関東リーグ1部第4節 南葛SC×桐蔭横浜大学FC(奥戸)

 GW4試合目。元々このGWの終盤は家で過ごすつもりだったが、もう1試合位観に行きたいなとJに限らず各カテゴリの日程をチェックする中でこの関東リーグの試合が目に留まり、そういや奥戸の競技場は未踏だなと。葛飾は普段あまり行かないエリアでもあり、行く事に決めた。南葛の試合自体は去年の江戸陸に続く観戦2試合目。
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 スタジアムへは新小岩からバスで向かう。てっきり北口のバスロータリー(駅の目の前ではなく200mほど離れた場所にある)から乗るものと思い込んでいたら、実は駅前の道路沿いの乗り場と判明し、移動。危うくバスを逃す所だった。10分ほど乗車し、競技場の目の前に停留所がある。
 メインスタンド席は既に完売していた為、芝生席を買ったのだが、着いたのが開始直前なのもあってなかなか席(というかスペース)が空いておらず、アウェイ側で確保。アウェイ側までグルっと競技場を周る形になったが、競技場の裏手には中川が流れており、遊歩道からピッチは丸見えだったりする(実際ここから観ている人もいた)。

中川沿いの遊歩道

 座席からのアングルはこんな感じ↓。丁度手前に得点掲示板が目の前にあって、視界が一部遮られるので、途中から立って観る事にした。

芝生席

 陸上競技場でゴール裏の前方で観るのは久々だが、この位置だとやはり反対側ゴール前が遠い世界になってしまうな。芝生席もいつ以来かと思ったが、2年前にいわぎんスタジアムのバクスタ芝生ゾーンで観たのを思い出した。
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  • 試合

 ↑で書いた通り自分の位置からはあまりピッチを俯瞰出来ないので試合展開そのものは追えず。手前のゴール前に近付いた時は守備者目線で観れる面白さや迫力があったが、反対エンドにボールが渡ると遠くから眺める形となる。開始早々に南葛が先制した後はやや南葛ペースかなとは思ったが、全体的には中盤で潰し合う時間が長かった印象。桐蔭横浜大も相手ゴール前まで攻める場面は何度かあった。このチームは関東大学リーグに参戦しているトップチームに対するセカンドチームという位置付けかな。ユニが上下青で背番号が黄色なので、遠目に見ると代表ユニっぽさがあった笑。応援メンバーも何人か。チャントはJの各チームから色々という感じ。

アウェイ側応援

この大学は観戦仲間の兄弟が10年以上前に所属して関東大学1部昇格に貢献したのもあって当時から存在は認識していたものの、近年は卒業後にJで活躍する選手も多い。ある意味で流経大と似ていて、同時に対となる存在という印象がある。サッカー部強化に力を入れプロ入りする選手を何人も輩出する新興勢力という面で似ているし、首都圏の北東、茨城にある流経大に対して南西部の神奈川北部にあるという点で対だなと。前半は1-0南葛リードで終了。

 ハーフタイムには大空翼が場内一周というイベントもあった。

大空翼が場内一周

小学生と思しき子供たちもキャッキャしながらハイタッチしていたが、その中の一人が「中身はオッサンなんだろ」みたいな事も言っていて、(それが事実かは別として)子供も大人が思ってる以上に色々と情報のインプットあるのだろうし、侮れないものだなと笑。

 今日は風が強く、丁度自分がいるアウェイ側に向かって吹き付けており、前後半共に風上のチームが押し気味に進める展開。後半は風上の桐蔭横浜がボールを奪って南葛ゴール前へ、という場面が増えたように思う。そして後半15分頃に見事なミドルで同点に追い付くと、30分前辺りで逆転。2点ともゴール前中央付近からのシュートだった。
 南葛の監督は風間氏だが、ここまではあまり「らしさ」は見えずという内容だったのだが、逆転された後スイッチが入ったのか南葛が押し込む時間が長くなった。そして左クロスからのヘッドで同点に追い付くと、ATにはゴール前の混戦から最後押し込む形で勝ち越し。ATは3分あり、ラストプレーのCKには桐蔭横浜のGKも上がって来てあわやという場面を作ったがボールはポストの脇を逸れ、直後に試合終了。

  • 試合後

 今日の観衆は2055人とのことで、地元の大きなイベント感があった。去年観た試合も約2300人の観衆だったし、J1から数えて5部相当のリーグにこれだけ集まるのは凄い事だと思う。Jも2000年代から、J入りを目指して都道府県リーグから勝ち上がり、そして念願のJ1昇格を果たしたクラブが各地に現れたが、J1~J3で60クラブという定員に達し、レベル向上によってJ1昇格のハードルが上がった今は同じ様な歩みを再現するのは難しい状況となっている。その中で今はこの南葛の様な首都圏(東京)の一エリアに拠点を置いて昇格を目指すクラブが増えているのは興味深い。昇格のハードルが上がると共に資金面の重要性が増している中で、スポンサー(獲得)やエリア人口などで条件を備えるのがこのヒト、モノ、カネが集まる「東京」なんだろうなと。この30年で日本各地にJクラブが出来て、次のステップとしての東京都区部の開拓とも言えるかもしれない。何よりこのチームに対しては新スタジアムへの期待があるのだが。

夕暮れの中川とスカイツリー

 帰りは中川沿いを歩いて青砥駅まで。夕暮れ時でスカイツリーもよく見えた。梅雨入り前の今ぐらいは、昼の試合が終わった後、少し陽が傾いた中で試合の余韻に浸りつつブラブラ歩くのに良い時期。スカイツリーが大きく見えると東京の東側に来たことを実感する。青砥からは都営浅草線経由で品川に流れ、そこで買い物して帰路へ。