イラク戦

後半からしか視れなかったが雑感。
・失点シーンは勿体無かったが、終盤も気温37度という条件でよく勝点1を取れたなと。視ていて思い出したが数年前真夏にサッカーした時は37.4度と横浜の史上最高気温を観測した日で(苦笑)、プレーしたのは午前中だったが、その時から既に全身の水分が蒸発して体内の機能が低下するような感覚に襲われた。レベルは全く違うし湿度の大小もあるが、過酷な条件で最後まで集中して最低限の結果を拾ったのはさすがだ。
・この組は日本、サウジ、豪州が抜ける形になってラスト2試合がまさにこの2カ国と直接対決なので次が決勝。前回はホーム豪州戦で引き分けて突破だったが今回は勝利を。豪州には予選で勝ったことが無いらしいが、ケイヒルらの世代が健在だった頃に比べて今は日本がやや優勢ながら詰めが甘い展開が多いので、今回はすっきり勝って欲しい。
・今回森重を外して昌子をレギュラーにしたのは驚いたが(いずれそうなるとは思っていたがそれは早くて予選後だと思っていた)、昌子はこれまで代表出場2試合とは言え招集されてベンチ入りした試合は結構あった。アギーレ時代にはアジアカップメンバーにも選ばれて長期の遠征も経験しているし、更にはクラブW杯、ACLにも出ているので国際試合には慣れているという判断だったんだろう。1対1で足が伸びてボールを奪えるのはこの選手の強み。
・原口は運動量とか守備への貢献度から外せないタレントだが、シュート精度がなぁ。予選中盤はゴールを量産していたが、パターンとして中央でクロスに飛び込んだり、ボールを受けてシュートする場面が多く、ドリブルで仕掛けてそのままというのはあまり無かった。アウェイの豪州戦くらいか。この選手の武器はドリブルなんで、それが点に繋がらないのは勿体無い。自分が決めるのでは無くてもアシストでチームの得点に繋がるようになればいいのだが。
・もう完全に大迫のポストプレーは不可欠になっているが、こうなるとこの選手以外にもう1人同じ事が出来る選手が欲しい。現状ポジションを争っているのは岡崎だが全くタイプは異なるので戦い方が変わってしまう。これは予想だが、長澤(G大阪)か杉本(C大阪)が近い将来呼ばれる気がする。2人ともマリノス戦で中澤、デゲネクといったCBを背負いながらボールキープしたりポストをこなしていたのが印象に残っているので。プレーの幅広さという点では杉本の方が可能性はありそうだが。

 先週は珍しく味スタ(東京スタジアム)開催の代表戦だったが行けなかった。以前あった2月、8月のAマッチデーは無くなったし、国内組だけで親善試合を組むことも無くなったので代表戦自体減少傾向にあり、公式戦がほぼ埼スタなので、親善試合は首都圏以外という傾向にもあるのでなかなかレアだったのだが、勤務地から飛田給はちょっと距離があってなかなか行きにくい。新国立が出来たらどうなるのだろうか。アクセス面を考慮して公式戦を埼スタから移すか、あくまで専スタ(見やすさ)を優先して埼スタ固定か、あるいは両スタジアム併用か。まぁあの立地は平日夜でも行きやすくはあるな。会社帰りに旧国立のバクスタ上段(聖火台辺り)で観戦してた頃が懐かしい。

清澄白川〜門前仲町

 最近金曜に飲む事が少なくなったせいか土曜はアルコールの無い爽快な気分で迎える事が多く(笑)、観戦が無くてもどこかに出掛けたい気分になる。まして天気が良ければ尚更に。先週に続いて今週も好天の予報だったので、今日は江東界隈に行くことにした。台東区墨田区の押上、浅草、両国辺りは何度も行っているが、その少し南のエリアは行ったことが無かったので。
 まず清澄白河で降りて清澄庭園に向かった。23区内の広い庭園が大抵そうであるようにここも旧大名屋敷かと思ったが、やはりそうだったらしい。ただ今のような立派な庭園となったのは明治以降で、あの三菱財閥岩崎弥太郎の手によるものだという。

