高校選手権2回戦 富山第一×東福岡(等々力)


 何だかんだで毎年一度は選手権を観に行ってしまう。今年のトーナメント表を見ながらどこに行こうか考えていたのだが、今日は第1試合に神奈川勢の桐蔭、第2試合に4大会前の王者富山第一と2大会前の王者東福岡の対戦という事で等々力行を決めたものの、例によって(寒いから)観戦は1試合限定という中でとても迷ったが第2試合に。
 武蔵小杉で買い物した後、徒歩で向かったのだが、競技場に近付くと数十秒おきに歓声が聞こえてきたので第1試合がPKになったのは察した。結果は奈良の一条が3回戦に進んだ様で、桐蔭は今年色々あったようなので是非勝ち進んで欲しかっただけに残念。
 14時少し前にスタンドに座ってのんびりしているとすぐに第2試合の選手紹介が始まって選手が入場してきた。普段Jで試合前の選手のアップや場内イベントを観ながら小一時間ほど過ごしている身には新鮮だったが、寒い中で進行が手際良く進むのはありがたかった。選手権と言えば主にバクスタに陣取る両チームの応援だが、どちらもJの各チームのチャントからの取り入れたものが多く(どのチームのチャントか大体分かってしまうのだが(苦笑))、特に東福岡は男子校だけに太い声で、ゲーフラまであって面白かった。

 試合前は東福岡が押す展開かなと思っていたのだが、開始から富山第一が前からプレスを掛けてボールを奪って東福岡ゴール近くまで攻め込んできた。ロングスローの使い手もいて何本も東福岡ゴール前にボールを供給するなど、相手の良さを消しつつ自分達の特長を良く出していたと思う。ただ東福岡のCBの阿部(岡山加入予定)はさすがの落ち着いたプレーで最後の要所を締めてはいた。序盤の東福岡は殆どボールを前に運べなかったのだが、前半半ば過ぎに監督の大きな声が聞こえて、そこから選手同士の声が活発になって徐々に押し戻す様になった。前半は0-0。
 後半は一進一退でお互いチャンスはあったもののGKが好セーブして得点ならず。東福岡は伝統的にサイドアタックが強いが、今日主に左サイドでプレーしていた10番の福田(ガンバ加入予定)は縦に早いサイドアタッカーというより2列目のテクニシャンタイプで、左サイドから中央もしくは右サイドにボールを展開というのが攻撃パターンの一つの様だったが、カウンター時に左サイドを突破するにはスピードが足りず、また中央or右に展開するにしても数秒時間が掛かってしまうので相手に戻られて数的優位を活かせなかった感が。余談だが東福岡はこういった2列目タイプやサイドアタッカー、CBでプロ入りする選手が多いが、OBで最も大成したのが高校時代ボランチで大学になってからSBに転向した長友というのは育成の奥深さが窺えて興味深い。

 このままPK突入かと思っていたのだが、アディショナルタイムのCKから富山第一がニアで合わせて先制。そこからほどなくして試合が終わった。どちらが勝ってもおかしくなかったが、より戦術的に洗練された富山第一が最後の最後で上回った、という事かな。選手権は準決勝まで延長無しの即PKなので結果を予測するのは難しいが、富山第一は来季のU18プレミア・ウエスト昇格も決めている様だし、再び北陸の雄として存在感を出してきた印象。

 試合後は多摩川浅間神社まで歩いて初詣して帰宅。

天皇杯決勝 横浜M×C大阪(埼スタ)


 3大会ぶりの天皇杯決勝観戦。前回は12月の決勝だったから元日決勝はその前の年、2014年以来か。4年前は国立開催で、試合後に初詣に行く時間的、体力的な余裕もあったが今日は埼スタ開催で開始も14:40とやや遅めなので試合後は勝てば祝勝会、負ければ直帰だなと思いつつ例によって赤羽~赤羽岩淵ルートを使って埼スタへ。まぁ去年みたく吹田開催だったらTV観戦だったろうからこうして現地で観戦出来るだけ恵まれているが。余談だが次回も決勝開催地は埼スタで決まっており(2019アジアカップの影響で開催日は18年12月24日)、新国立競技場の完成予定は2019年11月末とのことなので、早ければ次々回(つまり20年元日)には再び千駄ヶ谷で決勝開催となるだろう。杮落しイベントの関係でその翌年になる可能性もある。それはともかくとして、浦和美園駅やスタジアムでいつもの観戦仲間に会って新年の挨拶を済ませ、試合へ。

