J1第14節 FC東京×大分(味スタ)


 今節のマリノスは金Jだったので今日はどこか別の試合を観に行こうかと思案し、味スタへ。まぁ等々力の川崎×浦和は完売でここくらいしか選択肢は無かったのだが、瓦斯は今首位だし、相手の大分も昇格シーズンに5位と好調、特にマリノスがアウェイで完敗した大分のサッカーを観てみたかった。
 キックオフギリギリに着いたのだが、序盤は東京がやや優勢かなという展開。先日観た秩父宮でのルヴァン杯では攻撃の形があまり見えなかったが、さすがに主力が揃うとクオリティが違うな。前線のD・オリヴェイラ、久保、永井に中盤の東、高萩、橋本が絡む攻撃は単発では無い連続性があった。
 先制は前半30分に右クロスを橋本が頭で合わせたものだったが、この選手も若手と思いきや今年26歳ともう中堅と言える年齢なんだな。他に小川もそうだが、東京はこれまで期待されながら伸び悩み、トップチームで試合に出たり出なかったり、時にはU23に出たり、といった選手がようやくポジションを確保したのが選手層の底上げに繋がっている印象がある。橋本は3月に代表デビューも果たしたが、ボールを奪ってからのダイナミックな展開力が、同じポジションを争うであろう川崎の守田(ショートパス主体のプレースタイル)と比較して、お互いの所属チームのプレースタイルそのままで面白かった。そもそも橋本が代表に呼ばれたのは守田が負傷辞退したからだし、そういった関係性含めて気になる選手。
 対する大分もカウンター時には鋭く相手ゴールに迫っていたのだが、全体的にボールタッチの正確さ、特にオナイウのポストプレーの上手さが印象深い。先日観たJ3の試合では個人のボールタッチやキック精度の粗さが目立っていたが、つい10年ほど前ならこうしたプレーはJ2でもよく見られた。勿論大分はJ2で2位、今季の補強もJ2トップクラスのタレントを集めた訳で一概に言えない面もあるが、もうJ2上位の技術レベルはJ1でも十分戦えるし、J2自体の底上げも成されているのを実感した。オナイウは前でボールを収めつつ周りに丁寧なパスを出し、後半にはゴールもゲット。今年でプロ5年目だが、昨季はJ2で22点、今季はJ1でここまで4点といよいよブレイクが近付いているようにも。二桁取れたら代表入りも見えてくるかな。いつだったか「ストライカーは(高卒)プロ5年目で覚醒」というような記事を読んだがまさにその通りのキャリア。

 試合は前半の終盤に久保が左から切り込んでシュート、これが決まって2-0で折り返し、後半は15分頃に前述のオナイウのゴールが決まり、これは2-2あるかなと思っていたのだが、ATに大分のCKからの流れで、大分の選手がパスミスしてこれを久保が拾い、そのまま無人のゴールに流し込んで3-1。これで勝負あった。

 久保はこれで今季4ゴール。コパアメリカの代表はJが中断しないので色々制約がある中で若手主体という選考だったが、そういった縛りが無くてもJ1首位チームの攻撃の柱として代表選出は当然と思えるようなプレー内容だった。ただ後半はさすがに疲労からかパスミスも幾つかあったし、何よりまだ17歳なので体に負荷を掛け過ぎないで欲しい所だが。

 そうそう今日はバクスタ2階で観ていたのだが、周りにやたら高校生の団体がいた。飛田給からスタジアムに向かう時も学校から直行したと思われる高校サッカー部の集団2組と遭遇したし、今日は高校生招待デーだったりしたのかな。そういう試合で同世代の久保が活躍したってのも何かの縁か。

J1第13節 横浜M×磐田(日産)