余談だが、サッカー界では旧ソ連が崩壊した混乱期に台頭したオリガルヒ(新興財閥)がロシアリーグだけでなくチェルシーモナコのオーナー、筆頭株主になっているが、体制の大転換に戸惑う者が多い中でいち早く適応し、商才を発揮して(政権との癒着等、清濁併せ呑みながら)台頭していった様は、岩崎弥太郎ら明治期の財閥の創設者達と重なる。どちらも転換期(明治維新ソ連崩壊時)に20代半ば〜30代前半の年齢だった点も共通しているが、それ以上若ければ事を成すに必要な経験や手段を持たず、それ以上の年齢なら旧来の観念に縛られて動きが取れず、といった具合で自ずとこの年齢層に収斂されるのだろう。
 庭園の後は近くの深川江戸資料館に行き、その後は近くで深川めしでも食べようと思っていたのだが丁度昼時でどの店も行列が出来ていたので清澄白河を後にして門前仲町方面に向かった。ここにも店は色々あるようだったし、時間を潰してれば昼時のピークも過ぎるだろうと。歩いている途中にあったブルーボトルコーヒーに寄りつつ富岡八幡宮へ。

ここには横綱力士碑、大関碑などあって相撲に縁の深い神社のようだったが、江戸勧進相撲発祥の地ということで、つい昨日は稀勢の里横綱力士碑に名前を刻印する儀式もあったらしい。その他伊能忠敬にも縁があるようで銅像があった。現在本殿は工事中のようだったが、それにしても自分は寺社参拝でこういう工事に当たるな(苦笑)
 参道脇には深川めしの店があり、丁度空いていたので入れたのだが、深川飯は炊き込みご飯形式だけでなく、汁飯形態もあった。漁師料理として汁掛けが元祖のようだったし食べたことが無かったのでこちらを頼んだのだが、まさに白米に味噌汁を掛けた風味で、控えめに言って猫まんまと紙一重ではあった。
 昼食後はすぐ近くにある深川不動尊に行き、

 土産に煎餅を買って門前仲町から帰宅の途に就いた。都心からほど近い場所だが、人が多すぎず少なすぎず、落ち着いた街並みだった。

J1第14節 横浜M×川崎(日産)


 今月は日曜開催が続く。6/4、18、25とマリノスのリーグ戦は全て日曜。ただ今日は17時開始だったので後半途中まで明るさが残っており、いつもの日曜夜開催のように翌日が気になって、というような感覚はあまりなかった。いつの間にこれほど日が長くなったのかと驚いたが、あと20日もすれば夏至だし当たり前か。

 試合はここ4〜5年のこのカードと同じく、フロンターレが攻めてマリノスがそれを凌ぎつつカウンターでチャンスを伺うという展開。まず守備から入るのは川崎相手に限らずいつものことだが、前の選手も自陣に引いてスペースを消し、川崎にパスを通させない様を見るに、今日はチーム全体で意識して守っていたように思う。川崎は中村、家長とタメを作れる司令塔が2人もいて、マリノスにスペースを消されながらもボールをキープして穴を伺う攻めはさすがだったが、全体的に少しリズムがスローで決定機までには至らず。逆にマリノスも徐々にカウンターで相手ゴール近くに到達する機会が出始めつつ、前半は0−0。
 後半も似たような展開だったが、開始10分頃、右サイドから天野が逆サイドのマルティノスにロングパス、これをダイレクトで中に折り返した先にウーゴが飛び込んでマリノスが先制した。マルティノスは清水戦でもそうだったが、右サイドだと球離れが遅くて攻撃のリズムを乱す一方で、左サイドだとプレーがシンプルになってそれが良い結果を生む。このカードはいつも先制した方が勝つのでこれでマリノスはかなり有利になった。その後も川崎の攻勢は変わらなかったが、阿部のゴールかと思われたシーンはオフサイドで、そのすぐ後にウーゴと交代で入った富樫がカウンターからループシュートを消めて2−0。ほぼ試合を決定付けた。富樫は1トップとしてはポストプレーなど課題は多いのだが、シュートセンス(フリーでシュートを撃つ体勢にまで持ち込む動きの質、そして状況に応じてシュートを使い分ける判断力)は天性のものがあるな。1トップより2トップの一角の方がより活きるように思うが、今後もウーゴとの併用で少ない時間で結果を出すしか無い。