 マリノスとしては試合の入りはなかなか良かったと思う。決勝だからと言って硬くなりすぎず、守ってサイドからカウンターというのが徹底されていた。そういう中で前半10分にもならない時間にマリノスが先制。左サイドからの下平のクロスを伊藤が受けて流し込んだ形だったが、その少し前にも同じく左からのクロスが簡単に伊藤に渡っていて(これはオフサイド)、セレッソCB陣が伊藤を捕まえ切れていない中で決まったゴールだった。準決勝と違って先制した展開となったが、その後のセレッソの攻撃も上手く抑えて前半は1-0リードで終了。ただ前半の終盤に左の山中が足を痛めて交代(→遠藤)し、またセレッソ戦は11月のホーム最終戦でも前半1-0リードから後半崩れて1-4だっただけにまだ分からなかった。
 後半は少し前掛かりになったセレッソに対してマリノスが序盤からカウンターで何度か相手ゴール前まで近付く。だが、何度かあったチャンスを逃している中で後半15分過ぎからセレッソが更に押し込むようになって、その流れの中で同点ゴールが。水沼がマリノスの選手を一人かわして打ったシュートは飯倉が弾いたものの、そのクリアがエリア内にいた山村に渡ってシュート→ゴールインという流れ。
 結果論だが後半序盤に2点目を決めていれば試合は終わっていたはずだった。だが主に遠藤になるのだが、最後のシュートやクロスが甘く、簡単に相手にクリアやキャッチされてしまっていたのが勿体無かった。何度も言っているが遠藤はここだよなぁ。「自分が試合を決める。」、「自分のプレーにチームの浮沈が掛かっている」という自覚に欠けるというか、相手にとって怖いプレーヤーでは無いんだな。17年はアウェイガンバ戦、ホーム鹿島戦の様に、何故か持ち場(サイド)を離れてゴール前に飛び込んでゴールを決めるプレーがあったが、ああいう大胆さを持っているのならそれを今日出して欲しかった。来季はああいったプレーをもっと継続して出して欲しい。
 同点以降はほぼセレッソのペースだった。セレッソの中盤、ソウザ、山口、清武らは個々でボールを前に運べるスキルと同時にパス&ゴーも出来るのでマリノスとしてはなかなかボールを奪えず押し込まれる展開が続いた。今日の両チームで一番差があったのはこの中盤だったな。純粋なボール扱いだけ見ればバブンスキーは両チームの中でトップクラスのスキルがあると思うが、実際の試合でスキルをより有効に使っているのはソウザや清武なんだな。勿論それは個人の問題だけではなく運動量や周りのサポートの違いもあるとは思うが。つくづくこうしたスキルを持つ(と同時にムラもあった)選手達に献身性を植え付けた尹晶煥指導力は素晴らしい。90分終わって1-1のまま延長へ。
 延長は開始5分でいきなり試合が動いた。セレッソの左からのクロスを飯倉が目測を誤ったのかキャッチできず、ファーサイドに走り込んだ水沼がマークに付く下平の頭越しにヘッド、これが決まってセレッソが勝ち越した。しかし水沼はルヴァン杯の決勝(2点目をアシスト)等重要な試合で一仕事する印象なのだが、少し大袈裟に言えば元チェコ代表のネドベドみたいなタイプだな。華やかなテクニックを見せることは無いが、ゴール、アシストに直結するプレーをコンスタントに出せるという。こういうタイプは一人で試合を決める訳では無いから、チームの組織力やその組織の熟成度によってプレーに違いが出てしまうと思うが(FC東京でイマイチだったのはそこだと思う)、今のセレッソは最適の環境なんだろうな。
 その後はほぼセレッソペースで試合は進んだが、延長後半半ば過ぎからはマリノスが最後の攻勢に出て、特にウーゴ(途中出場)にボールが入った時はゴールの匂いがしたものの、点は入らずセレッソが優勝。

 準決勝の観戦記にて、今季は国内メジャータイトルの無かったセレッソフロンターレがタイトルを獲ってきただけに、これまでの流れ(マリノスは決勝に行けば勝つ)が踏襲されるかは分からないと書いたが、それが結果的にではあるが当たる形となった。マリノスとしてもそれまでの伝統的なサッカー(代表クラスの4番(高さと強さを備えるCB)と10番(攻撃の創造者)と9番(ストライカー)を擁し、少ないチャンスをものにして勝つ)からの脱却を本格的に志向した今季こういった(それまでのジンクスとは異なる)結果となるのはある意味象徴的というか。

 勝ったら東川口辺りで祝勝会かなと友人たちと話していたが、この結果なので直帰が決定(苦笑)疲れて東京駅から新幹線を使ってしまった。

2017年の観戦を振り返る

 今年最後の日に観戦を振り返りたい。観戦試合数は44試合で去年から6試合増。制覇行は念願のキンチョウ、関東最後の未踏地だったケーズデンキスタジアムと長崎のトランスコスモススタジアム、そして岐阜の長良川競技場夢の島、と5つも達成。

■ベストゲーム

1位:横浜M3-2浦和(2017/2/17 J1第1節@日産)
2位:浦和1-0アルヒラル(2017/11/25 ACL決勝第2戦@埼スタ
3位:横浜M3-2鹿島(2017/10/21 J1第30節@日産)
4位:Verdy legends3-2J legends(2017/8/14 永井秀樹引退試合@西が丘)
5位:横浜M2(延長)1柏(2017/12/23 天皇杯準決勝@等々力)

 今年はマリノス戦多め。印象深い試合が多く、ホーム鹿島戦や先日の天皇杯準決勝も捨て難いが1位は開幕戦だな。一度逆転されてからの再逆転という展開で、あれで今季の流れが決まったようにも。2位はACLの決勝。試合展開に加えて久し振りに埼スタ全体から沸き起こるレッズサポの本気をこの眼で観ることが出来た事に対して。残り1つは迷ったが、夏の永井秀樹引退試合を。試合そのものもなかなか面白かったし、出場したメンバーも豪華で試合中の友人との話もなかなか濃かったので(笑)

■ベストゴール

1位:ハモン・ロペスの先制ミドル(2017/12/23 天皇杯準決勝 横浜M2(延長)1柏@等々力)
2位:バブンスキーの先制ボレー(2017/2/24 J1第3節横浜M3-0札幌@三ツ沢)
3位:ラファエル・シルバの決勝点(2017/11/25 ACL決勝第2戦 浦和1-0アルヒラル埼スタ
4位:水沼の逆転ゴール(2017/11/18 J1第32節横浜M1-4C大阪@日産)
5位:山中のミドル(2017/7/1 J1第17節大宮1-2横浜MNack5

 ゴラッソばかりで順位付けは最後まで迷ったが、直近のインパクトという事で先日の天皇杯準決勝で決まったゴールを1位に。2位はシュートそのものも高い技術が凝縮されていたが、相手が(そして観ている自分も)虚を突かれたあのタイミングで撃つセンスに痺れた。3位はACL優勝を決める決勝ゴールで、数少ないチャンスを迎えて慎重にコースを狙わず思い切りGKの上をぶち抜いたストライカーとしてのセンスでランクイン。4位はゴールよりもその前の清武のヒールパスで選出。最近の日本のトップ選手で珍しくなった独創性溢れるプレーだった。5位は目の前で放たれた山中のミドルを。この選手は元々SBで強烈な左足を持ち、サイドハーフでも起用というとR・マドリーにいるあのウェールズ代表を思い起こすが、齋藤がいる以上一列前はあくまで暫定対応だろうから今はSBとして盤石の地位を築いて欲しい。