 5月で30℃越え。今日は13時開始だったがこうなると数年後にはGW明けからから夜開催がスタンダードになるかもしれない。5月でこれなら7月、8月は想像するだけで汗が吹き出そうだが、東京五輪は大丈夫かいな。
 まぁそれはさておき今日のスタメンも前節と同じ。中盤は扇原、喜田がWボランチ気味でマルコスがトップ下に入る形だったが、この試合でも4ゴールで快勝。何と言うか選手の特徴が上手く組み合わさって攻守の最適なバランスが見付かった状態、言わば「ハマる」布陣が見付かった感がある。やっぱマルコスはサイドよりも中央やや下がり目で自由に動き回るのが性に合ってるんだろうな。またこれにより左に入るようになった遠藤もまだ突き抜け切れない部分はあるものの、神戸戦で少し自信になったのかドリブルの仕掛けが以前よりは積極的になり、機能するようになった。
 そしてこの布陣だと三好をベンチに置いて切り札に出来る。今のマリノスはスタメンと控えの格差が大きく、ビハインド時に状況を打開出来るタレントがベンチにいなかったが、天野と合わせてそれが可能になった。また三好はやはりコパアメリカに招集されて少なくとも15、16節は出場できないので、三好不在時のオプションをここで使えるようになったのも大きい。
 今日はマルコス、エジガル、仲川がゴールそろい踏みだったが、これでマルコスが7、エジガル、仲川が4で計15ゴール。開幕戦の吹田スタジアムで友人と合流した時に、この3人で30ゴール以上なら上位行けると冗談半分で言ったのだが、13節でもう半分に到達。

 試合の展開としては4月のアウェイ浦和戦にも似ていた。浦和も磐田もマリノス対策はしてきたが付け焼き刃感は拭えず、押し込まれる中でどうにか耐えるも先制を許した後は堤防が決壊した形になって失点を重ねるという流れ。逆に大分、C大阪のようなしっかり組織が仕込まれてるチームにとっては、マリノス戦はいわば基礎を踏まえた上での応用編みたいなもので、そうしたチームには分が悪い。その意味で言うと、次節の湘南、16節の松本は同じ監督の下で長期間指導され、そのサッカーが浸透しているチームなので難しい試合になりそう。湘南とはここ最近の対戦は五分で常に1点勝負の試合になるし、松本も個人の能力から考えてJ1で苦戦は必至かと思っていたが今節もアウェイで名古屋を破ったり、勝点15で12位とかなり健闘している。

 今日は磐田サポが結構来ていたのも印象に残っている。アウェイG裏1階の半分くらい埋めていた。鹿島や磐田は地元だけで無く首都圏にもサポが多そうだが、静岡から来る人も13時開始なら陽が出ている内に帰れるのもあるだろうな。磐田は今季も残留争いになりそうな気がするが、名波氏は決して戦術家では無く、OBで固めたスタッフを束ねる大将でありマネージャータイプなので、辞めても(辞めさせても)更なる混乱を招くことになるのではないかな。コーチにOBでなくとも戦術に明るい人を呼ぶだけで大分変わると思うのだが。

J1第12節 横浜M×神戸(日産)


 これまでの味スタ、埼スタの神戸戦動員数から見ても今日は人が集まるのは予想してたが最終的に44210人。日産で4万を越えるのは久々だな。神戸戦では恐らく初めてアウェイゴール裏2階が開放されメインスタンドアウェイ寄りもあまり青くなかったところから見るに、イニエスタやビジャを観に来た層はこの辺りに座っていたのだろう。マリノスの場合、毎試合ホーム戦に行く訳では無いがたまには(年数回)行こうかという層が多く、そのスタジアムに足が向くトリガーがイニエスタだったりGW序盤という時期(鹿島戦)だったり隣町のJ王者(川崎戦)だったりという印象。ここまで平均観客動員は3万を越えているが、それは集客が見込める試合を序盤に多く消化した側面が強く、今後3万を越えそうなのは浦和戦とFC東京戦(最終節)くらいか。ラグビーW杯の影響でリーグ戦の三ツ沢開催が5試合あるのは(例年なら3試合)、平均観客動員を伸ばす上で痛い。
 で、試合はイニエスタ欠場という(笑)トーレスといい本当にこのスタジアムは大物に縁が無いな。ただしビジャはスタメンだった。08~12年頃のスペイン黄金期はとにかく全ポジションのレベルが高かったが、中でも中盤が作ったチャンスを確実に決めたこの選手がいなければ、それまでの様に(今もそうだが)、内容の割に点が取れず競り負けていただろう。
 序盤は神戸がやや押し気味でビジャも何度かボールに絡んでいたが、徐々に組織の体を成さなくなって特にサイドの裏をマリノスに突かれる場面が増えていった。イニエスタ欠場とは言え西、山口の現役日本代表や田中順也といった元代表、三田のような仕事人もいる中でそれが組織に昇華されていない印象。ショートカウンターから前半にマリノスが先制した後も、後半途中まではまだ試合になっていたが、マリノスの2点目が入った後は何か糸が切れた感じで更に2失点と。今日の神戸は3バックだったが、最終ラインの3人も個々で守っている感じだった。ダンクレーは良い選手だと思うが、それだけに尚更孤軍奮闘振りが目立っていたな。終了間際にウェリントンがクロスに合わせて1点返したが4-1でマリノスの勝利。神戸の唯一のゴールを見ても、1人で何とか出来るタイプのウェリントンの方がJリーグ向きで、ビジャには中盤やサイドからパス、(グラウンダーの)クロスを出す味方が必要だとは思った。その意味で今日はイニエスタと同じくらい古橋の欠場は痛かったかな。この選手は毎試合確実に一仕事こなすサイドアタッカーという点であのペドロを思い起こさせる。
 序盤に監督が代わった難しさはあると思うが、やはり吉田氏にはこのチームを率いるに荷が重い印象。またリージョの後はこの人を再任させるしかなかったという点で、外国人選手や監督の選考はオーナーのトップダウンで決まっていて、三浦アツ(SD)にはあまりそういう権限、人脈は無いのかなとも思う。