 このまま2−0で試合は終わった。帰りはいつかの代表戦時のように北新横浜から市営地下鉄で北上するルートで帰宅。

J3第11節 FC東京U23×G大阪U23(西が丘)


 今日は久々に朝走ったらあまりに良い天気だったんでどこかに出掛けたくなった。近場で行ったことの無い場所に行ってみようと地図を眺めつつ、J2/J3が近くでやってないかも調べてしまうのだが(苦笑)、色々検討した結果、護国寺経由の西が丘行に決めた。
 まずは護国寺に向かったのだが、地下鉄の出口が門の脇という立地だった。

 案内板でこの寺の縁起を知ったのだが、五代将軍徳川家綱の母桂昌院による建立だという。

 こうした東京の寺社の境内の緑を見るにつけ、江戸時代は周辺地域もこのように長閑だったのだろうなと思わされる。今のようにビルで埋め尽くされた東京ではない姿がどんなものだったか想像を手助けしてくれる。
 奥には墓地があり、鳥居を構えた立派な墓も幾つかあった。その一つの墓碑に“従一位”の文字が見えて、大物のようだが誰だろうと目を凝らしていたら、近くにいた中年男性が大隈重信の墓だと教えてくれた。他にも山県有朋三条実美ら明治の元勲の墓がここにあるらしい。

 護国寺からは西が丘に向かうのだが、電車だと乗換えが多く面倒だなと思っていると、googleがバスで三田線千石駅に向かうルートを教えてくれた。西が丘は最寄りが三田線本蓮沼駅なので乗換えは一度で済む。最近のgoogle先生はこうしたバスルートも教えてくれるので助かるな(笑)昼時だったのでどこかで昼食を摂りたかったが、護国寺、千石では適当な店が見付からず、結局本蓮沼で摂ることになった。こうして試合開始頃に現地着。

■観戦記
 FC東京U23は去年観たが、ガンバのU23は初めて。スタジアムに着いてまず思ったのはガンバサポの多さだった。アウェイゴール裏がホームゴール裏よりも多かったほど。メンバーはオーバエイジの呉屋以外は20歳前後の選手達で、2種登録(高校3年世代)も2名スタメン入り。一方のFC東京もオーバーエイジ、2種登録メンバーが混在するスタメンだったが、久保がスタメンなのには驚いた。U20W杯から帰ってきたばかりだし、ベンチ入りするかどうかかなと思っていたので。この起用を見るに、もう完全にU23チームではレギュラー格ということなんだろうな。U20W杯メンバーではGK波多野もスタメン。
 久保君のプレーを生で観るのは勿論初めてだったのだが、パスのタイミングやフェイントの掛け方などプレー全般で日本で育った選手には無いセンスやリズムがあったが、さすがにフィジカル差は如何ともし難く相手ゴール近くではなかなか効果的なプレーが出来なかった。まぁそれは個人の責任だけでは無くてチームとして組織が構築しきれて無いという面もあるが。
 試合展開はひたすらミスの応酬という感じで、お互い相手のパスをカットして攻め込もうにも次のパスが繋がらずにまた逆襲を食らうというシーンが開始からずっと続いた。相手のプレスをかわすような横や後ろのパスはスムーズなのだが、縦(前)へのパスになると途端に精度が落ちてしまう。チームとしての成長と、より多くの選手にチャンスを与えるというミッションを折衷させるとこうなってしまうのだろうか。両チームとも決定機は1度づつといった具合で、それを決めたFC東京が1−0で勝利。ラスト15分くらいはどちらもカウンター時で前に走り出す人数が前半より多くなって幾らか面白くなった。

 試合後は十条駅まで歩き(1.7kmほど)、埼京線で新宿に向かい、色々買い物して帰路へ。

J1第13節 清水×横浜M(アイスタ)


