市立○橋出身選手について

 そう言えば、先日の仙台戦で相手CBの渡辺広大がなかなか良いプレーだった。体格があって空中戦にも強く、リーグでも上位のCBと思うが、A代表には縁が無い。この選手は市船出身だけど、友人と、ここの出身者はJのレギュラークラス迄は到達するのにそれ以上、つまり代表迄は何故か行かないんだよなという話をした。現役だけでも相当OBがいるのだが、北嶋、中村直志中澤聡太、小川、小宮山、増嶋、カレン・・・とJで100試合、200試合も出場する選手が何人もいて欧州組までいるというのに、代表試合数は全員合わせて10も行かないんじゃないかと。
 ここのサッカーは高校生にしては大人なサッカーで、しっかり守備をして攻撃もあまり意外性に頼らず少ないチャンスを決めて勝つスタイルだが、そうであるが故に高校の時点で鍛えられ過ぎて伸びシロがあまり無いのかもしれない。出身選手一覧を見てもDFが多く、攻撃陣も圧倒的なスピード、テクニックというよりは運動量や確実性で勝負するタイプが多いのはそういったスタイル故かと。個人の技術以外に戦術理解度も鍛えられてるから、高校時代は同年代より抜け出ていて年代別代表には選ばれるけど、歳を重ねた時にA代表に選ばれる程の武器は無い、という感じかな。先ほどA代表キャップが合計10程度と書いたが、U19位の時はその年代の代表で主力を張ってた選手は多い。同じく高校で鍛えられまくってる国見出身者も例えば兵藤の様に突出した武器が無い為に「J1レギュラー」以上に行けない選手がいるものの、かつての高木、三浦アツ、大久保みたく高さ、ドリブルといった武器で代表の主力になる選手を輩出してる。
 という中で、だが、鹿島の中村は今までの市船出身者っぽくないタイプ。タイプ的に清武と乾を足して2で割ったような選手で、自分で仕掛けるドリブルと意外性もある。去年京都でブレイクして鹿島に移籍したけど未だレギュラーには至って無いのだが、密かに注目してる。