J2第32節 千葉×長崎(フクアリ)

- J2上位6ptマッチ
 10月に入り、また昼開催の試合も復活した中で今日はフクアリへ。今季ここまでJ2上位をキープする千葉と監督交代後好調で自動昇格狙える位置まで上がって来た長崎の対決という事で、一般発売開始の翌日に見たら指定席は既にかなり売れており、急いで購入。千葉のホーム戦はGWの国立大宮戦以来だが、フクアリは2年半前の岡山戦以来。
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- 試合前に色々寄り道
 折角蘇我まで行くのでやはりスタジアムと往復するだけでは勿体ないので笑、試合前に千葉寺に向かう。フクアリ付近をマップで見ていたらたまたま目に留まった場所で、千葉の千葉寺という位だから由緒ある寺なんだろうなと。やはり奈良時代行基の創建と伝えられる市内最古の寺院だという。千葉駅で降りてバスで向かったのだが、寺の傍まで行くはずが乗る路線を間違えたらしく、途中から予想とは違う道を通り出したのですぐ下車し、10分ほど歩いて到着。

千葉寺 仁王門

参拝し御朱印を拝受後、蘇我駅方面へ向かう。蘇我までは直線距離では数kmだがここで最近入れたタクシー配車アプリを使う。先日の韓国旅で初めて入れたら便利だったんで、日本でも同様のサービスあるのかなと調べたら既に結構あるようで。普段タクシーはあまり使わないが、こういう時には便利。韓国の時と同じ様に乗降車地点をセットして呼び出すと数分で来て蘇我駅までワープ。

 丁度昼時だったんで近くの中華屋に寄ると店内ほぼ満席で、これから試合を観に行くと思われる客が多かった。蘇我駅は何度も行ってる割にスタジアムと反対の東口に行くのは初めてだが、チェーン店中心に食べる場所結構あるのね。

 食後はまだ12:30と試合には時間があったので、スタジアム近くにあるジェフの練習場に寄ってみる。

ユナイテッドパーク

 クラブハウス内はオフィシャルショップも併設され中に入る事が出来る。ショップの隣には獲得トロフィーやオシムを記念するコーナーもあった。折角なのでショップでオフィシャルトレカを購入。
 クラブハウスから練習場に向かうと、すぐ目の前にかなりの大男が歩いていて外国人のようだったが最近はスタジアムで外国人の観戦客を見る事も珍しくないな、などと思っていたら近くにいた長崎サポがその男に手を振ったりしているので、ん?と思ったら長崎のファンマだった。今日はベンチ外だったがチームに帯同しているにしてはラフな格好でプライベートで来ている様な感じで。8/24を最後にリーグ戦の出場は無いが、実は現在負傷中で関東で療養している?とかだろうか。そんな事もありつつ13:20頃に入場。

 今日の席はこれまで座った事の無い場所という事でメインスタンドアウェイ寄り前方。周りはジェフサポ、長崎サポ半々で、自分の両隣は長崎サポだった。上位対決だけに両チームサポ気合が入っていて、ホーム側はコレオも。

選手入場直前コレオ

- 試合
 開始から千葉が押し気味に進めて最初の15分で枠内シュートが何本か。中盤でボールを奪ってサイドに展開→そこから仕掛けてシュートに持ち込むというのがチーム全体に共有されているようで、特に左サイドの椿には何度もボールが通っていた。一方の長崎もマテウス・ジェズズやエジガル・ジュニオ、山口など高い技術を持つ選手達の個の力で千葉ゴールに近付く場面が幾つかあったが、全体的には千葉の方がゴールの匂いがした。この最初の15分があまりに濃密で、冒頭で述べたGWの千葉vs大宮に近いものを感じたし、千葉のこの一戦に懸ける思いを感じた。
 前半半ば以降一旦ペースは落ち着き、一進一退という展開だったが、前半終了間際に左サイドに流れたエジガルのクロスがそのままゴールインで長崎が先制。座席とは反対サイドだったんで一瞬何が起きたか把握出来なかった。長崎にとってはラッキーな形で先制し、そのまま前半終了。