 4年ぶりの清水行。これまでは基本静岡駅とスタジアムの往復で、観光と言えば一度駿府城に行ったくらいだったので、今回は事前に調べ、14時からの試合前に色々日程を詰め込んだ。日本平久能山東照宮から清水港で昼食を摂り、スタジアムに向かうコース。
 日本平へは静岡駅からバスが出ているものの、1時間に1本、かつ新幹線の本数もそれほどないので当日は7時台の新幹線に乗るつもりが、起きたら8時という始末。結局9時台の新幹線になってしまった。東京から来た列車の自由席は既にほぼ満席だったが、列の先頭に並んでいたのでどうにか座れた。遅れた分をカバーすべく、静岡駅到着後、在来線で隣の東静岡駅まで行き、そこからタクシーに乗車した。行く途中運転手のオヤジさんと会話していたのだが、日本平からの景色を見たいというと、ビュースポットまで連れて行ってくれた。日本平のロープウェイ駅から旧道を少し下った場所にあり、茶畑越しに駿河湾伊豆半島、富士山、そして箱根の山々まで一望出来る。

タクシー利用で費用はかさんだが、思わぬ収穫だった。
その後はロープウェイに乗って久能山東照宮へ。日本平といいここといい、実はスタジアムとは直線距離でそう離れていないのだが、山道なのとバスの本数の少なさもあってなかなか来れなかった。今日は晴天に恵まれて何よりだ。東照宮では中国語を話す観光客が結構いたが、東京、大阪など大都市だけでなく、地方にもインバウンド客が増えていると言うことか。

 日本平に戻った後はタクシーを呼んで清水港に向かい、河岸の市という港の傍にあるレストランが併設された施設にて昼食を。

昼時だけに人が多く、並ぶのを覚悟したが、店の数が多いのですんなり入れた。マリノスユニを着た人も多く、皆やはり考えることは同じらしい。店探しをしていたら後ろから声を掛けられ誰かと思ったら観戦仲間の友人達だったりもした。ここでは好みでネタを選べる5種盛りの海鮮丼を食べたが、桜エビや珍しいアブラボウズなる深海魚など普段なかなか食べるチャンスの無いネタを中心に選んだ。
 その後はようやくスタジアムへ。河岸の市から歩いて10分弱の区役所の駐車場前にシャトルバスが止まるとのことで、丁度自分が着く直前に発車してしまい結構待たされるかなと思いきや5分ほどで次のバスが来た。静鉄のバスだったがSUICA、PASMOなどICカードが使えるので便利。20分程でスタジアムに到着。

■観戦記
 清水はここまでホーム未勝利、またここ最近は失点が多い(10試合連続失点中)だけに今日も先制さえすればマリノスは行けると思っていた。序盤からここ最近の甲府戦、仙台戦よりかはアグレッシブに前に進もうという意識は感じられ、前半15分に左からのクロスが流れて、エリア内右サイドにいた松原が一度切り返して左足でミドル、これが決まってマリノスが先制。松原はこれがプロでの公式戦初ゴールだったらしい。
 その後は清水が押し返す形になり、両サイドから何度かマリノスゴール前に迫ってきた。特に印象に残っているのが左SBの松原后でボール扱いも上手いのでドリブルから何度もクロスを供給していた。アトランタ五輪代表だった松原良香の甥で、対面のマリノスの松原と何度かやりあっていたので次第にボールを持つだけでアウェイゴール裏からブーイングが飛ぶようになったが、良い選手だと思う。運動量も多くて最後まで足が止まらず、マリノスの前田を守備に走らせて消耗させ途中交代に追い込んだりもした。この選手も96年度生まれか。丁度リオ五輪の最年少世代なので年代別代表のチャンスがないだけにあまり目立たないが、鳥栖の鎌田や鹿島の鈴木など、この世代は若くして試合に出ている有望株が多い。(年代別代表のチャンスがないと書いたが、厳密には18年のU2アジアカップ出場の資格を持つが、おそらく東京五輪世代の強化目的に97年生まれ以降の世代で臨みそうなので。)
 先制してからのマリノスはまたここ最近の内容に戻りつつあった。特にボランチの喜田、扇原のパス精度だな。もちろん本人の責任ではあるのだが、試合中喜田が何度も前の選手に下がってパスを受けに来るよう激しくジェスチャーしていたように、チームとしての問題という側面もある。ボランチでのボールロストの多さは、中位、下位チーム相手にならまだどうにかカバー出来ても、上位チーム相手には失点に結び付く確率が上がり、致命的になる。後半もこの流れは変わらず、早々に白崎に同点ゴールを決められた。
 だがその直後にマルティノスが左から素晴らしいクロスを上げて、中央のウーゴが合わせて2−1。とにかくマルティノスのクロスが素晴らしかった。この選手は長い足を生かしてゴリゴリ前に進んだり切り込んでシュートするのは得意でもこういうクロス精度はいまいちな印象だったのだが、こんな武器もあったとは。その後は清水の攻勢に対してマリノスは栗原を入れて3(5)バックで鄭大世、デュークらの高さに対抗し、終了間際にカウンターからウーゴが持ち込んで3点目を取って勝負を決めた。ウーゴはこれで2戦連続の2ゴール。

