J1第19節 FC東京×川崎(味スタ)


 日曜19時味スタなら普通はDAZNでいいかとなるが3連休なので現地に行くことにした。色々あって家を出るのが遅れてしまい、googleの経路検索だとハーフタイムに到着という中で、乗換で工夫&急行に乗れるなど運にも助けられて30分巻くことに成功。着いた時は前半20分頃だったが、バック上層の階段を上がってスタンドに入った瞬間にCKから川崎が決めて先制した。
 という訳で今日の試合は前半20分以降からの観戦なので、その時間における印象になるが、先々週の味スタであれだけマリノス守備陣の裏を突いたディエゴ&永井が今日は殆ど仕事をさせて貰えなかった(後でハイライトを視たら序盤に永井の惜しいシュートがあったようだが)。たまにこの2人に縦パスが入るのだが、川崎守備陣もしっかり付いており決定的な場面には至らず。川崎というとその攻撃や流れるようなパス回しについて言及されるが、このチームの強さは守備、特にボールを奪われてからの切り替えと奪い返すまでの早さにあると思う。守備陣もCBジェジエウは長いリーチと高さ、速さを備えており、マリノスにおけるチアゴ同様、この選手がいるからこそ高いラインを維持できているようにも。

 後半も川崎が押し込んで、序盤と中盤にそれぞれ1点づつ取って試合を決めてしまった。東京としては苦しい展開でもベンチに流れを変えるような武器を持つ切り札がいなかったのは痛かったな。今日の両チームのベンチメンバー(FP)を見ても、東京が大森とA・シルバ以外はプロ3年未満の、スタメンにはまだ少し厳しい若手が多かったが、川崎のベンチメンバーはまず家長、L・ダミアン、山村といった経験豊富な選手が控え、それ以外の長谷川、知念、脇坂といった選手達も大卒2~4年目と若い部類に入るが既に何度もスタメンを経験してゴール、アシストといった結果も残している。そういった選手層の違いも今日の試合だけでなく今後大きな差となって現れてくるようにも。

 結果3-0で川崎の完勝。川崎もホームで勝ちきれない試合が多く結構勝点を取りこぼしているし、隙が無い訳では無いと思うが、今日のようなここぞという試合にしっかり照準を合わせて完勝するというのはさすがは王者という感じ。また選手をターンオーバーしながら勝点を重ねていくというのもビッグクラブならでは。日本の場合“人”をベースにサッカーが作られるので選手を入れ替える時は11人丸ごとだったり最終ライン、前線のユニット単位という形になりがちだが、川崎のように数人ずつ入れ替え(つつ最低限の結果も残す)というのはそれだけの選手層があるからなのだろう。マリノスも今はそれに近いサッカーでSBや中盤を入れ替えつつ戦っているが、選手層という点では及ばない。

 今日の味スタは4万越えだったが、帰りはいつものように西調布まで歩いたら来た電車は各停で空いていた。すぐに座れたし、意外と楽に帰れた。味スタ~西調布間はそれほど離れておらず、等々力~新丸子/武蔵小杉、埼スタ浦和美園よりも距離は短い(はず)。感覚的には日産~新横浜と同じくらい。同じ事を考えて西調布にも味スタ帰りの人がそこそこいるが、それほど広まってないのが不思議だったり。