未だ知らぬ東京へ

 友人の結婚式でかの有名な椿山荘へ。これ最初から“ちんざんそう”とは読めないよな(苦笑)今書いててもOSは変換してくれなかったし。まぁそれはともかくとして、ここのアクセスはJR駅からはどこもバスorタクシー必須、徒歩圏内は有楽町線江戸川橋駅との事だったが、聞いても全く位置感覚が掴めない場所だった。神奈川民にとって新宿と東京を結んだ線(要は中央線、総武線)より北は未知の領域なのだ。
 山手線が事故で遅延してたのもあって地下鉄経由で向かったが、地上に出ると下は幹線道路、上は首都高という一見都内にありふれた光景ではあったが、喧騒感の無い、静かな雰囲気を漂わせていたのが印象深い。そしてそれは途中から姿を現した、木々の生い茂る閑静な(そして高級)住宅街によって益々強まる。神楽坂に行った時もそうだったが、山手線の内側にも閑静なエリアは結構あるのだな・・・一緒に向かった友人の“宝くじ当たってもここには住めないよな(苦笑)”という言葉と共に緩やかな坂を登った先に今日の目的地が。

 式に出席した新郎新婦の様々なコミュニティの中で、我々が断トツに騒がしく、また品位の無さを露呈し、“良識派”を代表する私は心を痛めつつ(苦笑)、またビンゴ大会で我々の女子軍団が全員賞品ゲットして男連中は全員外したのに驚愕しつつ、式の途中にふと外を見やると木々に囲まれた彼方にTOKYOらしいビル群が。東京=建物に埋め尽くされた都市、というイメージを覆す光景に、まだまだ知らない場所、知らない風景があるのだと痛感した。

 そんな土曜日。