今節のマリノスはアウェイで湘南戦だが、平塚は去年行ったし先日近隣まで行ったのもあって(苦笑)今年はパス。代わりに久々にマリノス戦以外のJ1、今節は近隣だと味スタでFC東京×松本戦があるので行こうかと思案していたのだが、無料放送デーのスカパーで鹿島×浦和の熱い試合を視てたらやはりサッカーを観たくなってきて味スタ行を決めた。
着いたのは開始30分程前だったが、山雅サポは既に結構な数が来ていて、アウェイゴール裏の半分を占めていた。これはマリノスの味スタでの動員とほぼ等しい。メイン、バックにも山雅ユニを来ていた人が結構いたから総勢5〜6000人は来ていたのではないだろうか。まぁ車で来れば松本から中央道で一本(味スタは調布ICのすぐ傍)だし、首都圏在住のサポもいるだろうが、それにしたってマリノスやフロンターレなど首都圏のJ1常連クラブ並みに来るのは凄いな。この分だと最終節の日産スタジアムではアウェイゴール裏1階を埋める(約8,000席)のではないかと思う。最終節に残留が掛かるという状況なら2階開放も有るかもしれない。
と言う中で試合が始まったのだが、山雅は5月に観た時より洗練された印象を持った。キム・ボギョンや安藤といった選手が加わったせいもあるだろうが、以前は前に蹴り出して前に突き進むというようなサッカーだったのが、粗さは残しつつサイドへの展開など繋ぎのパスが増え、その質も上がっているなと。ただ東京は前節で観たように隙の無い守備で決定機には至らない。山雅が攻め込みつつ実際は東京ペースだなと思った前半半ばにCKのクリアが再びキッカー太田の元に渡り、そのクロスを前田がニアで合わせて先制。その後はやや東京ペースながら膠着状態になって前半が終わった。
後半は前半よりも東京が押し込んでいたのだが、あと一歩という所で追加点は奪えず。このチームを2節連続で観た後で思うに、このチームからは「いかにリスクを排除して点を取るか」、「攻守のバランスの究極点を見付け出すか」という意志が強烈に伝わってくる。そしてそれがイタリアサッカーなんだろうな。守備に人数を掛けるだけでは点が取れない、攻撃に人数を掛け過ぎればカウンターのリスクが高まって失点の確率も高まる。ではその理想の中間点は何処にある?―――イタリア人監督にも様々なタイプがいるが、根底にはこの思想が共通しているのではないかと思う。その“中間点”へのアプローチの違いが個々の監督の色となって現れるというか。
ついでに言えば、このチームで武藤がブレイクしたのもよく分かる。この選手は日本の他の多くの二列目の選手がそうであるように、ゴール前でこねたりシュートを躊躇ってパスを選ぶというプレーが少ない。ボールを持ったら真っ直ぐゴールに向かいシュートに持ち込むプレーが持ち味なので、このサッカーに上手くハマったのだろうし、そういう監督と出会って伸びたのだろう。
今日もカウンターでもう一人前に走り込めばパスコースも出来てゴールの可能性も高まるな、と思うシーンがあったが、その人数で攻め切るというのが監督の考える攻守のバランスだったのだろう。終盤に山雅の攻勢を受けつつも決定機は作らせず、結果1−0とは言え内容は東京の完勝。派手さは無いが、こういう組織立ったチームを観るのは面白い。
これで残り5試合となって年間順位は
順位/チーム/勝点/得失差
10位/柏 /38/±0
11位/仙台/32/+1
12位/神戸/32/-2
13位/甲府/32/-14
14位/鳥栖/31/-19
15位/新潟/29/-15
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
16位/松本/24/-21
17位/山形/21/-22
18位/清水/21/-24
11位仙台までが残留争いかな。松本は新潟と勝点5差だが、2節後には直接対決を残している。新潟ホームだが、この試合の勝者が残留を決める気がする。願わくば最終節は残留を決めたor掛かった状態で横浜に来て欲しい所だが。
今日は観衆36000という事で帰りは混むのが想像付いたので、飛田給でも西調布でも調布でも無く京王多摩川まで歩いてみたが、味スタから3kmもあって今後も使えるかは微妙なルートだった。