■ベスト遠征

1位:清水1-2横浜M(2017/5/27 J1第13節@日本平
次点:C大阪2-0横浜M(2017/4/1 J1第5節@キンチョウ)

今年は結構首都圏を飛び出して色々なスタジアムに行った。遠征は観光とセットなので甲乙付け難いが、5月の清水行は晴天の中で久能山東照宮日本平からの絶景、清水港の海鮮物も堪能出来て楽しい日帰り旅だった。次点は京都観光とセット、かつ伊丹からの空路を開拓した4月のセレッソ戦を。

 来季は西京極、岡山のカンスタ、北九州のミクニワールドスタジアムを主目標に、日程が合うのを祈りつつ2017年を締めたい。

蹴り納め&忘年会

 最近観戦や年間表彰系の文章ばかり書いていたせいか、フットサルについて書く習慣がすっかり失われていた。

 この日は恒例の年末フットサル&忘年会だった。恒例というか前回はカレンダーの日取りが悪い中で17年に入ってからの新年会となったが、今年は去年以上に日の並びが悪い中でフットサルには14名+見学や子供達も来てくれて賑やかだった。最年長の子はもう小学生で、途中子供達が参加して一緒にボールを蹴る場面もあった。
 最近はフットサルをする回数も減って、前回開催時などボールに足が付かずに酷いプレーばかりだったが、今回は意外とボールが足にフィットして3ゴール。皆年齢を考えて怪我しない様に無理せず一定のセーブが掛かっていたのが良かったのかもしれない(笑)会場はAFP川崎で、いつもBコートなので今回はAコートにしてみるとゴール前に西日が直撃したのは想定外ではあったが。

 帰省組やインフルによる欠場、あるいはインフルから復帰した直後にフットサル強行出場してゴールは結構決めたが飲みは断念、という面々もいて忘年会は例年より人数少なめだったがそれでもこの面子で飲むのは楽しい。2018年末も日取りはよろしく無さそうなので次回は2019年の新年会にした方が良いかもしれない。何れにせよ年間表彰を書いてこのフットサルを迎えると年末が来たと実感する。

年間表彰2017(後編)

 今日は後編としてMVPの発表。もう今年で9年目になった。例年通り選考者をキリの良い40名に合わせるために半ば強引に督促する中で(苦笑)、回答してくれる友人達に感謝したい。今年はとうとう隣に座ってる会社の先輩(レッズサポ)にまで聞いてしまった。発表時期もバロンドールはクリスマス前なんでこれもその時期に発表出来ればなと毎年思うのだが、最終的にはこの仕事納め前後になってしまう。投票の集まりもそうだし、結局自分もこの時期にならないと落ち着いて集計したり書いたりする時間が無いんだな。なので来年はもう少し余裕を持って依頼したい。

【選考方法】
いつもと同じく各々ベスト5を選んで貰い1位:5pt〜5位:1ptでポイント化してその総合計で選出。仮にポイントが並んだ場合は1位票の多い方が上位、それでも並んだ場合は以下2位→3位・・・5位票の大小で決定。順位票すらも並んだ場合は両者同順位とする。なおこのルールはベスト5のみ適用し、6位以下でポイントが同じ場合は全て同順位と扱う。
【過去の受賞者】

それでは5位から発表。例年通り選考者コメントを太字で表記。
第5位
乾貴士エイバル):32pt
ドイツ、スペインで積んできた研鑽が、いま結実し」、「スペインで日本人が活躍出来ないジンクスを打ち砕きつつある」乾が5位。「今年がこれまでで最も安定して結果を出せた年のように思う」との声もあったが、ザック時代は代表には選ばれていても基本控えで、評価も香川や清武を超える事は無かったと思うが、今は「代表への還元も楽しみ」と待望される存在に。
正直ここまで票を集めたのは意外だった。やはりバルサ戦の2ゴールのインパクトもあったと思うが、「スペインでコンスタントに出場、ゴールしてるのはもっと評価されてもいい」、「スペインリーグで試合に出続けている事実。すごいです。」とリーガで普通に試合に出て、結果を残す事に対する評価もあり。技術レベルに関してスペインはドイツ、イングランド、イタリアと比較してもワンランク上にあると思うので(上位よりも中位、下位に行くほどその差は顕著だと思う)、そこでレギュラーというのはやはり凄い事。

第4位
中村俊輔(磐田):35pt
毎年ゴラッソを生み出している日本一サッカーの上手いアラフォー」であり「ジュビロ躍進の立役者」が4位。相変わらずセットプレーも絶好調で「セットプレーのキックの精度の高さの重要性を改めて感じさせ」、「フリーキックのときに審判に必ず壁の距離を確認させるところに拘りを感じる」。「磐田に行ってのびのびしてたね」という声もあったが、今年の磐田を見ていると2013年のマリノスによく似ている。ボランチは人に強いタイプと前に走り込むタイプのコンビ(ムサエフ&川辺/富澤&中町)、左サイドにドリブラー(齋藤/アダイウトン)、トップには体を張れて高さもあるタイプ(マルキーニョス/川又)という具合に。やっぱこの選手がやりやすい(動きやすい)サッカーを追求するとこうなるんだなというのがよく分かって面白かった。

