親善試合 U-24日本×U-24アルゼンチン(味スタ)


 今週は木、金と代表の連戦だが、東京五輪世代の試合は一度も観戦したことが無かったので日程が決まった段階で味スタ行きを狙っていた。まぁ金曜なのも重要な要素ではあったが、「U-24」なんて括りは今後観れないだろうというのもあった。最初の一般販売では取れなかったが、収容人数緩和による追加販売でゲット。

 思えば平日に味スタに行くのも記憶にないが、代表戦もかなり久々。前回観に行ったのは17年10月のA代表のハイチ戦、五輪世代になると丁度8年前、ロンドン五輪予選突破を決めた12年3月のU23バーレーン戦になる。それで気付いたが、アテネ世代以降各世代1試合は見ていた中でリオ世代の試合は結局一度も観に行けなかった訳か。丁度選手紹介している時に入場し、座ってすぐに試合開始。

 この世代はずっと3バックだった印象があるのだが、今日は昨日のA代表と同じ4バック。序盤は左の旗手、三笘の川崎コンビ、右の菅原、三好の連携でサイドを攻略して相手ゴール近くに攻め込んでいたのだが、前半終わり頃になるとアルゼンチンがサイドの守備を厚くして三笘や三好には複数人で対応するようになってゴール前にボールを運ぶ回数が減っていった。そんな中でアルゼンチンが右サイドのクロスからヘッドがGK頭越しにクロスバーを叩いてゴールインし、先制。
 失点の場面はクロスを上げられる前に板倉はしっかり相手の前に体を入れていたにもかかわらずスルッと抜け出されて中に折り返されてしまった。この辺の抜け目無さはさすが南米、アルゼンチンというプレーだったし、板倉もちょっと詰めが甘かったな。オランダで有数のCBに成長しているとのことで、確かに繋ぎの部分やクロスを跳ね返すプレーは安定感があったが、A代表に呼ばれてもなかなか出番が来ないのはこういう部分かなとも感じた。逆に冨安だけ何故この世代で唯一A代表に呼ばれたのかも実感してしまった。言ってしまえば単純な話で守備も繋ぎもあらゆるプレー水準がこのチームのレベルを越えているんだな。

 後半はより堅い試合になり、中盤で潰し合うシーンが増えていった。なかなかボールが縦に入らず、パスに時間が掛かって引いた相手を崩すには至らず。Wボランチは中山と渡辺だったが、激しさやパス精度で少し物足りなかった。逆に昨日の遠藤と守田のコンビの様に、激しい守備と前に進むアグレッシブさを前面に出した方が中途半端に相手をいなしたりバランス取ったりするより良かったかもしれない。その意味で今日はベンチ外?だった田中碧はそのタイプかな。後は負傷で長期離脱してしまったが齊藤未月は遠藤航の後継者と思っているので今後に期待している。ついでに言うと代表キャプテンも麻也の後は遠藤、その次は齊藤なんじゃないかと思ってたりもするのだが。英語も話せるし。
 停滞する流れの中で終盤に出た食野、相馬は何度か見せ場を作ったが点は入らず0-1で終了。負けたけどアルゼンチンは強化試合としては最高の相手だった。ロンドンの準決勝で負けた(そしてそのまま金メダルを取った)メキシコを思わせる上手さと強さと狡猾さを備えたチーム。今日はゴールキック時にGKの横に選手を置いたりビルドアップで色々試していて、戦術面でも変わろうとしているのが覗えた。この相手ともう1試合出来るのは大きい。

 日中はそうでもなかったが夜になると予想以上に冷え込んでもう少し着込んでくれば良かったと後悔したが、久々代表戦は楽しめた。その他の選手についても色々感じる所はあったが長くなりすぎてしまうのでこの辺で。もう少し経ったらまたメンバー予想でもするか(笑)