に入ったので今週は等々力へ。バクスタの自由席だったが等々力ではここ数年メインで観てるので、ここは久々。何時以来かと記録を辿ったが、14年5月、ブラジルW杯前最後のリーグ戦以来かな。
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 当時はまだメインスタンドの改築工事中だった。

 自由席なので早めに行って席を確保した後はスタジアム周辺や公園内をしばし散策した。川崎は今日はハロウィンがテーマだったようでメインスタンド外壁を装飾したり、仮装してる子供達もいて賑わっていた。

 公園内も歩いてみたが、近くの市民ミュージアムは地下の書庫が水没するなど台風の影響で閉鎖中。今の等々力緑地を囲む道路はかつての多摩川の川岸で、緑地内の池は川の名残らしいが、水に関わる土地は地形が変わっても水と縁が切れないものなのだということを痛感する。

 川崎は先週ルヴァン杯で優勝したがリーグ戦では残り5試合で首位と勝点8差の6位と優勝は厳しくなって来た。ただACL圏内を狙うには上位(4位)の広島相手には勝利が絶対条件。前半は川崎が押し気味で、半ば頃に田中のミドルがポスト→GK大迫→ゴールインという形で先制した。場内には田中のゴールとアナウンスされたが、こういう場合はOGではなく打った選手のゴールということかな?前半はこれ以外にも広島ゴール前に迫るシーンはあったが決め切れず、1-0。広島はカウンターから柏やサロモンソンが仕掛けてチャンスは作れていたし、今季の川崎の戦い振りを見る限りは広島にも勝機のある展開だった。
 後半はいきなり新井のキックミスを広島の選手(川辺or稲垣?)がダイレクトで返したシュートがポスト直撃というシーンから始まり、広島がカウンターで惜しいシーンを作る。そして後半半ば頃に中村憲剛が相手にチェックに行って接触し、即交代サインを出すほど痛んで齋藤学と交代。この辺りから流れは完全に広島に傾き、川崎を押し込むようになった。川崎は大島も交代しておりピッチ上の指揮官が不在という感じで、攻撃が繋がらない。広島にとって嫌らしいプレーを見せていたのは阿部くらいか。交代で中央に入った脇坂はチャンスを外しまくったルヴァン杯決勝でもそうだが、まだチームを仕切れる程のレベルでは無いかな。そんな中で広島にゴールの匂いが漂っていたが、中央で張るレアンドロペレイラに対しては山村がしっかり対処し、ロングボールにも滞空時間が長く、高いジャンプ力でボールを跳ね返していたのはさすがだった。この選手は今はCB“も”こなすユーティリティプレーヤーだけどあの身体能力を見てしまうと、CBとして育ってたらどうなっていたかと思ってしまう。個人的には五輪代表で中盤、鹿島でCBという起用法、そして(何度も言ってるが)顔が鹿島のCB顔でなかったのがその後を決定付けてしまったと思っているが。
 そんな中で終盤にロングボールをマギーニョがクリアミスしてそれをレアンドロペレイラが拾い、そのまま独走してGKもかわして同点。流れは完全に広島だったしこのまま逆転も有り得た。だが、追い付かれた後川崎は急に攻撃が活性化し、左サイドクロスから最後は逆サイドから走り込んだマギーニョが決めて突き放した。その後は広島がひたすら前線にボールを入れてそれを川崎が跳ね返し、カウンター時も広島陣内で時間を稼ぐシーンが続き、そのまま試合終了。

 これで川崎は4位となったが上位3つも勝ったので勝点差は変わらず3位マリノスとは残り4試合で7差。勝ったとは言えこの内容では4位死守が精一杯という気もする。中村憲剛も少し心配な交代の仕方だったので、それも影響しそう。負傷者が多いという事情はあるが、分厚い戦力をやり繰りしつつ複数の大会で結果(タイトル)を残さなければならないという点で、これまでとは異なるアプローチの必要性、一つの転換期を迎えつつあるようにも見えた。
 広島は三ツ沢で観た時よりかなり内容は良く、勝点3を取ってもおかしくなかったが、前線の決め手が今ひとつというかドゥグラス・ヴィエイラレアンドロペレイラという大砲を上手く組み込めてないかなと。上位相手でも(次戦は鹿島)下位相手でも常に1点勝負という手堅さは感じられたが。

 帰りはいつものように新丸子まで歩いて帰宅。台風後にこのエリアを歩くのは初めてだったが、目印となる小杉のタワマンも台風後の色々なニュースを見聞した後ではこれまでと違って見えるのは不思議だ。

J1第29節 横浜M×湘南(三ツ沢)