第3位
井手口陽介(G大阪):62pt
多分この先長く代表を支えるボランチ」、「将来の日本を背負う選手」、「これからが楽しみな選手!」そして「2017年飛躍という意味では今年の顔と言える」井手口が3位。まぁこの選手はやはり「ロシア行きを決定付けるカットインからのミドル」を決め、「MOM級の活躍」を見せた「オーストラリア戦の印象があまりに強い」。「ハリルの最大の発見」。また「E-1北朝鮮戦ロスタイムのゴールはしびれました。」。この選手と言えば成人式の写真もなかなかインパクトがあったが、あれを見るとガンバのアカデミーはフェードアウトさせずによくここまで育てたと思う(笑)最近プレーで気になるのは、エリア内での守備時に右足アウトでクリアする癖?で、遠くに蹴り出せずにすぐ近くの手に拾われてピンチを招くことがある。ブラジル戦でマルセロにミドルを決められた時もこのプレーが発端だったし、この前の代表戦でもあった。W杯ではこういう癖は細かく分析されると思うので、「強靱なフィジカルと運動量」を兼ね備えた「インサイドハーフの理想形を目指し、今後のさらなる成長に期待」。

第2位
小林悠(川崎):75pt
言うまでもない最高の優勝立役者。」であり、「ゴールゲッター+若手を引っ張る姿」を見せながら「(ゴールを)決めた試合は負け無しとまさにエースであり、キャプテン、チームの大黒柱となった」JのMVP&得点王が2位。「大事なとこで活躍してきたMVPは外せない」。「川崎が逆転優勝出来た得失点差を生み出したのはこの得点王の活躍」あってこそ。この選手は両足でも頭でも決められて、自分で持ち込んで決める時もあれば中で合わせる時もある。とにかく器用なアタッカーという印象。中村憲剛のパスに合わせる動きを覚えて、風間サッカーで技術も向上した結果が今なのだろうと思う。それだけの素質があったという言い方も出来るが。
ただ「国際舞台で活躍出来るか?」となると現状ではW杯メンバーの最後の1枠に入るかどうかといった所かなと思う。「(中央ではなく)右や左ではあまり結果を出せない印象」もあるが、メンバー入りは来季のACLでの出来が左右する様に思う。独特の緊張感がある国際試合で日本より激しく削ってくる相手に普段通りのプレーを出して結果も残せるかどうか。前回齋藤学がメンバー入り出来たのもACLでそれが出来たのが選考の最後の一押しになったと思っている。「代表など監督にかかわらず結果を出せる選手になってほしい。」という声も。

2017年日本最優秀選手
中村憲剛(川崎):94pt

 という事で今年のMVPは去年のJのMVPだったこの人。
初の川崎優勝に大きく貢献した為」、「悲願の優勝はこの人の存在なくして語れない!」、「小林悠がMVPと得点王取れたのも、大久保嘉人が東京にいて全然点取れなかったのも、憲剛率いるフロンターレ中盤あってこそ」、「初タイトルは憲剛あってこそ。」と優勝への貢献を評価する声多数。「優勝よかったね(涙)」「これまでの貢献度とチームの成績から、優勝させてあげたい選手だった」、「おめでとうとしか言えない笑」、「いやー優勝できてよかった。」、「フロンターレファンだけに限らず、日本中のサッカーファンに心から「良かったね」と思わせる選手」の声もあったようについにJ1タイトルを獲得。「ルヴァン杯準優勝時に記者に足りなかったものは何かと聞かれ、「それがわかっていたら優勝している」と答えたのは至言であり、後の歓喜の伏線でもあった。
あの涙を見たらこの人しかいないね!」、「優勝決定時の涙にはグッと来ました。」、「あの涙は忘れません」、「優勝の時の涙に本当に感動!!」とこの選手の今季のハイライトと言えばプレーよりもやはりあの最終節終了後のシーンだろうか。プレーの面では「夏場の交代を受け入れながら、リーグ戦32試合に出場」、「シーズン途中まではほぼ途中交代でしたが、浦和とのACL以降は全てフル出場。」と、上手くコンディションを調整しながら長いシーズンを戦えたのが大きかった。

 投票が集まり始めた時は小林に票が集まっていたのだが、途中からこの人への票が一気に伸び始めて最終的には約20pt差を付けてMVPに。特に1位に挙げる人が多く、この人に入れた22名の内、15名が1位に入れており、これは断トツ(次に1位票が多いのは小林で7名)。今季はやはり川崎の初J1タイトルというインパクトがあって、川崎と言えばやはりこの人という事なのだろう。

6位以下は下記の通り。
赤文字の選手は女子選手、赤文字のチームは海外クラブ、青文字のチームは下部リーグ

6位:27pt
中村航輔(柏)
7位:19p
岡崎慎司レスター・シティ)、中澤佑二(横浜M)
9位:16pt
山口螢C大阪
10位:14pt
久保裕也KAAヘント
11位:12pt
吉田麻也サウサンプトン)、杉本健勇C大阪
13位:11pt
酒井宏樹マルセイユ)、齋藤学(横浜M)、槙野智章(浦和)
16位:10pt
カズ(横浜FC)、本田圭佑ACミランパチューカ
18位:8pt
大迫勇也ケルン)、柴崎岳ヘタフェ)、久保建英(FC東京)
21位:7pt
石川直宏(FC東京)、長友佑都インテル・ミラノ
23位:6pt
飯倉大樹横浜M)、興梠慎三(浦和)
25位:5pt
香川真司ドルトムント)、柏木陽介(浦和)、大久保嘉人(FC東京)
28位:4pt
阿部浩之谷口彰悟家長昭博(川崎)、山中亮輔天野純(横浜M)、川又堅碁(磐田)
長谷部誠フランクフルト)、原口元気ヘルタ・ベルリン
安西幸輝東京V)、高田明長崎社長
38位:3pt
伊藤翔横浜M)、今野泰幸(G大阪)
40位:2pt
浅野拓磨シュトゥットガルト)、川島永嗣メス
伊東純也(柏)、内田達也東京V)、名波浩(磐田監督)
45位:1pt
平本一樹東京V)、富樫敬真横浜M)、柿谷曜一朗C大阪)、室屋成(FC東京)
横山久美1FFCフランクフルト)、丸山桂里奈元なでしこ)、飯田淳平(主審)

