J3第32節 奈良クラブ×FC大阪(ロートフィールド奈良)

 今日は今旅のメインイベントの日、ということで試合は14時からなので、午前中は奈良を観光。思えばここに来たのはもう10年近く前か。
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8:45頃にホテルをチェックアウト後、近鉄奈良駅で荷物をコインロッカーに入れ、そのまま帰りの京都行きの特急チケを購入。今思えばこの判断は我ながら賢明であった笑。まだ朝9時だったが改札口からは続々と観光客がやって来て人気観光地なのを実感。そして駅前でレンタサイクルを借りて奈良公園へ向かったが早速鹿に遭遇。

奈良公園の鹿

 
 まずは興福寺へ。

興福寺・中金堂

これまで東大寺方面に向かう途中で通過する事が多く、こうしてしっかり参拝、見学するのは初めてかもしれない。中金堂の他南円堂も周ってそれぞれ御朱印を拝受。意外だったのは御朱印の並び列に外国人観光客も結構いた事。こうした有名な寺社は観光スポットとして訪れるインバウンドは多いが、御朱印を貰うのはほぼ日本人だった中で、観光ガイドブックやサイトに“gosyuin”についての説明も載るようになった、とかで海外にも知られるようになったのかね。まぁ国を問わず、訪れた先の観光スポットやレストランで地元民が並んでいたらあれは何だろうかと興味が湧くものだし、御朱印もその興味の対象になったのだろうな。

 参拝後はそのまま東に進んで春日大社へ。ここも約10年振りだが参道が長いのを忘れていた。自転車を降りて引きながらだったので少々疲労。苦笑。

春日大社・参道

 そして東大寺へ。ここも京都に劣らず人の多さで、大仏殿に入る為のチケット購入列もかなり伸びていたが、自分は手前の東大寺ミュージアムで大仏殿とのセット券を購入していたので並ばずスムーズに入れた。

東大寺・大仏殿
大仏

まぁここまで来たら大仏も拝んでおかねば。この後は二月堂にも寄ろうと思っていたが、10月とは思えない暑さでここまで結構歩き通して疲労もあったので駅方面に戻る。途中、興福寺に隣接する広場ではフードフェスをやっていて、丁度昼時だったのでフランスパンに揚げ鶏を挟んだドッグを購入。

C'festa(シェフェスタ)というイベントらしい
  • スタジアムへ

 駅に戻ってコンビニで飲料を調達後、スタジアムに向かう。今旅の計画中に知ったのだが、ロートフィールドはそれまで漠然と市街地からかなり離れた場所にあると思い込んでいたのだが、近鉄奈良駅から自転車で約10分と結構近い。スタジアムまでは途中緩い上り坂があるが、電動自転車なので問題なく、13時頃に到着。

正式名:鴻ノ池陸上競技場

メインスタンド前にはスタグルのキッチンカーも並んでいて人も多かったが、何かイベントもやっていたので見ると大久保嘉人安田理大がいた。関西でやってるサッカー番組とのコラボイベントらしい。

メインスタンド前のイベント

 そして入場。メインスタンドアウェイ寄りの席にしたが、奈良、FC大阪両クラブサポやどちらでも無い自分のような客が混在するエリア。バクスタの芝生エリアは閉鎖されているようだったが、背後の丘の上には観戦客と思われる人もいた。
 試合までは30分以上あったが、奈良クラブの新マスコットお披露目(県内小学生からの公募で決まったらしく発案者の子にはサイン入りユニや生涯無料チケなどが贈呈された)や、また途中BGMが全く流れなくなってスタジアムDJが声だけで選手紹介するというハプニングもありつつ笑、試合開始。

選手入場
  • 試合

 今日は暑い中午前中から自転車漕いで歩き回った疲労もあり、前半は意識を飛ばしつつの観戦であった。序盤はFC大阪が押し気味で何度か奈良ゴール前に近付くもののゴールならず。双方とも接触で痛み、それで試合が止まる場面も多かった。ダービーで気合が入り過ぎて普段なら行かない場面でも無理に足を出してしまったのか、あるいは単に技術の問題か・・・その両方という気もする。
 前半終盤になると奈良がチャンスを作り始めて場内の歓声も出るようになったのだが、2度程あったチャンスからはゴールならず、0-0で前半終了。

 後半もその流れで進んだが、10分過ぎにカウンターからFC大阪の増田がマルセイユルーレットで上手く相手をかわして相手陣内で4対2の状況を作り、最後はパスを受けた古川が流し込んで先制。マルセイユで抜け出し、最後正確に古川にアシストした増田に0.8点くらいあげても良いくらいのゴールだった。
 その後も奈良が押す展開が続いたのだが、攻撃はサイドに展開→クロスというのが基本で、特に途中出場の西田が左サイドから何度も仕掛けるプレーが印象に残っているが、クロスはFC大阪GK永井が安定してキャッチング。そして途中からは中島賢星が投入された。今日の両チーム登録メンバーで知っている数少ない選手の一人だが、岐阜、相模原を経て去年から奈良でプレーしてるのね。
マリノスにいたのは7年前だが遠い昔に思える。中盤のプレーメーカーとして起点となるパスの配給役で、技術の高さは感じたものの、プレーがやや淡泊というかあっさりし過ぎている印象も受けた。岐阜在籍時に一度試合を観ているが、その時とあまり変わらない。
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マリノスユースだったり、この選手の様に高体連から加入した選手に共通して、この手の淡泊さがある。上手いけど自分からプレーに絡んだり、汗かいて戦うプレーが少ないから結局相手にとって脅威足り得ないという。プレーメーカーならもっとボールを要求して自分のパスでチームを前に押し上げるべきだし、時には自らポジションを上げてゴールを狙う位の積極性が欲しかった。この点で良いモデルとなるのが山田康太で、かつては今の中島の様なスタイルだったが、柏で走って戦ってなおかつゴール前で質の高いプレーも見せる選手になり、ガンバへの移籍を勝ち取った。まだ28歳なので、よりスケールアップしたプレーを期待したい。

 その後も奈良は攻め続けてATに一本惜しいシュートはあったがゴールならず、FC大阪が1-0で勝利。これで奈良は依然としてJFLの入替戦圏内、一方FC大阪は昇格PO圏の4位。ただ入替戦、昇格PO共に僅差で数クラブが並ぶ状況なので、残り6試合でまだ分からない。

アウェイゴール
  • 試合後~帰路へ

 試合後はすぐ近鉄奈良駅へ戻る。帰りは下り坂なので快適なサイクリングで笑、7分ほどで着いてしまった。自転車を返却し、荷物を回収して土産を買いつつふと駅の窓口を見ると特急券を買う長蛇の列が。朝に買っておいて大正解だったな。
 16:50発の特急に乗り、17:26に京都着。近鉄の京都駅改札の目の前が新幹線改札なので、この点でも楽だった。京都駅は大混雑だったが、新幹線駅構内で弁当と土産をどうにか買って、17:45発の新幹線で東京に戻った。さすがに座ると疲れが襲ってきて、名古屋の手前で意識が飛んで、ふと目が覚めると新富士辺りだった。新横浜で降りて無事帰宅。
 二月連続で未踏スタジアム制覇行を敢行してしまったが、これで関西のJクラブ本拠地は全て行けた。本拠以外だと神戸ユニバーには一度行ってみたいのだが、そこは2026アジア大会で観戦を計画中。さすがに今年はこれで打ち止めかな笑。