最終予選 イラン×日本(テヘラン)

 個人的に今予選のアウェーでは最も“燃えた”試合だった。
1.アジアトップクラス同士の対戦
2.しかもお互いベストメンバー
3.アウェーで10万人の大観衆

 これだけ条件揃えば燃えるしかない。TVに映る試合前のスタジアムの雰囲気を見ただけで興奮してきたな〜。この感情は、たとえブラジルやイタリア、イングランドとW杯で対戦しても得られないものだと思う。同じアジアのライバルだからこそ得られる興奮、かな。ブラジルだって、ヨーロッパの強豪に勝つより、アルゼンチンにアウェーで勝つ方が喜びは大きいのではないだろうか。

 試合は負けてしまった訳だが、フランスの予選時に韓国に負けたような衝撃はなかった。ほぼ同レベルにあるもの同士が対戦すれば、勝負を分けるのは地の利、つまりホームで戦えるかどうか。今回はアウェーで負けたが、次のホームで勝てばいい、そんな感じだった。この試合は中田英の復帰戦でもあった。後半から下がり目に位置してから、柳沢に鋭いパスを何本も出していたのを観て、やはりこの人は只者では無いと改めて思ったものだ。後、相変わらず柳沢の飛び出しは上手いな、とも。

 余談になるが、当時、といっても僅か半年前の出来事だが、社会人となるまであと残り1週間を切っていた。そして、もう4月からはこれまでのようにサッカー三昧の生活は送れないという思いが強く支配していた。だからこそ、バーレーン戦は最後の代表戦のつもりでやれる事はすべてやろうと、この3月25日の深夜に思ったものだ。

 ま、結局今でも4月前と大して変わってないけどね(苦笑)