・GKは6位の中村航輔始め3人が得票。
中村は「福岡時代から全ての面でスケールアップした印象」、「今年1年でさらに成長」「今年初めて生で観たが、練習の時点で圧巻の動きだった。被ベストゴールメイカーになってしまうのは身体能力の成せる業だろう。」とGKとしての能力を評価する声が多かった。また「早く代表正ゴールキーパーになってほしいので。」、「次のW杯は中村のGKを見たい」という代表への期待もあった。こうした期待はやはり今若いJ1正GKが少ないという背景もあるだろうな。この前の韓国戦で活躍して天皇杯で柏が勝っていれば5位以内にランクされていたかもしれない。この選手は川口能活を思い起こさせると以前書いたが、川口は同い年の頃にフランスW杯予選、本大会を経験している。ただ中村は能力で言えば当時の川口を上回っているはず。それだけ日本のレベルが上がったのだと思うし、現正GK川島のレベルが高いという事なのだと思う。川島は「単純にアジア人のGKで5大リーグでレギュラーを張っていることが快挙。」、「改めて日本のGKとして別格の存在であることを確認」の声があったが、今の代表で過小評価されている選手の一人。
GK3人目はマリノスのGK飯倉。「今まで散見されたポカもなくなり、伝統の堅守を体現し、耐えて耐えてのおしんサッカーだったマリノスの最後の砦となった」。去年まではキックはアレだがチームに勝点をもたらすセーブを見せるGKだった榎本に対して、キックはそこそこ上手いがシュートストップは榎本に劣る印象だったが、今年はその点が向上したと思う。逆にキックはイマイチではあったが(苦笑)先日の天皇杯柏戦で見せた延長後半終了間際のビッグセーブ(枠内に飛んだオーバーヘッドを横っ飛びで弾いた)は今年のハイライト。

・元々この投票は選考者にマリノス繋がりの友人が多いのでマリノスの選手に多めに票が入るのだが、中澤には19ptと予想以上の票が集まった。
今年も気づけばリーグフルタイム出場。」、「怪我しない、カードもらわない、DFとはいえ体力落ちない」、「39歳?鉄人としかいいようがない。」と今年も変わらぬ安定稼働。元々スピードのあるタイプではないし、ジャンプ力もさすがに10年前に比べれば衰えを感じるが、ここまで活躍出来るのは「抜群の読み・指示」なんだな。「このまま、古株として頑張ってもらいたい!!」という期待もあるが、どうやら40歳となる来季がラストシーズンのようだ。新監督のポステコグルーは豪州代表を見ても分かる様に最終ラインから繋ぐサッカーを志向しているようだが「新指揮官がどのようなビジョンで考えるかで立ち位置が大きく変わりそう」。「早く彼を追い越すCBが出て欲しい」という意見もあるように後継者探しはマリノス積年の課題で、神戸の岩波など良いんじゃないかと思っていたのだが浦和に移籍決定と。

・J1昇格を決めた長崎社長の高田氏に2名から票が入った。「最悪の経営状態から一転してのこの攻勢は、やはり新社長のカリスマ性無くしては成し遂げられなかったのでは」、「消滅危機からクラブを救った救世主。金は出すが現場に口を出さない某福岡の野球球団よろしく、好循環を生み出す。
普通なら来季は長崎遠征だ、となるのだが、まさか昇格するとは思わず今年のGWにトランスコスモススタジアムに行ってしまい、長崎市街、諫早も観光してしまった(苦笑)行った試合は丁度経営が変わった直後で、試合前に高田氏が挨拶したのだが、TVで見せる顔では無く、一代で会社を興して1000億超の規模にまで育てた経営者としての姿で、それが印象に残っている。

・リーグ優勝した川崎からは中村(憲)、小林以外に阿部、谷口、家長が得票。
阿部
トラップもシュートも全てが高水準。どうしてガンバはこの選手を放出したのか、理解に苦しむ。
谷口
空中戦勝率はリーグトップの70%越えを記録。CBで7ゴール、うち6ゴールはチームの1点目と攻守に活躍した。
家長
全く最初はチームにフィットせず足を引っ張る要因になってた存在ですが、どこかのタイミングからチーム戦術にマッチし、最後の方は見てて欠かせなかったと思います。
一人でチームの運命を左右する、一つのチームを上位に押し上げ、降格させ、万年準優勝のチームを優勝に導いた
確かに3月頃に川崎の試合を観た時は小林が孤軍奮闘という印象だったが、夏頃からか、阿部と家長が上手くハマるようになって前線が頻繁にポジションチェンジしながらどこからでも点が取れる怖いチームになった印象。谷口はクラブでの活躍は勿論だが、代表でもCBレギュラー争いに加わって欲しい。先日のEAFF E-1選手権で出場が緒戦のみに留まったのも、ハリルの中では昌子、三浦が上という評価なのだろう。韓国戦の結果や来季の活躍でまた変わる可能性はあるが。

・川崎と同じく初タイトルのセレッソからは山口、杉本、柿谷に票が入った。
山口
どうしてもベスト5には入れたくて。」、「中盤でのボール奪取が見ていて爽快!」、「相方のソウザを操り、ピッチを縦横無尽に駆ける姿はまさに黒子の真骨頂」、「長谷部のコンディションが整わない恐れがある今、W杯本番に向けて山口が担う役割は相当大きい。
→先日の日韓戦では攻撃面では清武の不在が大きかったと思うが、この選手の不在も痛かった。
杉本
得点王争いを踏まえ。」、「怖さのあるストライカーになってくれた印象
→この選手は評価する声がある一方で「正直好きじゃないので圏外w」とか結構アンチもいるのが特徴。「顔がずるい」せいもあるだろうか(笑)
柿谷
健勇の活躍は柿谷が影でサポートしてこそ
→個人的にはルヴァン決勝で途中交代した故のインタビューでの素っ気なさはマイナス点なのだが、昔ならもっと酷い態度であったろう事を考えるとしっかりインタビューで喋った分大人になったということか。