 今秋は例年に比べてどうも観戦の間隔が空くな。毎年この時期はシーズン終盤でマリノス戦に限らず佳境に入ったJ1、J2の近隣開催のカードを観に行ってるが、タイミングが合わない。今日も磐田戦以来2週間ぶり。

 今日の湘南は新監督緒戦だったが開始から激しかった。守備ではマリノスのシュートにDFが体を投げだし、前の山崎、山口はGK朴まで寄せる。組織立ったプレスというよりは個々が感情のままに走る激しさではあったな。エネルギーが尽きたら交代すれば良いとでも言うような。ただそんな中でもセットプレーでの決め事は徹底されていて、CKでも間接FKでもファーサイドに蹴ってマイナス気味に折り返して中で合わせるというプランなのが覗えた。その流れで一度中央でフリーになるシーンがあったがボレーはミートせずクロスバーをかすめた。
 湘南がビッグチャンスを逃した後、マリノスが先制。右サイドでボールを受けた仲川が決めた。この前の磐田戦は右足で低い弾道、そして今日は左足で巻くようなミドル。このゴールの多彩さは素晴らしいな。今日のゴールはコースは中央寄りで少し甘かったが、シュートモーションまでの速さでGKの予測を超えることが出来た。11月の代表戦は今までのメンバーかと思うが、12月のEAFF選手権は幸か不幸かスケジュールも問題無いし、呼ばれるかな。ただ後半途中に腿裏を痛めて退場したので、重傷で無いことを願うが。代表での富安然り、この箇所は場合によっては1ヶ月程度掛かることもあるので。

 後半もマリノスが押し込む展開で、開始早々にマテウスが直接FKを決め、半ばにはマルコスがPKを決めて試合を決めて3-0。マテウスのゴールは直接FK自体観るのは久々だったが球技専用の三ツ沢で観るとやはり格別だな。
 その後マリノスはやや緩んで湘南の攻勢を受けて何度かカウンターでチャンスを作りかけるもパスが合わなかったりで追加点は奪えず。3-0で試合を終わらせる、というよりはこのまま終わればいいなぁぐらいの緩さではあった。終了間際に湘南が1点を返し3-1で終了。

 今節で鹿島が△、FC東京が○ということで勝点1差に3チームが犇めく混戦になった。マリノスとしては30~32節で確実に勝点を稼ぎ、ラスト2戦(アウェイ川崎、ホームFC東京)を迎えたい所。仲川の状態は不明だが、エジガルもそろそろ帰ってくるし、優勝の可能性は十分ある。

 帰りはバスを使ったが思いの外やって来ず、横浜駅に着いたのは17時過ぎ。相鉄口傍の中華屋で軽く祝杯して帰宅。

J1第28節 磐田×横浜M(ヤマハ)


■浜松・磐田行
 6年振りにヤマハスタジアムに行くことにしたのだが、
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今回は前回出来なかった浜松・磐田エリアの観光もしたく、例によって7時前の新幹線で浜松に向かった。今日はとにかく天気が良く、家からずっと快晴。車窓から富士山も綺麗に見えたのだが、席は向かって左側だったので写真は撮れず。
 浜松に着いた後はバスで浜松城に向かった。いつものようにgoogleの経路検索通りに動いただけだったが、バスの運転手が親切な人で、降りる時に私が観光客なのを察したのか最寄のバス停で降りる時に「城はここから歩いてすぐだから」と声を掛けてくれた。

 天守閣はそれほど大きくは無いが、野面積み(石を皇居や大阪城などのような加工をせず自然のままの姿で利用する石垣の積み方)が見事な城。天守閣からは遠く富士山も見えたのだが、近くに人工芝?のグラウンドがある学校が見えたのでどこかと思ったら今年の正月に選手権で観た浜松開誠館高だった。(↓の写真中央)

 こうしてすぐ写真に残してしまう悲しい習性(苦笑)静岡の高校サッカー有力校では一番西になるのかな。浜松に来て思うが、この辺りは愛知県に近く「西」の色が静岡や清水より濃いように感じる。城に向かう途中でも「尾張町」なんて名前のバス停もあったし。まぁ静岡市とは旧国だと遠江駿河で別の国だった訳で、その辺りの地域性の違いが高校サッカージュビロエスパルスの関係の土台(の一つ)になってたりするんだろうな。
 城を出た後は15分ほど歩いて浜松八幡宮を参拝して御朱印も頂き、そこから電車で浜松に戻って磐田へ。丁度浜松駅前にはラグビーW杯のファンゾーンやインフォメーションセンターもあり、そういやここはエコパからも比較的近かったなと。浜松城内や行く途中の静岡の新幹線駅ホームでもNZや南ア、豪州代表ユニやTシャツを来た外国人観光客を見かけたし、特にNZ、豪州は欧州や南アより時差も少なく距離的にも近い分、相当数が日本に来てるんだろうなと言うのを実感した。