 マリノスは前節の完敗からこれまで固定化されていたメンバーを少し代えて中盤に扇原、マルコスが入り、CFにエジガルがスタメン復帰。神戸の出来に助けられた感もあったが、ベンチに三好を置いて切り札として使えたのが功を奏した。三好は簡単なシュートが決まらないというのが唯一にして最大の課題だったが、今日はシンプルな形から2ゴール。これがコンスタントに出せればまぁ来年には欧州に行くだろうな。やはりこのポジションの選手はシーズン二桁は決めて欲しい。トゥーロン国際に出るU22に名前が無かったので、おそらく代表に呼ばれるのだろうが、もしコパアメリカ組になったら15~16節は欠場、もしかしたら6/29の17節FC東京戦も出れなくなりそうなのはチームにとって痛い。
 U22と言えば遠藤も2アシストとようやくサイドアタッカーとして結果を残し、これで吹っ切れたのか終盤には左から切り込んで逆サイドポストをかすめるミドルも見せた。2ゴールを振り返ると、ショートカウンター向き、かつサイドに流れるより最初から中央に向かってプレーするのが合っているように見える。逆に普通にサイドを突破する場面ではバックパスや精度の低いクロスに終わる事が多く、サイドアタッカーならぬハーフスペースアタッカーとでも言うべき選手。既にマリノスで公式戦100試合以上出場と、これ以上無いほどチャンスを与えられてきたけど、ようやく自分の“型”が見付かったかな。この選手もトゥーロンには呼ばれてないので、もしかしたらA代表?三好と違ってまだJでも継続的に違いを見せている訳では無いのでそれは無いか。
 
 帰りは新横浜で軽く飲んで駅が空くのを待ってから帰ったのだが神戸の選手に何人か遭遇した。日本平の帰りに静岡駅でマリノスの選手に出くわしたこともあったが、遠征帰りは試合後2時間くらい置くものなんだな。キム・スンギュは間近で見るとかなり大きかったのが印象深い。

ルヴァン杯GL FC東京×仙台(秩父宮)


 この秩父宮での試合は前々から行ってみたかった。今年ここでサッカーが開催されるのはラグビーW杯で味スタの使用が制限される、言わばその代替だし、数年後には神宮とセットで建て替えという話もあるので、今のスタジアムでサッカーが開催される事は今後おそらく無いだろう。その希少な2度の機会の内、最初は三ツ沢のマリノス戦と被ったため(結局大雨で行かなかったが)、今日が最初で最後のチャンスだった。
 外苑前から青山一丁目方面に歩いてバックスタンドから入場したが、サッカースタジアムは大抵郊外の公園にあるので周りを囲むビルという光景が新鮮に映った。思えば旧国立がまさにそんな環境にあったが(バクスタ上段、聖火台付近から新宿の高層ビル群を眺めるのが好きだった)、建て替えが始まってからそんな感覚も忘れていたようだ。