・今年も海外組は票が伸びず、ベスト10に入ったのは乾以外では岡崎と久保(裕)の2名のみ。岡崎は今季好調ながらスタメンを外れる事が多い。だが「少ない時間で結果残して」、「安定して力を発揮している」。毎シーズン岡崎はこういう状況が続くが、今季も「レスターの監督は最終的に岡崎に頼らざるを得ない。最も計算できる選手」なので、是非プレミアで二桁ゴールを(現在6ゴール)。久保は今年の前半は「リーグのレベルが欧州トップから劣るとはいえ、驚異の得点率」を見せて代表でも貴重なゴールを決めたが、今季は開幕から不調。ただ徐々にゴールが増えており、このまま調子を上げてW杯に臨んで欲しい。

・今年も最年少と最年長は久保(建)とカズの34歳差コンビで。久保は「飛び級によるU20日本代表選出」に加えてU17W杯にも出場。そしてリーグ終盤にはクラブのトップチームデビューも果たし、「まだまだフィジカルは少年だけど光るプレーは見せてくれた」。「来季はプロの舞台で活躍してくれるのに期待」という声もあったが、果たしてFC東京がそれに適した環境なのかどうかは分からない。もう少し体が出来てからで遅くないと思うのだが。
 カズには根強い固定票があり、今年も10ptゲット。
→コメント「最年長プレヤー更新の為」、「最年長得点!!」、「レジェンド枠。まだやりますか、リスペクトww
過去の得票を調べてみたが

2009年:-
2010年:10位(10pt)
2011年:4位(34pt)
2012年:5位(36pt)
2013年:11位(12pt)
2014年:14位(11pt)
2015年:10位(17pt)
2016年:11位(14pt)
2017年:16位(10pt)

この安定感(笑)

・今年も引退する選手への惜別が。共に81年生まれのアテネ世代。去年に続いてこの世代も段々現役が少なくなってきた。
平本
自分と同い年だったのもあり、彼と石川直宏には「お疲れ」と言いたい。
石川
01年のトップ昇格で右サイドを湘南乃風の様に駆け上がっていた思い出

・女子選手は2名得票。最近女子の選手に疎くなっているのだが、横山は実は今夏にドイツに移籍した選手で、丸山は引退しているが今の肩書きが何かよく分からないので取り敢えず“元なでしこ”と書いておいた。「ひさびさにバラエティ界に現れた「ヘディング脳」枠の超新星(笑)」らしい。今そんな状態になってるのか。

・その他監督、主審からはそれぞれ名波、飯田の両氏が唯一の得票だった。というか名波“監督”というのにはまだ少し違和感があるのだが(笑)今季はリーグ6位で「前年50だった失点を今年は30と激減させたのは驚異的」。上で述べた様に今の磐田は俊輔仕様になっていると思うが、途中加入の山田を上手く組み込んだり、監督の選手の配置の上手さもある。「最終節なんか見ると、あとは結果がついてくるのを待つだけって感じがして来年が楽しみ」。飯田主審は選考者曰く「今シーズンはとにかく誤審が酷かった。磐田神戸戦の渡部のハンドも言わずもがな・・・」と裏MVPの意味での投票らしい(苦笑)

と言う訳で今年の表彰を終えたい。これでようやく年越しの準備が出来る・・・。

年間表彰2017(前編)

 毎年この時期は慌ただしいものだが、特に今年は仕事で年末納期のプロジェクトがあり例年以上に時間に追われる日々だった。それも今日で一区切り付いたのでようやくこれを書ける(笑)例年通りまずはMVP以外の各賞を発表。
 
■年間ベストマッチ
※過去の受賞試合

2005年:バーレーン戦(○1-0/2005.6.3/ドイツW杯予選@マナマ)
2006年:サウジアラビア戦(○3-1/2006.11.15/アジアカップ予選@札幌)
2007年:豪州戦(△1-1(4PK2)/2007.7.21/アジアカップハノイ
2008年:カタール戦(○3-0/2008.11.19/南アW杯予選@ドーハ)
2009年:ベルギー戦(○4-0/2009.5.31/キリンカップ@東京)
2010年:デンマーク戦(○3-1/2010.6.24/南アW杯@ルステンブルク
2011年:韓国戦(○3-0/2011.8.10/親善試合@札幌)
2012年:オマーン戦(○3-0/2012.6.3/ブラジルW杯予選@さいたま)
2013年:ベルギー戦(○3-2/2013.11.19/親善試合@ブリュッセル
2014年:豪州戦(○2-1/2014.11.18/親善試合@大阪)
2015年:パレスチナ戦(○4-0/2015.1.14/アジアカップニューキャッスル
2016年:サウジアラビア戦(○2-1/2016.11.15/ロシアW杯最終予選@さいたま)

1位:豪州戦(○2-0/2017.8.31/ロシアW杯最終予選@さいたま)
2位:UAE戦(○2-0/2017.3.23/ロシアW杯最終予選@アルアイン
3位:中国戦(○2-1/2017.12.12/EAFF E-1サッカー選手権@調布)
 今年A代表は13戦6勝3分4敗。ベストはやはりW杯出場を決めた試合だな。浅野、井手口という若い2人がゴールを決めて、豪州相手に結果、内容共に文句なし。次点は3月のアウェイUAE戦。この時点ではサウジ、豪州、UAEとの4チームが競っていた中でUAEをまず蹴落とす事が出来た点で重要な試合だった。
 3位は選びにくいというか、勝った試合でも内容がイマイチなのばかりなのだが(4-0で勝った予選タイ戦(ホーム)も相手に何度も決定機を作られていた)、強いて言えばこの前の大会の中国戦は急造チームの中で前半よく我慢して後半に勝負を決めたという点で選出。

