九州行(初日)

 GW旅の第2弾は九州。まぁ長崎のトランスコスモススタジアムに行く為なのだが、5年前本城に行った時はその時点で九州のJスタジアムは全制覇だったが、その後長崎や鹿児島のJ参入、そして北九州に新スタジアムが出来たりと、この5年で色々と状況が変わった。北九州の専用スタジアムも惹かれたが日程が合わず、今回は長崎へ。長崎は5年前にグラバー園や中華街など主な所は大体回っているが、今回行くところは既に決めていた。軍艦島上陸と稲佐山展望台からの夜景観賞。Jの日程が出た後すぐに予約したので上陸ツアーの予約はすぐに取れて、後は当日の天候が安定するのを祈るのみだった。

 当日は朝羽田を出て長崎空港に向かったのだが、空港は大村湾上にあり、一旦南に旋回した後に北上して着陸するコースだったので、諫早上空を通り、明日行くことになるスタジアムがよく見えた。

 空港から長崎駅までシャトルバスで30分程掛かるが、前日の睡眠不足もあってバスの中ではほぼ寝ており、気付いたら着いていた。荷物を駅のロッカーに預けた後は市電で港に向かい、丁度昼時だったので海辺にある出島ワーフというレストラン街(5年前には確か無かった)で刺身定食を食べ、その後は近くのフェリーターミナルで周遊船の手続きをし、そして13時に出航。

 2階のオープン座席に座ったのだが、全体的に厚い雲に覆われたどんよりとした天候で風も強く、遠方に軍艦島が見えてきた時も霞がかってどこか不気味さがあった。

 だが島に近付くと急に日が射してきて青空も見えるようになり、さっきまでが嘘のような穏やかな天候。島内では3ヶ所でガイドさんの解説を聞くことが出来るのだが、2日前は波が荒く上陸出来なかったらしい。上陸率は凡そ7割とのこと。

 人がいなくなって40年が経ち、建物も朽ち果てて廃墟と化しているが、どんな街も人がいなくなり、生活が消えればこのような姿になってしまうのだろう。帰りは島の周りを周回しつつ、長崎港に戻った。

 港に戻ったのは15時半頃でチェックインまで時間はあったが、かといってグラバー園等に行くほどの時間も無かったので、長崎駅で土産を購入したり稲佐山までのアクセスを調べたりして時間を潰し、16時過ぎにホテルにチェックイン。行くとホテルの前から稲佐山夜景観賞ツアーバスが出ているとの事でまだ空きがあったので予約。これで行き帰りのアクセスの手間が省けた。
 18時半丁度にバスが来て乗り込んだのだが、このツアーは市内の主なホテルを回って参加者を集めて山に登り、帰りも各ホテルまで行ってくれる。自分のホテルが最初で、途中大浦天主堂や中華街付近のホテルも回るので、バスに乗っているだけで市内の主な場所を見物出来てしまうという思わぬ効果もあった(笑)バスにはガイドさんもついていて話も面白かったのだが、その中で長崎はPM2.5の影響をよく受け、今日は特に酷かったという話になって、昼間に軍艦島が霞がかっていたのはそのせいかと今更気付いた。
 山の頂上に着くと、丁度トワイライトタイムで、そこから暗くなり夜景が輝く様を観ることが出来た。

 前回行った時は昼間で、しかも悪天候で雲に覆われて殆ど景色が見えなかっただけに、5年越しの景色。帰りはホテル近くの中華料理屋でちゃんぽんを食って初日は終了。