CL決勝回想

 延長前半のPKを外した時、ロッベンは南アW杯でも決勝で1対1の絶好機を外していたのを思い出した。攻撃がこの人頼みになるのも分からなくもない位能力が高い選手だけど、こういうツキの無さというか巡り合わせの悪さも同時にある。
 この試合で意外だったのが、シュバインシュタイガーがあまり精神的に強くなかったという事実。あのロッベンのPK時も直視できず後ろを向いていたし、PK戦で外した時の“うわぁやっちまった”感全開の顔とかで。EUROやW杯では自信に溢れたプレーをしていてそんなイメージは無かったので、この後のEUROまで引き摺る懸念が。引き摺るといえばゴメスも来たボールを合わせる能力は高いけど、スペースや時間の無い中で動きを工夫してボールを受ける技術があまり無いから孤立気味だった。やはりEUROはクローゼに頑張って貰うしかない。
 逆にノイアー、ラームはさすがだった。ノイアーなどは上記のPKを直視出来なかったシュバインシュタイガーに対して、PK失敗で試合が再開されると檄を飛ばして切り替えるよう促していたし、PK戦でもロッベンの代わりにキッカーで登場して決めてみせた。ラームを含め、EUROでも後ろは安心できる。

 しかしイングランドの選手はPK戦では代表だとあれだけ勝負弱いのに、クラブになると自信を持って決めてくるな。ランパードも代表のイメージがあって外すかと思っていたら難なく決めてみせたし。チェルシーもこの10年でクラブW杯以外の取れるタイトルは取り尽くしたから、今季でベテラン達は一区切りとして去るのかな。年末には来日するが、別のチームになっているかもしれない。