■年間ワーストマッチ
※過去の「受賞」試合

2008年:バーレーン戦(●0-1/2008.3.26/南アフリカW杯予選@マナマ)
2009年:バーレーン戦(●0-1/2009.1.28/アジアカップ予選@マナマ)
2010年:韓国戦(●0-2/2010.5.24/親善試合@さいたま)
2011年:北朝鮮戦(●0-1/2011.11.15/南アW杯予選@平壌
2012年:ウズベキスタン戦(●0-1/2012.2.29/ブラジルW杯予選@豊田)
2013年:ブルガリア戦(●0-2/2013.05.30/親善試合@豊田)
2014年:ブラジル戦(●0-4/2014.10.14/親善試合@シンガポール
2015年:北朝鮮戦(●1-2/2015.8.2/東アジアカップ武漢
2016年:UAE戦(●1-2/2016.9.2/ロシアW杯最終予選@さいたま)

1位:韓国戦(●1-4/2017.12.16/EAFF E-1選手権@調布)
 12月初旬から今年の試合を振り返っていたのだが、その時点で敗戦は3試合あった。サウジ戦、ベルギー戦は内容も芳しくなかったがそれでもアウェイで0-1だし、むしろホームで2点差を一度逆転されたハイチ戦(最後に追い付いて△3-3)の方が酷かったとも思った。ただやはり11月のブラジル戦かな、と思っていた所に、最後に断トツの試合が。いくら相手より経験不足だろうが、ホームでこの相手にああいう試合をしては駄目だ。
 
■年間ベストゴール
※過去の受賞ゴール

2005年:中村(俊)(ブラジル戦(コンフェデ杯)同点ミドル)
2006年:玉田(ブラジル戦(ドイツW杯)先制点)
2007年:山瀬(カメルーン戦(親善試合)決勝ミドル)
2008年:玉田(カタール戦(南アW杯予選)ミドル)
2009年:中村(俊)(バーレーン戦(南アW杯予選)FK)
2010年:本田(デンマーク戦(南アW杯GL)FK)
2011年:李 (豪州戦(アジアカップ決勝)決勝ゴール)
2012年:本田(オマーン戦(ブラジルW杯予選)先制ゴール)
2013年:本田(オランダ戦(親善試合))
2014年:岡崎(豪州戦(親善試合)バックヒールゴール)
2015年:柴崎(UAE戦(アジアカップ準々決勝)同点ミドル)
2016年:山口(イラク戦(ロシアW杯予選)決勝ミドル)

1位:井手口(豪州戦2点目)
2位:昌子(中国戦2点目)
3位:井手口北朝鮮戦決勝点)
4位:岡崎(タイ戦2点目)
5位:香川(タイ戦先制点)
 今年は豪州戦の井手口のミドルだな。W杯行きをほぼ決めた重要性とゴールそのものの豪快さで決まり。3位にも先日の北朝鮮戦での決勝点を選んだが、このゴールもバウンド直後のボールを正確にミートしてエリア外から枠内に飛ばしてる点でなかなかハイレベルなゴール。この選手はミドルが本当に上手い。思えば日産スタジアムマリノス戦でミドル2発を決めたのは去年だったか・・・。月並みだが、代表で見せるプレーというのは普段クラブで見せているものだし、代表でクラブでのプレーを見せる事が出来る選手は相応のレベルにあるという事でもあるな。
 2位は昌子の代表戦ではなかなかお目にかかれないロングシュート、4位、5位はタイ戦からで、岡崎のはクロスに体ごと飛び込んでゴールに突き刺すヘッド、香川のはゴール前で俊敏に動いて相手をかわしてシュートに持ち込むという、いずれも両選手の良さが出たゴールだったので。

■年間最優秀若手選手(U-20)
※対象は1997/1/1生まれ以降の選手
※過去の受賞者

2006年:本田(2位:西川)
2007年:安田(2位:香川、3位:内田)
2008年:金崎(2位:内田、3位:香川)
2009年:米本(2位:香川、3位:権田)
2010年:宇佐美(2位:酒井(高)、3位:小野)
2011年:久保(2位:指宿、3位:扇原)
2012年:柴崎(2位:石毛、3位:小野)
2013年:南野(2位:久保、3位:大島)
2014年:植田(2位:岩波、3位:室屋)
2015年:南野(2位:関根、3位:中村)
2016年:井手口(2位:鈴木(優)、3位:中山)

1位:堂安(G大阪→フローニンゲン
2位:中山(柏)
3位:前田(水戸)
 今年はU20代表が10年ぶりにW杯に出たのでその効果があるかと思ったのだが、思ったほどでも無かったというのが正直なところ。特に攻撃陣はJ1で試合に出ている選手が多い割にクラブでもU20でもインパクトを残した選手は少なかった。その中で数少ない例外が堂安だったかな。ガンバでも移籍前までにリーグで3点取って、オランダでもほぼ試合に出てここまでリーグ3ゴール。ただこの手のタイプのアタッカー、かつ今のエールディビジのレベルならリーグで年間5~6点では物足りず、12~3点取れる域に達しないとステップアップは難しいように思う。まだ19歳で東京五輪世代(海外組なのでもしかしたら五輪本番は招集出来ないかもしれないが)だし、来年は更にスケールアップして欲しい。2位の中山はCBというポジションでJ1でシーズン通してポジションを守った点を評価。その他J1では15~20試合に出た選手は多いのだが(マリノスの遠藤、ガンバの初瀬、神戸の藤谷、新潟の原など)、決め手に欠ける中で、24試合出場して4ゴールを挙げた鳥栖の田川、J2に目を向けると福岡の冨安と水戸の前田の活躍が目を引いた。甲乙付け難いが、田川は99年生まれ、冨安は98年生まれで来年以降受賞のチャンスがあるので、ここは97年生まれの前田に。スピードが特徴で永井と浅野を足して2で割った様な選手だが、4月に水戸の試合を観た時はCKから頭で決めていた。来季は松本にレンタルバックのようだが、この選手も東京五輪世代で来月のAFCU23選手権にも選ばれているので頑張って欲しい。