ホームゴール裏の先には神宮球場、更にその先には暗くて分かりにくいが新国立が立っている。

 スタジアム自体はこれまで座席の更新などはされてきたのだろうが、基本的には昭和時代に建てられた日本の球技場の特徴を備えている。

 いつも不思議に思うのだが、何故日本の球技場はメインスタンドが四角形ではなく、このように上隅が切り取られたような形状だったり、曲線を描いたりしているのだろうか。他に三ツ沢や日本平もそう。それがその当時の流行だったとか?
 今回自分が座ったのはバクスタだったが、なだらかな角度の大きなスタンドで、こういう大きい一層式のスタンドはキンチョウスタジアムのメインスタンドもそうだが迫力がある。着いたのは開始10分程前だったが、試合前のユルネバのマフラーの掲げ具合から見るにバクスタ内で普段から味スタに通っているであろう人は前方を中心に座ってるようだった。

 ルヴァン杯は他のグループの状況を殆ど把握してなかったのだが、このBグループは仙台が首位で勝点4差で東京が追う。東京は今日勝っても仙台は抜けないが他の2チームの状況を考えるとGL突破が近付く故か5/3のリーグ戦のスタメンを6人出してきた。林、太田、小川、橋本と後ろの選手が多かったのだが逆に攻撃陣はD・オリヴェイラ、久保、東の不在が大きく、前半は単調な攻撃に終始。永井はスタメンだったが、この選手はディエゴや久保と組んで良さが出るタイプで、自分で攻撃を作り出すようなタイプでは無い。スピードはあるが、今日のような縦ポンばかりだとさすがに仙台も先を読んで対処出来る。仙台は5/3からスタメン総入れ替えでコンビネーションには多少難があったが、石原、長沢、兵藤、梁勇基といった経験豊富な選手がいるので安定した戦い振りだった。
 後半は久保を入れてきたのだが、早速ドリブルで1人抜いてボールを相手陣内深くまで運んだり、違いを作り出していた。長谷川サッカーはこういう前のタレントに依存する部分が大きいな。ガンバ時代も中盤に遠藤、倉田、阿部と技術のある選手がいるから目立たなかったが、基本は引き気味で前の宇佐美&パトリックの決定力で勝つというサッカーだったし。今はそれが久保&ディエゴと。ただ久保は今夏に欧州に戻るという話もあるし、加えて9月中旬からラグビーW杯の影響でアウェイ8連戦もある。ここから攻撃陣でブレイクする選手や途中加入で刺激を与える選手が出てこないと厳しいとは思う。
 そのブレイク候補として今日は田川がスタメンだったが、あまり見せ場は作れず。後半開始早々には仙台GK関と衝突するシーンもあった(これで関は交代)。U20W杯メンバーにも選ばれたが、どうも未だ自分のプレースタイルを確立し切れて無い感が。鳥栖で試合に出始めた頃は主に左サイドから切り込むスタイルで、若い頃の矢野貴章みたいなタイプ(長身でCFタイプと思わせて実はスピードがあり3トップのサイドで活きるアタッカー)なのかとも思ったが、その後はクラブでも代表でも2トップの一角だったりCFだったりとポジションが定まっていない。結局の所アタッカーの価値は点に絡んでナンボなので、今のままだとゴールもアシストも記録出来ず燻ってしまう懸念もある。後、恵まれた身体能力を生かし切れてないという点では若い頃の伊藤翔を思い出したりもした。
 後半半ばにはディエゴも入れて東京が何度かゴールに迫ったが関に代わって入った川浪の好セーブもあって点は生まれず、そのまま0-0で終わった。自分が座った場所からは神宮のスコアボードも見えたのだが、後半半ばに7回裏の攻撃で、終了時間が被ったら帰りは混むなと思いながらの観戦だった。幸いまだ神宮の方は終わっておらず、外苑前駅と表参道までが多少混んだくらいですんなり帰れた。
 

J3第8節 岩手×YSCC(いわぎん)


■岩手行(3日目)
 3日目は昼からグルージャの試合を観るので午前中は盛岡市内を観光。こういう時にレンタサイクルは便利だが、行きたいスポットは駅から少し離れており、この2日間歩いて階段上り下りして結構疲労が溜まっていたので出来るだけ公共交通機関を利用することにした。
 まず盛岡駅で荷物をロッカーに預けた後、電車で隣の上盛岡駅で下車、そこから徒歩7~8分ほどの場所にある三ツ石神社に向かった。ここは鬼の手形とされるものが遺されており、これが「岩手」の由来になったという。

