J1第2節 横浜M×川崎(日産)


 今日の試合は本来なら3/13にマリノスのホーム開幕戦として開催されていたもの。
 ここ最近のフロンタは1人退場しても追い付くような粘り強さで無敗が続いている一方で毎試合2失点してる面もあるのだが、見ていてやっぱ最終ラインが少し不安定だった。マリノスは単純にDFラインの裏に放り込むだけで、3〜4回に1回は何かしらチャンスに繋げていた気がする。マリノスの同点ゴールも、栗原のフィードに川崎のDFの誰かが被って大黒にボールが渡ってしまった瞬間に勝負あり、という感じ。まぁその一瞬を逃さずゴールを決めた大黒の嗅覚も凄かったけど。
 その一方で攻めのクオリティというか組織的に攻める形という点では川崎の方がより完成されていた。先制後15分位は、川崎はカウンターで決定機の山。この前の柏戦でもそうだったが、マリノスは1対1なら強いのだが3人目、4人目がスペースに入り込んで来ると対応し切れず簡単に突破される。川崎は前半だけで3〜4点取ってもおかしく無かったけど、それを飯倉が止めて前半1−1で終了。今日の飯倉は失点こそミドルがポストに当たった後自分に当たって入る不運な形だったけど、ノイアーばりに当たっていた。
 で、後半も前半と同じく、川崎はDFラインの裏に放り込まれるボールに苦戦する一方で何度か攻めの形を作る、という形だったけど、半ば過ぎに渡邉がエリア外から豪快なミドルを決めてマリノスが勝ち越し。日本人FWであんな弾丸ミドルを決められる身体能力を持った選手は本当に稀有なだけに、これで大黒級の嗅覚というか動きを身に付けたらもうワンランク高みに達せるのだが、って柏戦でも同じような事言ってたな(苦笑)残り20分からはお約束の金根煥投入で前線でボールキープしつつ時間を稼いで2−1逃げ切り。
 後半も川崎は何度か惜しいシーンはあったけど、最終的にシュート数はマリノス13に対してフロンタは20と数では圧倒したのに1点しか取れなかったのは飯倉が当たっていた以外にも理由はありそうだ。矢島の身体能力と突破力は日本人離れしてるけど決定力は普通の日本人レベルだし、ジュニーニョも3年位前ならカウンターで相手DFを置き去りにしていたような場面でもボールを取られたりとか、年齢を感じさせる場面が多々あった。守備が不安定で毎試合2失点は覚悟した上で、攻撃陣の当たり次第でそれが1−2になるか2−2か果ては3−2になるか変わって来るのだろう。あくまで印象だけど、今季の川崎は↑のスコアが多い気がする。
 てな試合だったけど、全体を通して内容の濃い良い試合だった。4年程前の等々力での同カードも、同じ様に互いに長所/短所がぶつかり合って、僅かな差が勝負を分けた好試合だったけど、それを思い起こさせた。(その時のマリノスのスタメンで今も残っているのは2人だけで、2人が今フロンタにいるのも何やら感慨深いが。)


 今日は観戦仲間がハーフタイムに誕生日の近い某男との合同誕生祝いをしてくれた。好天にも恵まれて、今日が土曜ならと何度思ったことか。