■最優秀監督
※過去の受賞者

2009年:手倉森(2位:城福、3位:小林)
2010年:岡田(2位:小林、3位:関塚)
2011年:佐々木(2位:手倉森、3位:吉武)
2012年:森保(2位:手倉森、3位:吉武)
2013年:森保(2位:吉武、3位:小林、4位:高木、5位:風間)
2014年:長谷川(2位:城福、3位:反町、4位:石崎、5位:柱谷)
2015年:森保(2位:佐々木、3位:井原、4位:長谷川、5位:石井)
2016年:石井(2位:渋谷、3位:風間、4位:小林、5位:森山)

1位:鬼木(川崎)
2位:高木(長崎)
3位:名波(磐田)
4位:下平(柏)
5位:渡邊(仙台)
 一応この賞の趣旨は「最優秀監督に優勝監督が自動的に選ばれる風潮に一石を投じ、中堅クラブを躍進させたり、戦力値以上の結果を残した監督を表彰する」なのだが、12年からずっとJ1優勝監督を選び続けているという(苦笑)そんな中で今年もやはり初の監督業でいきなりクラブに初タイトルをもたらしたら鬼木氏しかいないよなぁ。川崎は理想を追求する監督でベースを作って、そのサッカーを知る後任が(主に守備面を修正しつつ)それを継承・発展させてタイトルを獲る点でミシャ→森保の広島に似ている。
 2位は長崎を自動昇格させた高木氏で、3位、4位はJ1で上位進出した2人。5位は迷ったが、仙台は12位ながらボール回しの質が高く、そのインパクトで渡邉氏に。マリノスもリーグで2戦2分だったが、内容的には2試合とも圧倒された。
 選んだ5人を振り返ると、90年代~00年代初頭にJで活躍した選手ばかりだな。ただ代表の主力だった高木氏、名波氏の様な人もいれば、そうではない人もいて、プロ選手経験のある監督と言ってもそのキャリアは様々だと実感する。日本だと若くして現役引退して指導者の道に入った人(元ドルトムントのトーマス・トゥヘルなど)がJ1監督になる可能性は(S級ライセンス取得も含め)ハードルが高いが、J2発足からそろそろ20年が経つ事だし、例えばドイツのユルゲン・クロップリバプール)の様な現役時代は2部が主戦場で1部でのプレー経験が無いJ1監督が現れる可能性は結構あるのではないかと思う。

 後編は明日に。

天皇杯準決勝 横浜M×柏(等々力)


 いつもこの時期は天皇杯の準々決勝で、12/29に準決勝、元日に決勝という流れだが、今年から日程が緩和されて今日が準決勝。個人的に仕事納めが終わった翌日に国立や日産で観戦したり、大掃除しながらTVで視る習慣が付いていたので少し寂しいが、1週間空くのは試合の質を高める意味で良いのではないかと思う。
 今日の会場は等々力だったが、今大会はかなり神奈川県での開催が多い。マリノスはここまでずっと三ツ沢開催だったし、フロンターレも一度正田醬油スタジアムで戦った以外は等々力開催で、4回戦で柏に勝っていれば今日はマリノスの相手になるはずだった。天皇杯は決勝以外各県のサッカー協会が運営主管だが、神奈川県サッカー協会が頑張ったのかな。今日も通常なら日産スタジアム開催だったと思うが、現在改修工事中なので等々力が選ばれたのだろう。(三ツ沢は準決勝会場としてはキャパシティが小さい。)

 試合についてだが、立ち上がりからマリノスが押し気味だったのだが、前半10分にハモン・ロペスが凄いミドルを決めて柏が先制。シュートは一度浮き上がりながら落下してネットに吸い込まれた。そこから流れが変わって柏が押し込む様になり、何度かシュートシーンを作り出すようになった。マリノスはたまにカウンターのチャンスはあったが、前の人数が少ない分やはり個人での突破頼みとなり、特にマルティノスは不安定な出来で、接触ですぐに寝転ぶ悪癖も変わらずだったし、噂されている移籍情報はやはり事実なのかと思わせるような、心ここにあらずというプレーだった。前半は1-0柏リードで終了。
 後半は開始早々に扇原が負傷で交代し、代わりに伊藤が入って2トップになった。これが転機になったと思う。ポスト役は伊藤が引き受けてウーゴが裏抜けに専念出来る様になり、また人の配置が変わったので柏がマリノスの選手を掴まえきれない場面が出てくる様になった。そういう中で下平のクロスを伊藤が中央で合わせてマリノスが同点。柏は1ヶ月前にカシマで観た時と変わらず、時間が経つ毎に攻撃がクリスティアーノら前線の突破頼みとなって単調になり過ぎる傾向にあった。後半を終えて1-1で延長へ。カップ戦なので延長も十分有り得るとは言え、正直90分で決着が付くかと思っていたのでこれは予想外ではあった(苦笑)
 後半の内容からするとPKまで行くかなと思っていたのだが、延長後半の終盤にカウンターから最後はウーゴが決めてマリノスが逆転した。先ほど書いた様に、2トップにした効果が最後の最後に出た感じ。残り時間は柏のCKやロングスローによる攻撃が続き、一度オーバーヘッドが枠内を捉えたシーンもあったがこれは飯倉がセーブして逃げ切った。これでマリノスが決勝へ。

 マリノスはカップ戦では準決勝が鬼門の反面、決勝にさえ行けば勝っており、プロ化以降では天皇杯は2度(92年度、13年度)、ナビスコ杯は1度(01年度)の3戦3勝。だが今季はこれまで国内J1タイトル歴の無かったセレッソフロンターレがついにタイトルを獲得したり、勝負強さに定評のある鹿島が最後失速して優勝を逃すなど、過去のジンクスに当てはまらない傾向が続いているので決勝がどうなるかは分からない。何れにせよ、元日の埼スタ行が決まった。
 試合後に帰路に就くと、スタジアムコンコースや外で決勝チケを譲る柏サポが大勢いた。これも年末の風物詩というか天皇杯準決勝ならではの光景だな。今回は初めて武蔵中原駅まで歩いたが、武蔵小杉とそう変わらない時間で到着。