ルヴァン杯準決勝第2戦 横浜M×鹿島(三ツ沢)


 今日は指定で観る予定だったのでいつもより遅めに家を出たら色々あって横浜駅に着いた時には開始まで10分という状況。久々にタクシーを使ったら岡野町や浅間下の交差点も混んでおらず信号のタイミングも良くて約5分と過去最高に早く着いた。開始3~4分頃にようやく座席に到着。

 序盤は鹿島が1点を取りに押し込んできたのだが飯倉の好セーブもあってゴールを許さず。そんな中でマリノスは主にカウンターでサイドを起点に攻める形になったのだが、前半15分過ぎに右サイドの仲川に長いパスが通り、仲川の突破から中央の天野のシュートは鹿島DFに当たるもこぼれにウーゴが反応して反転シュートを決めた。ただ鹿島としては勝ち抜けには最低2点が必要なのは変わらないのであまり焦る様子は無く、その後も同じ様な展開が続く。そんな中で前半30分過ぎに決まったマリノスの2点目は大きかったな。左サイド深く突破した天野がグラウンダーのクロス→最後はフリーの仲川が合わせるだけというゴールだったが、これで鹿島は3点が必要になった。鹿島の攻勢をいなしつつカウンターで効率良くゴールを重ねたので、これは意外と大差が付くかもしれないと思った。

 後半に鹿島はセルジーニョを入れて更に攻勢を強めてきたが、セットプレーからのヘッドはオフサイドでノーゴールだったりしてマリノスはゴールを許さず、最初の15分を凌げばまた流れはマリノスに傾くなと。まさにその15分過ぎにはここ最近のお約束である喜田投入で試合を締めに掛かったのだが、その直後に飯倉が目の前の味方へのゴールキックをミスして相手に渡してしまい、それを決められた。
 これで流れが変わってしまった。試合を締める為に喜田を入れたはずが、1点差となってこのまま逃げ切るのか、あるいはもう1点取りに行くのか意思を統一出来ず、たまにカウンターで鹿島陣内に入っても簡単にボールを失うなど鹿島のボール保持時間が多くなっていく。鹿島の攻撃はシンプルなものでボランチがボールキープして左右に展開→SBとサイドハーフが連携して突破→クロスというものだったが、分かっていても掴まえ切れず中央に何本もクロスを送り込まれた。そんな中で1失点目から10分経たない内に左サイドからのクロスをセルジーニョが頭で合わせて2-2。
 これは一気に鹿島の3点目もあるという流れだったが、中央のドゥシャン、チアゴがよく防いで最後の一線で踏ん張ることが出来た。試合中この2人は激しく味方を鼓舞したり、互いに何か言い合っているシーンが何度もあったが、この2人がいなかったら今日の結果は無かっただろう。鹿島としては右サイドの遠藤康のキック精度がいまいちで特にCKの精度を欠いたのが痛かったかな。このまま2-2で終わりマリノスが決勝進出。

 ここ最近出場停止以外はほぼ同じスタメンで戦っているが、戦術の浸透とメンバー固定による相乗効果で良い流れ。ただ今日の1失点目はミスからとは言えその後鹿島にあれだけ押されたのは懸念材料かな。受けに回った時の反発力の無さとでも言うか、日本人選手達の大人しさ(と外国人選手達の気迫)が露わになってしまった。また伊藤は負傷、久保、山田はU19代表で不在のため劣勢を覆す攻撃のタレントがベンチにいないという点も。今日途中出場したシノヅカ、ユンもゴール、アシストという本来期待される役割ではまだ結果を出していない。まぁ今季の公式戦は残すところもう6試合(リーグ5試合+ルヴァン決勝)なんで、このメンバーで戦い抜くしかないのだが。
 鹿島は2試合トータルで見れば第1戦の土居のPK失敗だったり終了間際のウーゴのゴール(とその前の曽ヶ端のファンブル)が響いた形。本来の鹿島ならあの流れなら3点目を取っていただろうが、三竿が代表、内田、中村が第1戦で負傷して鈴木も休養で不在という中ではあれが精一杯という気もする。やはり一番優先しているのはACLという事かな。今日の終盤に昌子を久々に出場させたのはそれを見据えてだろうし。

 この1週間の天気予報は一時雨だったり曇りだったりよく変わったが、今日は雲こそ多いが見事な秋晴れだった。決勝も今日のようだと良いのだが。