 ハーフタイムはトイレに並んでいてスタンドに戻ったのは10分近く過ぎてからなのだが、丁度席に戻った時に目の前をマテウスがDFを引き連れてドリブルで突進しチャンスメイク。後半は長崎が押し戻す展開が目立つようになった。千葉も攻めるものの、長崎が上手く守って前線のマテウスらにボールを通し、そこからチャンスという場面が幾つか。今季長崎の試合を観るのは3/8仙台戦、5/3愛媛戦に続いて3試合目でマテウスを観るのも同様だが、日を追うごとに理不尽さが増しているというか、止められない選手になっている。トップ下よりも少し深い位置で、ボールを持ったら圧倒的なフィジカルとキープ力でボールを運んで前線にパスを配給しつつ自らゴールを狙うという、ポジションなどあってないようなもの。昔のランパードや今のベリンガムなど、イングランドによくいる得点力とパスセンスとフィジカルを備えたMFぽさもある。

理不尽アタッカー

 そんな感じで長崎が主導権握ってるなと思っていたところ、後半半ばに右サイドからの展開で最後はゴール前で松本天夢が頭で合わせて長崎が2点目。これでこの試合は勝負あったかなという感はあった。その後千葉は選手交代でテコ入れしつつ攻め込むが、相手ゴール前で少し手数を掛け過ぎたり、クロスが単純すぎたりでしっかり人数を掛けて守る長崎を崩せず。長崎のDFリーダーは新井一耀だが、順天堂大学からマリノスに入ったのが2016年だからもう9年前。他に千葉の椿や両チームサブGK鈴木椋大原田岳など、今日は両チーム合わせて元マリノスが結構いた。彼らが在籍していたのは主にコロナ禍前なのもあり、在籍当時が別時代に思える。
 展開としては千葉が1点返すよりも長崎が3点目を加えそうな匂いもしたが、この流れのままそれ以上ゴールは生まれず試合終了。明日試合を控える首位の水戸を抜いて長崎が暫定首位に。

アウェイ側

- 試合後雑感
 GWの千葉vs大宮でも感じたがJ2の底上げを感じる試合であった。あのエジガルの(ある意味ラッキーな)ゴールが無ければ展開はまた違っていたと思うが、千葉は内容の割にゴールが遠いなとも感じた。左の椿、右のイサカが仕掛け、中盤でも田口、エドゥアルド、品田など高い技術を持つ選手がいるのだが、それだけに最後仕上げるアタッカーがいないなと。呉屋、森、(今日は欠場)カルリーリョスなどはそれぞれ特長を持つが、ゴール量産という点では物足りない。それがここ最近の勝ち切れない試合に繋がっている様にも。
 長崎は高木監督就任後リーグ戦無敗でついに暫定首位に。前回の初昇格時もこの人が監督だったし、これも何かの巡り合わせか。この人が上手いのは、途中就任で昇格を目指すというタスクに応じて、必要以上に戦術で縛らず高い個の力をベースにそこから逆算してサッカーを組み立てている点。攻守の切り替え、守備の献身性などには留意していると思うが、攻撃は前線のタレント、というかマテウスにある程度自由にやらせている様に見受けられた。「個で殴る」と言ってもそこには一定のベースがあり、ベースがあると言っても細かい動きまで定義するほどではない、というそのバランス感が良いんだろうな。

- 試合終了後
 フクアリに行くと何故かいつもメインスタンド裏のグラウンドと製鉄所を撮ってしまう。国立に行くとバクスタ裏から見える新宿のビル群を撮るようなものか。

メインスタンドコンコースより

今回色々歩き回って実感したが、ここは横浜で言う三ツ沢や新横浜公園の様な一大スポーツ公園でもある。

蘇我スポーツ公園全体図

 帰りの時刻表を見ると16時台で蘇我駅から東京方面に直通する電車は16:21久里浜行きのみだったので急いで駅に戻り、何とか間に合ってグリーン車で品川まで。今日は17:30から日立台で柏vsマリノスだったんでハシゴも少し考えたが、さすがに体力が持たないので帰宅後DAZN観戦。