 そこからまた10分ほど歩くと盛岡城址があり、その中に桜山神社がある。ここに限らず岩手はさすがにソメイヨシノは時期を過ぎてはいたが、シダレザクラは見頃だった。

 ここでは三ツ石神社と併せて御朱印を頂いた。そこからは盛岡城跡公園を散策したが、そこで朝の散歩中のYSCCの選手達と遭遇。そこからバスで盛岡八幡宮へ向かったのだがこういう時にgoogleのルート検索は電車だけで無くバス路線も検索してくれるので役に立つ。盛岡八幡宮は歩けば15分以上掛かる場所にあるが、お陰で大分時間と体力をセーブ出来た。

盛岡八幡宮。ここでも御朱印を頂き、帰りもそれほど待たずにバスに乗れて盛岡駅へ。一緒に観戦する友人との待ち合わせ時間にはまだ少し時間があったので、ここで早めの昼食を摂ることにした。昨日は冷麺だったので今日はじゃじゃ麺をば。

じゃじゃ麺自体は(おそらく)これまで食べたことはあるはずだが、店で食べたのは初めてのはず。食後に卵を落としてスープにするのも初めて知った。食後に西口バス乗り場で友人と合流し、シャトルバスでスタジアムへ。

■観戦記
 今年初の未踏スタジアム制覇となったが、スタンドはメインのみで後は芝生の専用球技場という点で横浜の保土ヶ谷公園サッカー場に似ている。2つのグラウンドが背中合わせとなっており、試合が行われるAコートと隣のBコートのメインスタンドは上部通路を共有している。またメインからピッチの先には東北新幹線が走り、背後には雪を被った岩手山が広がるというなかなか雄大な景色も楽しむことが出来る。

またグルージャと言えばやはりこのマスコット、キヅールだな。

 試合について。正直グルージャの選手で知っているのはFWの宮市剛宮市亮の弟)くらいで後は監督の菊池利三くらいだったが、宮市が今岩手にいるのをこの試合で知った。U18~19の頃(他に現代表の南野、三浦弦太中村航輔らがいた)は代表常連だったのだが、クラブで結果を残せず、最初に入った湘南からレンタル先も水戸(J2)、鳥取(J3)、滋賀(JFL)とカテゴリが徐々に落ちていって今はJ3と。先輩である兄や伊藤翔然りで、どうも中○大中京出身者は身体能力がサッカーに活かされず、経験を重ねて20代後半でようやく活かす術を身に付けて開花する印象がある。兄の負傷の多さも(タックルされた時の)身体の受け方、使い方如何で全てとは言わないが一部回避出来たようにも。あのE・アザールは幼い頃に柔道を習っていてその時覚えた受け身の技術が今でも役立っているとインタビューで語っていたが、あの高校はサッカーに必要な身体の使い方という点でかなり偏りがある育成を行っている印象。今はOBの岡山哲也が監督になっているようだから変わっているのかもしれないが。

 試合はYSCCが先制してその後もやや押し気味に進める展開。両チームは7節終えて勝点1差だが、狭いエリアでの繋ぎや個人技術ではYSCCが上回っていたかな。岩手はそういう部分で苦戦し、サイドに大きく振ってそこからクロス、といった展開に活路を見出していた。観ていて高校サッカーで神奈川と岩手の高校が対戦する時はまさにこんな展開だなと。そうそうYSCCのGK古島圭人はその名前と、経歴を見たら湘南JYとあったのでもしやと思ったらやはりかつてのベルマーレGK古島清人の息子だった。高木、前川といったドーハ世代の2世もJデビューしているし、もうそれだけの年月が経ったのを改めて実感した。
 前半終了間際にはポスト直撃のシュートもあり、試合はこのままYSCCが逃げ切るかなと思っていたが、後半にCKからグルージャが同点に追い付き、終盤に右からのクロスをGK古島が捕り損なって後ろにこぼしてしまい、これを押し込んで逆転。最後はボールキープしてグルージャが逃げ切った。専用スタジアムだけに選手やコーチの声もよく聞こえてきたのだが、岩手ベンチでコーチングエリアに立って指示を送っているのは監督ではなくコーチだったのは興味深かった。ゴール時も真っ先に飛び出して喜んでいたし、事実上チームを仕切っているのはこの人なのかな。
 YSCCは逆転負けとなったが、先ほど述べた高校サッカー然りで神奈川のチームが負ける典型パターンだった。技術的な優位をスコアに反映できず、セットプレーなどで相手に少ないチャンスを決められてしまう、というもの。YSCCは監督がずっとタブレットを持っていたのが目を引いた。シュタルフ悠紀リヒャルトという人で現役時代は10ヶ国以上でプレーし、まだ30代半ばらしい。Jにも少しづつこういた経歴の人が監督になってきたということか。