 帰りは敢えて清水駅行きのバスに乗った方が静岡駅まで早かったりするかなと思いきや大渋滞でスタジアムから50分も掛かった。清水からJRで静岡に向かったのだが、目の前に座っていたサッカー部の練習帰りと思しき高校生2人組が清水東東海大翔洋で、大声で会話する内容にも他の強豪高が出てきてまさに静岡だなと(笑)高校は違うチームでも小学校、中学校でチームメイトだったりもするだろうし、この辺でサッカーしてればお互い顔見知りの関係なんだろうな。
 17時台の新幹線に乗るつもりが18時台になってしまったのだが、丁度選手と同じ列車だったようで待合室で友人と合流して軽く祝杯を上げていたら、選手が何人もやってきたのはラッキーだった。

 帰りの新幹線車内より。清水はどこにいてもふと周りを見渡すと大きな富士山が視界に入ってくる街だった。アウェイ清水戦はこれで4度目だが、初めて清水の街を満喫した気分。

 

【回顧】2014年U-19代表

 油断すると観戦記で埋め尽くされるので(笑)、久々にサッカーを別の角度から。
 今週発表されたA代表に中村(柏)、三浦、井出口(共にG大阪)の名があったを見て、3人とも3年前のU19アジアユースのメンバーだったのを思い出した。翌年にNZで開催されるU20W杯を目指す代表で、結果から言うと準々決勝で北朝鮮にPKで破れたので出場は適わなかったのだが、今振り返るとなかなかの面子が揃っていたな。

<2014年U-19アジアユースメンバー>
カッコ内の矢印は(当時の所属→現在の所属)、名前の青字はA代表招集経験者、所属の赤字は海外クラブ

GK
中村 航輔(柏)
高木和 徹(清水)
吉丸 絢梓(神戸)
DF
三浦 弦太(清水→G大阪)
内山 裕貴(札幌→鳥取
広瀬 陸斗(水戸→徳島)
宮原 和也(広島→名古屋)
中谷 進之介(柏)
石田 崚真(磐田U18→金沢)
茂木 力也(浦和ユース→山形)
坂井 大将(大分U18→大分)
MF
望月 嶺臣(名古屋→京都)
松本 昌也(大分→磐田)
関根 貴大(浦和)
金子 翔太(清水)
川辺 駿 (広島→磐田)
高木 大輔(東京V
奥川 雅也(京都U18→リーフェリンク
井手口 陽介(G大阪)
FW
南野 拓実C大阪RBザルツブルク
越智 大和(産能大
オナイウ 阿道(千葉→浦和)
北川 航也(清水ユース→清水)

 パッと見ただけでもJ1でレギュラー、準レギュラーなのは中村、中谷、井出口、関根、金子(2万ゴール男)、川辺がいて、南野はオーストリア1部、J2でも宮原、広瀬、石田、茂木、望月、高木が試合に出ている。特定のポジションに偏らず、後ろから前までタレントが揃っていてつくづくU20W杯に出場出来なかったのが勿体ない。今年22歳以下という世代だが、既に4人A代表に呼ばれている。その最初が南野だった訳だが、この選手は当時から既にセレッソでレギュラー、かつブラジルW杯の予備登録メンバーにも入ったほどで、チームの中心という言葉では足りない位に経験値や能力で突き抜けた存在だった。当時は自分も南野くらいしか実際にプレーを観たことのある選手はいなかったし(苦笑)その南野がPK戦で最後外して敗退が決まったのは皮肉というかある意味このチームを象徴していたというか。
 タレントは揃っていたが、このチームは最初から最後までドタバタしていた。GL緒戦の中国戦は十分勝てる内容だったのにミスから失点してそのまま敗戦、次のベトナム戦は終了間際に追い付かれて終わったと思ったらそこから2点取って首の皮一枚繋がり、最後の韓国戦は南野が別格の2ゴールで快勝してベスト8進出、だが次の北朝鮮戦は押し込みながら決定機を外し続けてPKに持ち込まれて敗退、と。予想外の展開が続いてそれに対応してたらいつの間にか大会が終わっていた、という印象。ちなみに今回A代表に入った選手は中村、井出口はレギュラーで、三浦も当初はレギュラー、しかもキャプテンだったのだが、GLでの苦戦から途中でレギュラーから外れている。(腕章は南野へ。)若い内にそういう経験をして、去年は清水でシビアな昇格争いも経験してるだけに、三浦にはちょっと期待してるのだが。森重が外れてついに昌子がCB2番手に昇格かという中でその次の枠を是非掴んで欲しい。

