J1第9節 横浜M×柏(日産)


 観戦が再開してからはマリノスのそれもホーム戦しか行ってないので前回から少し時間が空いた。普段なら遠地アウェイの週はJ1に限らず近隣で開催されている試合を観に行ったりもするのだが、個人的にまだ慣らし期間とでも言うか、観戦のリズムやサイクルとでも言うべきものを取り戻すには至っていない。そもそもこの10年以上ずっと年チケでホーム戦で試合毎にチケを買うという行為が無かったので、今のように試合毎に発売日をチェックして購入というのがまず違う(笑)折角なので(+日産だと1階ゴール裏は逆側の様子がよく分からないというのもあり)バックで観ているが、今日は久々にメインスタンドで。丁度記者席の横だったが、柏のスタッフ(分析チームや広報だろうか)もいた。

 今日の相手と言えばやはりオルンガが思い浮かぶが、同時に前線でコンビを組む江坂も見てみたかった。柏にはかつての大津や田中順也など大柄でパワフルなシュートを打てるアタッカーが多いイメージがあるが、江坂もその1人。そんなことを思いつつスタジアムに入ったのだが、友人(チケ完売でこの試合の観戦を断念)からは仲間隼斗をお薦めされた。柏U18出身で昇格出来ずJ2で実績を積んで今年ついに戻ってきた選手というのは知っていたが、プレーを観るのは今日が初めて(のはず)。それほど上背は無いが前で献身的かつ効果的なプレーを見せて去年は岡山で15点取るなど得点力もある。思えば柏のアカデミー出身のアタッカーは単に上手いだけではなく、ゴールやアシスト、あるいは展開など、点を取るプロセスにしっかり関われる選手が多いイメージ。逆に言えば局面では技術を見せるがゴールには関われないとか、ピッチ上で良さを出せず消えてしまい徐々に出場機会を失うようなタイプはあまり見ない。

 試合は開始からマリノスがボールを保持し、柏はカウンターでオルンガにボールを繋ぐという展開だったが、マリノスは柏ゴール前まで攻め込む割に決定機はそれほど多くなかった。前半で惜しかったのは1~2回かな。後半もその流れは変わらなかったが、後半15分過ぎに柏の自陣からの縦パスをCB松原が処理を誤り、そのままオルンガに持ち込まれて最後は畠中もかわされて失点。松原はそれ以外ではよくオルンガを抑えていたと思うが、点が取れない時間が続くとこういう決定的なミスが起こって失点に直結するというのはよくあるパターンではある。
 その後もマリノスがボールを支配する展開は変わらなかったが、やはり攻め込む割に、という内容。このサッカーで勝つ(≓リーグで上位に食い込む)には個人で打開出来てゴール&アシストを量産出来るタレントが必須特に両サイドだな。今は仲川が不在で今日は水沼&エリキがスタメンで途中から相模原から戻ってきたばかりの若い松田、大津が両サイドを担ったが、エリキ、松田は個人で仕掛けるプレーを見せていたが、水沼、大津は周囲と連携してフリーな状況を作り出したり運動量で貢献するなど、そもそもそういうタイプではない。確かにオナイウのゴールは中央でのコンビプレーでGKのタイミングを外したシュートで素晴らしかったが、それを1試合に2回、3回披露できる程では無い訳で。仲川が戻ってくるまではマルコスの中央からのゲームメイクや得点力が頼みだろうな。

 同点後は柏も再びカウンターでゴールを狙いに来て、特に終了間際はマリノスゴールに近付いたシーンが何度かあったのだがそのまま試合終了。そうそう今は基本拍手のみの応援なので試合中ピッチ上の選手の声が良く聞こえるのだが、今日は中村航輔の声が響いていた。逆サイドにいる時すら朴よりも声が通ってた程で。プレーを観るのは久々だったが体が大きくなったように見えた。この選手はまだその身体能力をセービングに完全には活かされてない印象があるし、キック(特にパントキック)も改善の余地有りかなと思うが、今年で25歳ということで代表レギュラーを期待している。