 帰りのシャトルバスは15:45発とかなり時間が空くのでタクシーを呼んで盛岡駅へ。そこで3日目の宿にチェックインした後、友人の父が営むホルモン屋で食事し、その後何軒か連れて行って貰い、3日目が終わった。

■帰路へ
 翌日は当初平泉に寄ろうと考えていたのだが、三陸と盛岡を満喫し、旅先で友人とサッカーを観て酒も飲めて収まりが良かったのでこれ以上の観光は蛇足だと思い直し、朝の新幹線で帰宅。GW後半だけに指定は埋まっており、立ち席を覚悟していたらグリーン車が運良く空いていたので即購入(苦笑)。さすがはやぶさだけあって9時半に盛岡を出て12時前に東京に到着。

岩手行(2日目)

 2日目はまず浄土ヶ浜に向かい、遊覧船に乗船。湾内はエメラルドの澄んだ色をしていた。

 船内ではガイドさんが色々案内してくれたのだが、この船は震災時は沖合に出て津波の被害を免れたという(湾内に留まると勢いを増した津波のエネルギーを直接受けてしまうが、沖合ならば波が上下するだけで被害は抑えられる)。また船内にはウミネコ用のパンも売られていて(人間も食べられる)、途中何羽も寄ってきた。そんなこんなで見事な景勝を眺めつつ40分の船旅は終了。

 浄土ヶ浜を出た後は駅前で車を返却し、昼食へ。まだ11時前だったが、注文して出てきたのは11時過ぎだったし、店を出ると既に行列が出来ていたので早めに入って正解だった。

ウニ、エビ、ホタテだけでなく蟹の足も2本入ってる豪華さ。追加で牡蠣も注文した。マグロもよくある薄切りではなく豪快なブツ切りなのも良い。
 昼食後は盛岡に向かう予定だったが、バスで直接行くのも味気ないなと色々時刻表を調べた結果、釜石まで三陸鉄道で南下し、そこから盛岡行きの直通列車に乗る事にした。12:26の電車まで小一時間あったので、近くの神社を参拝し、御朱印を頂く。

令和最初の御朱印。ここは源義経が北に逃れた途中立ち寄ったとの伝説もあるらしい。
 そして三陸鉄道に乗車。さすがGWだけあって団体客もいてかなり混んでいて座れなかったほど。

 宮古から釜石までは1時間20分程だが、途中トンネルを抜ける度に新しい入り江と建設中の堤防が目の前に広がるのは昨日見た通り。釜石の手前の鵜住居(うのすまい)の駅前には今年のラグビーW杯開催スタジアムも見えた。

 釜石駅に到着後、その30分後には盛岡行きの快速電車に乗車。丁度J1の試合をやっている時間帯だったが、途中の遠野辺りまでは山間部を走って携帯の電波も圏外な所が多く、半分意識を飛ばしていた。遠野を過ぎる頃には電波も安定してきたのでDAZNで試合を視つつ、盛岡へ。座れたからまだ良かったが、結局2時間20分の電車旅。新幹線や特急以外の在来線でこれだけ乗ったのはそれこそ学生時代の青春18きっぷ旅以来か。

 盛岡ではまず西口の高層ビルの展望台に向かった。

 やはりこの街は岩手山の存在感が大きい。ホテルにチェックイン後は駅前に戻り、冷麺を食す。友人から薦められた店に行ったのだが、近くにある別の人気店で行列が出来ていたので嫌な予感がしたらやはり混んでいて結局50分待ち。この店は焼き肉店でもあったが冷麺だけで良いのでカウンター席かなと思っていたら、何故か4人掛けの焼き肉コンロ付席に通されたので、冷麺に加えてカルビを1人前だけ。

 冷麺自体あまり食べる機会は無く、たまにコンビニのを食べても美味いと思ったことは無いのだが、ここは麺自体に味が染みていて、スープも単に辛いだけでは無い旨味もあって初めて美味いと思った。こうして2日目が過ぎていった。

