A3チャンピオンシップ第2戦

 先々週に引続き、土曜出勤。で、予定通り夕方に会社を出た後はそのまま国立へ。今日は聖火台付近で観ようと思ったのだが、2階は閉鎖されていた。ここは下を見下ろすとピッチが一望でき、視線を上げると新宿の高層ビル群が見えるので、一番“国立”を体感出来る場所であるだけに残念だったが、座った場所からもあのビル群が見えて、ちょうど日暮れ時と相まってなかなか良い景色を作り出していた。以下観戦記。

 入場した時、丁度蔚山の2点目が入った。これは、同点が精一杯かなと思ったら、後半はさらに4失点して撃沈した訳だが、見ていて本当に体が重そうで、動きの無い展開が最後まで続いた。多分ボール支配率は上回っていたと思うが、足先で繋ぐ→前で張ってるマグノにパス→潰されてカウンター食らう→失点というパターンの繰り返し。失点シーンは殆どカウンターでロングボールを守備の裏に出されてそのままシュートに持ち込まれたものばかりで、今日のチケ代は2試合で¥1500だったが、その半額の価値も無いような試合であった。緒戦は大連に勝ったのにどうしたのかね。そこまでチーム力に差があるとは思えなかっただけに、多分ある瞬間に“切れて”しまったんだと思われる。
 蔚山現代に関しては李天秀はさすがだった。シューズの色からして目立ちたがりなんだろうなと一発でわかるが、プレーもその性格がよく出ていたと思う。その他蔚山では、4年前にはリトル・マラドーナとか騒がれ、その評価が本当だったら今頃は欧州のそこそこのクラブでプレーしているはずの崔成国がスタメン出場。柏でパッとせず帰国してしまい、W杯メンバーにも選ばれなかったし、どうしているのかと思ったらこんな所にいたのか。確かにドリブルは光るものを持っていたが、それだけって感じだったな。俊敏なドリブラー、だがそれ以上ではないといった所か。どうもかの国は若手を実力の2割増(当社比)で評価する向きがあるので、そこに注意しないといけない。次から次へ優秀な選手が湧いてくるかのように見えるけど、結局黄善洪以上のFWは未だにいないし、洪明甫以上のDFもいない。本当に凄いのは同世代の李天秀とかと比べて比較的地味な扱いだった朴智星だし、今、丁度4年前の崔成国みたく扱われている朴主永だってそこまで騒がれる程なのかね。
 まぁそんな話は置いといて、どうしようもない第一試合が終わり、2試合目が始まる頃にはホーム側は千葉サポでほぼ埋まっていた。どうせ空席だらけだろうからのんびり観戦しようかと思っていた身としては誤算だったが、やっぱ良いサッカーをして結果もついてくると増えてくるのかと思うと少し嬉しくなったりもした。別に千葉サポではないけれど。
 試合の方は、前半、千葉はかなりメンバーを落としていた事もあって苦戦していたが、後半に巻、羽生を入れると全く違うチームに変貌。相手が1人退場した事もあったが、圧倒的にボールを支配して攻め続ける展開は、観ていて本当に面白かった。相手が1人少なくなってもその利を生かせず、一体人数多いのはどっちなのか分からないようなチームもあるが、千葉はベースとなる運動量があるから、相手が少なくなれば成る程有利になるんだろう。結局引分けとなってしまったが、このままガンバに勝って優勝するんじゃないかね。


 という感じで何年振りかに1人観戦を決行した。普段は結構試合に見入ってしまうが、観客もまばらなユースの試合ならともかく、結構人の入った試合を一人で見るのはなかなか慣れなかった。当分こんな機会はないだろう。
 帰る途中で友達から代表の追加召集メンバー発表の知らせを聞いたが、まさか山瀬、坂田、栗原とはねぇ。前任者は2年位継続して活躍しないと代表には呼ばなかったのに、オシムは2試合観ただけで召集。一体“古い井戸”の話は何だったんだろうか。もしかしたら俺は既に術中に嵌っているのかもしれない。