J1第12節 横浜M×仙台(日産)


 今日は毎年この時期にやっている焼きサンマ配布(お代は寄付で)があったようなのだが、スタジアムに着いたのが試合開始ギリギリで食べられず。去年、それから一昨年もそうだったがこのイベントの日は晴れて気温も上がり、「サンマにビール」に相応しい天候になる(笑)

 バタバタしながら試合を観始めたのだが、開始早々に仙台に決定機が2度あり、これはDFがゴールラインやその少し前でシュートブロックして防いだ。とにかく前半は仙台がボールを繋ぎ、サイドでも中央でもどんどん人が後ろから走り込んで数的優位の状況を作ってゴールに近付いていく。ただシュート精度は低かったな。前半半ばにもゴール前でフリーで打つ場面があったがこれも枠を外れた。あまりにマリノスゴール前でボールが繋げる為か、仙台の選手はシュートチャンスでも、よりフリーの味方にパスする傾向があった。より確実にという事だったのだと思うが、より綺麗に決めようという体になってしまい、強引さが無かったのが影響したかもしれない。
 そんな感じで前半が終わるかと思っていたら、縦パスに抜け出した前田がそのまま持ち込んでゴール。丁度仙台が攻めている時でDFラインが高くなっており、その裏を突いた形。前節にも書いたジンクスなら今日は●だが、このゴールで今日も甲府戦みたく何だかんだで逃げ切るかなと思った。
 前半飛ばした分、仙台は後半少し動きが落ちたが、マリノスはそれを生かすことが出来なかった。攻撃はとにかく縦一本、その繰り返し。何度も繰り返せば先制点のようなラッキーパンチもあるだろうが、あまりに単調でまた徐々に仙台にボールを繋がれて押し込まれていく。後半も仙台に決定機が何度かあり、それは飯倉が防いでいたが、終盤にCKから大岩がヘッドで決めて同点。今季のマリノスはセットプレーでの失点が多いが、今回ほどゴール前で相手選手をフリーにしたシーンは珍しい。結局後半もマリノスのチャンスは1度あったかどうかという内容で1−1の引き分け。ふと思い出したが仙台戦はアウェイでは勝率が良いが、ホームでは勝てていなかった。今年もそれは変わらず。
 甲府戦もパッとしない内容だったが、それを更に下回る低調な出来。前半は監督では無くコーチの松橋がコーチングボックスで指示を出していたのだが、試合毎に悪化する内容やこの光景を見て、監督は求心力を失っているのではという気がした。どうにか守備陣(というかCB2人)が相手の攻撃を撥ね返して最低限の結果を残しているが、チームとしてはかなりギリギリの所まで追い込まれているのではないかなと。
  
 仙台の選手で目に付いたのは右の蜂須賀、左の永戸の両サイドとGKシュミット。両サイドの2人は周りと連携してマリノス陣内深くまで何度も攻め上がっており、特に左の永戸は初見の選手だったのだが、後半も運動量が落ちず左サイドをカバーしており、良い選手だなと。GKシュミット・ダニエルも初めて見たが、足元の技術とキック精度の高さが印象に残っている。

 日産のバクスタは14時開始だと日差しをモロに浴びるので、大分消耗した。だがこれから夏になると19時開始になるので、明るい内に帰れるのはこの時期ならでは。