岩手行(初日)

 いつもの様に長期休暇中の旅は未踏スタジアム制覇を優先して行き先を決めるのだが、今年のGW期間中の試合開催地で行ったことが無いのは金沢、鹿児島などここ1~2年で観光したことのある都市ばかりでまた行くのもなぁと思っていると、J3グルージャ盛岡の試合が目に止った。岩手自体は2013年夏以来だが、当時は夕方に盛岡に着いて翌朝に出発するだけの短期の滞在だったので観光したことは無く、今回はここに決定。
 
 初日はまず三陸方面に向かった。新幹線で二戸駅、そこからバスで海沿いの久慈に向かう。東京を出たのは例によって朝6時半と早く、久慈に着いたのは10時半頃。着いて知ったのだが久慈は某朝ドラの舞台の街だった(このドラマの主役はこの後岩手県内各地で目にすることになる)。ここから先日全線開通した三陸鉄道リアス線に乗るという選択肢もあったが、各拠点間の移動時間が読めないので自分の旅では珍しくレンタカーを利用することにした。久慈から海沿いに南下して翌日に宮古で返却する、という行程。ただこの日の三陸地方は天気こそ良かったもののとにかく風が強く、運転には気を付けた。東京でも突風が吹く日はあるが、悪天候でも無いのに常に強風が吹き荒れるのはあまり経験が無い。
 まずは40kmほど南にある北山崎を目指した。ここは数年前にJR東の観光キャンペーンにも使われて、駅でポスターを見て一度行ってみたいと思っていた場所。久慈からは海沿いの道を走るシンプルなルートだったが、途中何度も津波浸水地点を示す標識や巨大な堤防の建設現場を目にした。リアス式海岸だけにこのような入り江は無数にあるのだが、その数だけこうして新たな堤防が築かれている。震災から8年が過ぎたが、その痕跡はまだ生々しく、復興は未だ途上にあることを実感させられた。

 北山崎に着くと何軒か定食屋もあったのでそこで海鮮丼を食べて展望台へ。↓の様な断崖絶壁が連なる見事な景色を楽しむことが出来る。

 この景色も見事だったが、大海原の青さもまた印象深い。吸い込まれそうな一面の青。

 北山崎には幾つか展望台があって、2つ目の展望台を目指したら起伏のある階段が300段以上続いて結構消耗したので駐車場に戻った後少し休憩し、龍泉洞に向かった。

 龍泉洞は少し内陸に入った所にあるが、北山崎からは山を越えて30kmほど。さすが有名観光地だけあって団体客始め人が多く、入場券売り場でも結構並んだ。

 長い年月をかけて作り出された奇岩も勿論あったが、洞窟そのものよりもライトアップされた美しさが目を引く場所ではあったな。洞内でも途中で行列が出来るほどだったが、気温が低く暑さと強風で消耗した中でいい休息になった。

 ここからは今日の宿泊地である宮古を目指す。途中龍泉洞を出て5~6kmほどの場所にある道の駅で土産を買い、沿岸部に戻ってひたすら南下する。途中三陸北縦貫道路という専用道が部分開通しており、殆ど信号に捕まらず宮古に着いた。最初は宿に直接行こうかと思ったが、宮古市街から少し離れているので途中で翌日行くつもりだった浄土ヶ浜に寄った。

 丁度夕暮れ時で一日の終わりを感じさせる良い雰囲気。ただ駐車場は山の上にあり、ここでも浜まで階段を上り下りする羽目になったが。その後宿にチェックインし、夕食も食べて初日が過ぎ・・・たのではなく、22時過ぎに車で再び浄土ヶ浜に向かった。丁度今は新月の時期で雲も無かったので綺麗な星空が見えるのを期待して。夜明けの時間とどちらにするか迷ったが、疲れで寝たら4時前には起きられないだろうなと思ってこの時間に。実際生まれて初めて満天の星空というものを目にすることが出来たのだが、昼からの風は止むこと無く吹き続いており、あまり長居せずホテルに戻った。またスマホでも設定によってそれなりな星空は撮れるのだが、自分のスマホカメラが少し前にアップデートした影響からかシャッタースピードの上限が短くなっており、大した写真は撮れず。こうして初日が終了。