J1第14節 柏×神戸(三協F柏)

 今節マリノスはアウェイでガンバ戦の為、例によって近場で観戦。今日開催の試合で一番近いのは三ッ沢だが川崎は今季結構観ているしな、と思って日程を眺めていると柏vs神戸というカードが。日立台はしばらく行ってないし、低迷の結果監督解任して再出発するホームチームvs首位チームという構図、そしてコーチから昇格したのが井原さんというのもあって柏に行く事に決めた。
 いつ以来かと思ったら5年振りか。
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基本マリノス戦で来ているが、それ以外だと16年に熊本地震の為本拠地で試合を開催出来なかったロアッソがここで試合したのを観に行ったことがあった。
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今日の様なマリノス戦以外の柏ホームの試合は08年の札幌戦以来15年振り。
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 上野東京ラインで柏に向かい、レイソルロードを歩いてスタジアムへ。久々行くからには今迄行ったことのない場所で観たいなということで今日はメインスタンドホーム側の上層にて。

今日の席より

これまでメインアウェイ側のビジター指定やバクスタ、そしてホームゴール裏(上層)も上記熊本戦で行ったことはあり、厳密には今日の場所もホーム/アウェイが逆だった時代にアウェイ側指定として行ったことはあるのだが、この場所が増築されてからは初めてのはず。
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  • 試合

 序盤から柏が押し気味で神戸が時折攻め込むという展開。監督交代というショック療法故か柏の選手の出足は早く、ボールを奪った後で前に進む意識は強く感じられたが、相手ゴールに近付くほどM・サヴィオの技術やアイデア次第なところはあった。両SBやMF山田、戸嶋、サイドアタッカー小屋松などが積極的に仕掛けてはいたのだが、やや単調で神戸からすると守りやすかっただろうなと。故に前半1topだった細谷にはあまり良いボールが入らず。
 そんな中で神戸は押されつつも攻める時は大迫がボールの受け方、捌き方で違いを見せて攻撃を活性化させ、佐々木のポスト直撃シュートなど決定機自体は神戸にあったのだが、前半半ばには左クロスをファーで受けた武藤が冷静にゴール前の大迫にボールを送り、これを決めて神戸が先制。大迫はこれで早くもリーグ10点目だが、今神戸が首位なのはこの人を始め武藤、汰木の前線が調和して上手く点取れてるのが大きいよなぁ。勿論、その前提として良い守備と中盤の構成はあるにせよ、チャンスをしっかり決めてくれる存在は大きいし、決めれば決めるほど「例え相手に押されてもそれを凌いでいれば必ず決定機は生まれるし、それを決めてくれる」という信頼と自信にも繋がる。今日の先制点はまさにそんなゴール。前半は1-0。

 後半も柏が押す展開だったが、10分過ぎにFWフロートを入れて中央に置き、細谷を右サイドに回すと決定機が生まれ始めた。このフロートという選手は初見だったが、見るからに巨漢で空中戦は勿論、自分でボールを運ぶのも好きなタイプの様で、右に流れてボールを受けて中に切り込む場面が幾つか。神戸CBトゥーレルとのマッチアップは迫力があった。ただ周りとの連携はあまり無く、カウンターで周りを使えば決定機だなというシーンで自分で強引に持ち込んでチャンスを逃すなど、諸刃の剣という印象も受けた。
 幾つかチャンスがありながら柏が決めきれず、こういう時は神戸がワンチャンで追加点取ったりするものだよなと思っていた後半半ばに、ハーフライン近くで神戸の左SB本多が細谷のプレスを受けて自陣ゴール前まで強めのキックでボールを戻すと、GK前川は前に位置取りしており、無人のゴールにボールが吸い込まれた。このまさかのOGで柏が同点。ミスと言えばそうだが加速しながらボールを追って相手の動揺を誘った細谷のプレーが光ったゴールだった。
 同点直後は柏が勢いに乗って攻め込む場面が目立ったが、終盤は神戸が押し戻し、決定機自体は柏に一度あったくらいでそのまま1-1で試合終了。

  • 所感

 柏としては監督が替わって最低限の結果はまず出したと。井原さんはコーチから昇格とは言え、既に福岡で3年間監督を経験しておりJ1昇格という実績まである。1年で降格したとはいえ、降格後も一気に順位を下げていくチームも多い中で翌年は4位に踏み止まり昇格PO決勝まで行った。何故またコーチに戻ったのか不思議なくらい。まぁその意味ではあまりに指導者として謙虚すぎるのかなという気もするが、アビスパで冨安や中村航輔を育てたり、さすがというか守備者の育成には定評ある人なので柏もしっかり建て直されるだろう。そして今度こそ監督としてJ1の舞台で存分に存在感を見せて欲しいと思う。

新監督の後ろ姿

 神戸は何故今首位なのかよく分かる内容だったが、同時にこれが最後まで持つのかなとも感じた。主力の11人+αで内容あるサッカーを見せて結果も出ているが、シーズンはまだ半分にも達しておらず、二巡目の対戦が控える中で選手やサッカーの二の矢、三の矢が無いと厳しくなるようにも。主力の年齢的にも全員34試合フル稼働は考えにくく、終盤に欠場者が複数出た時にどうするか。

 このスタジアムは三ッ沢とほぼ同規模なのだが前々から臨場感という点で優っているように感じていた。今日観戦して思うのは、三ッ沢でここが良ければ尚良いな、と思う点が日立台では実現されているのが大きいのかなと。例えば
・ゴールとゴール裏スタンドとの距離の近さ
 三ッ沢は10m以上の距離があるがここではこの近さ

・ホームゴール裏スタンドの大きさ
 拡張でホームゴール裏は倍になったが、これによりホームサポの声量が増してよりホーム感が増した。

 こんなところだろうか。他には横浜市の施設である三ッ沢と違って日立という民間企業が所有するスタジアム故に所謂「よくある公共公園内の球技場」感が無いのも大きいかもしれない。

  • 帰路

 帰りも駅まで歩く。スタジアムを出て公園内を歩いていると↓の店が目に入ったが、昔から一度行ってみたいと思いつつ未だ行けてない。

珍来 柏日立台

駅まで15分ほど歩き、先日の千葉戦同様グリーン車で品川まで。つい楽をしてしまう。