 磐田に着いた後は駅前で自転車を借りることにした。ヤマハスタジアム磐田駅からシャトルバスが出るほどの距離だし、その他行きたい場所も徒歩では厳しく丁度良いバス路線も無い中で自転車なら上手くハマる。と思って借りに言ったら殆どの自転車は予約で埋まっており、結局磐田のゆるキャラ“しっぺい”とジュビロくんが描かれた可愛らしい自転車しか空いておらず、それを借りる他無かった。

 借りた後はまずはハンバーグのさわやかへ。ここは6年前にも行ったが今は開店1時間前から整理券発行とかシステムが色々変わったようで出来るだけ並ばない為に整理券をゲットしておこうと。行ったら9番目で余裕で1巡目に間に合い、結局10:45から客を席に案内する中で11時前には席について11:30前には会計を済ませてしまった。

 予定ではランチ後にスタジアムに行くつもりだったが余裕が出来たので店からスタジアムに行く途中にある見付天神に行くことにした。

 ここは前述のゆるキャラの元ネタになったしっぺい太郎伝説の舞台。詳細は割愛するがこの話を知ったのはうしおととらだったかな。まさか磐田がその舞台だとは知らなかった。この社の奥には霊犬神社という社もあり、その他銅像もある。

 この2つの社で計3つの御朱印を拝領し、スタジアムへ。

■観戦記
 今日は本当に天気に恵まれたのだが、同時に10月なのに30度という異常に暑い日でもあった。バクスタ最上段に席を取ったのだが日射しを遮るものがなく、すぐにコンコースやバクスタ裏に避難。日程を考えた時もまさか10月でこれほど気温が上がるとは思わなかっただろうけど選手だけでなく観ている方も消耗戦になった。
 磐田の試合は全然観ていないので、スタメンに藤川、ベンチにムサエフやアダイウトンというのはもう来季以降を見据えているのかなと思ったのだが、開始からこれまでの磐田のイメージとは異なるサッカーに驚かされた。磐田のサッカーというと、どの監督もどうしても黄金期のパスサッカーを理想としてそれを目指してしまう故に、当時の様な圧倒的なタレント達がいない中では単に“綺麗だけど恐くない”サッカーになってしまう嫌いはあった。それが今野だけでなくそれ以外の選手も球際激しく寄せて、奪ったら左右に揺さぶるパスとランで相手ゴールに迫るダイナミックさもあって、ここ数年では一番(マリノスにとって)やりにくさを感じた。特に前線のルキアンは前半からチアゴと1対1でほぼ互角で、いつもはそのスピードで余裕を持ってカバーしているチアゴがやりにくそうにしているので只者では無いなと。まぁムラのあるタイプでもあるかなとは思ったが。
 ただ磐田はいいサッカーではあったがゴール前での精度というか、パスを出すタイミングが少し遅れたりで決定機に至らないシーンが何度かあり、そこは選手の経験値だったりシーズン途中の監督交代の難しさではあるな。例え来季J2となってもこの監督は引き留めた方が良いように思う。
 マリノスは磐田のプレスに中盤で何度もパスカットされるなどいまいちな内容だったが、ハーフスペースへの縦パス1本で抜け出した仲川がOGを誘い、終盤に再び仲川が右サイドから仕掛けてゴールを決める辺りはチームとしての熟成度の違いはあったな。同時刻に首位のFC東京が敗れたのでこれで勝点1差。思えば6年前(13年32節)もマリノスが首位、磐田が残留争いの中で行われた試合で、同時刻に上位が軒並み敗れてマリノスは優勝に王手を掛けた。更に言うと今日は主審も6年前と同じ東城氏という。何故覚えているかというと、6年前は試合前に磐田駅のタクシー乗り場で見掛けたので(笑)色々符号するな。まぁもし最終的な結果も同じなら磐田は降格、マリノスは最後に優勝を逃すことになるのだが。

 試合後は再び自転車を漕いで磐田駅に戻り、浜松駅で土産と鰻弁当を買い帰路へ。当初は夕方に浜松駅周辺の店で鰻を食べようと思っていたが、暑さでかなり消耗して早く帰りたくなった。疲れ過ぎて静岡を過ぎた辺りから意識を飛ばしていたが無事帰宅。