アウェー戦

 つい最近まで80年代生まれは少数派だったのに、一気に87年生まれまで来るとは。西川は呼ばれそうな予感はあったけど、他の五輪世代でなら本田だと思っていたので、まさか伊野波、梅崎とは思わなかった。伊野波は絶対大熊氏の推薦だと思う(笑)大分コンビの衝撃に隠れがちだが、二川も選ばれてるし、とにかく今はJで活躍する若い逸材をどんどん召集するつもりなんだろうな。未だ招集の無い本田、中村ケンゴ、枝村辺りも半年以内に一度は呼ばれる気がする。

 個人的には最近のアジアの予選が、ドーハの時みたく中立地での一括開催ではなく完全なH&Aになったのが嬉しい。アジアは広いから結局どこが開催場所でも“中立地”などそもそも存在しないのだが、H&Aだと普段なかなかお目にかかれないアジア各国のアウェー戦を観れるから面白い。中立地でガラガラのスタジアムでやるよりかは余程いい。TVでアウェーの観衆で満員になったスタジアムを見ると、何だか燃えてくるし、逆にホームの大切さも分かる。ドイツの最終予選でのイランのアウェー戦、あの大観衆を見た時は痺れた。今回はサウジ戦は暑さとの、イエメン戦は高地との戦いらしい。こういうのもアウェーっぽくていいわ(笑)多分この2試合でこの前のトリニダードトバゴ戦10試合分位の経験値は稼げるだろう。
 日本もドーハ以降、結構西アジアで戦ってきたが、最近のレバノン情勢をニュースで見るたびに、6年前のアジアカップ制覇を思い出す。長い内戦がやっと終わり、アジアカップを開催出来るまでに復興したはずの国が、今再び混乱期に陥りかけている。あの時、名波と森島はおそらくキャリアの全盛期だった。そしてブラジル戦の途中出場、怪我で即刻退場が記憶に新しいあのFWは、今の姿が嘘の様にゴールを量産していた。わずか6年でこうも変わるのか。