キリンカップ 日本×ベルギー(国立)


 今日一緒に観た面子、そして5月末の国立というとどうしても大雨を連想してしまい、また試合中に降り出すんじゃないかと冷や冷やしたが、何とか持ってくれた。代表戦の演出も色々変わってて、選手入場時に掲げられる両国のバナーとかスタッフが動かすセンターサークルのシートとか、どう見てもCLに影響されてるんだけど、あのアンセムを含め、欧州(UEFA)はこういう生観戦者(サッカー好き)、TV局(視聴者)両方を満足させるような演出は巧い。


以下雑感箇条書き
■今日の結果は日本が良かったのと相手が悪かったのと、その両方という感じ。ベルギーはヴァン・ヴイテン、フェライニ、ソンク等の主力がいなかったが、押し上げの遅さとか、やってるサッカー自体全く組織立っていなかったから、W杯予選で苦戦する理由も分かる気がした。
■こういう欧州の中堅国とやるなら次は是非アウェーに行って欲しい。ベルギー、アイルランドスロバキアとか、メジャー大会から遠ざかっててもアウェーに行けば絶好の強化試合になるはずだし。
■予選前は苦戦した方が本番で良い結果が出るというのは確かにその通りだが、今のチームを取り巻く状況は例えばジーコ時代にイングランドアイスランド相手に好結果を出してそのまま埼スタでのインド戦快勝に繋げたような、そういう雰囲気に近い気がする。
■これまでも中盤でパスは回ってたけど、岡崎がフィニッシャーとして成長しつつあり、また中盤の選手もミドルを撃ったり前に飛び出す意識が高まってチームとしてワンランク上に上がった印象。ベンチにも橋本、阿部、今野みたいな職人から本田、香川、そして今日はいなかった松井みたいなタレントもいて、11人だけではなく23人枠自体が固まってきたとすら思える。
■が、もう1ランク上がるには最後の1ピースが足りない。それは今日大久保が入っていたポジションで、FWだけど中盤とも連携し、ややアシスト中心ながら得点力も備えるという微妙な役割。人で例えればデル・ピエロみたいなタイプ。今日の大久保は岡崎へのアシスト以外持ち過ぎが目立ってチームの流れを切る場面が多かった。微妙なポジションだけに、一歩間違えたらどっちつかずの中途半端な動きになる面はあるんだけど、このポジションさえ見付かればチームはより完成度が高まる。
■まぁそんなFWが簡単に見付かれば苦労しないんだが、磐田の前田なんてどうだろうか?自分で点も決められるし、ドリブルも持ってる。今いる選手でならウズベク戦は玉田がスタメンだろうけど、すぐ中盤に下がってくるのとドリブルで持ち過ぎるプレースタイルは最後の1ピースと言うには足りないかなと。後は思い切って松井をセカンドトップ気味で使うとか。
■にしても岡崎はこれで代表11試合6点。2試合で1点以上のペースで決めるFWなんて久保、高原以来じゃないか。渡邊が入ったマリノスもそうだが、最後のフィニッシャーがいれば中盤以下の面子は変わらずともチームとして恐さが全く違う。で、同ポジションとしてここは是非佐藤寿も。
内田のラスト15分の手抜きプレーは噴飯物。交代枠が残ってたら即今野に代えられたはずだ。あれでもチームに実害が少ないのは鹿島でも代表でも周りのレベルが高いのとフォローがあるからであって、そろそろ誰かがガツンと言っとかないと大一番でやらかす危険性が高い。


 しかし今月、特に後半はよく観に行った。まだ夏も始まっていないが、これから昨日、今日みたいな天気ばかりだろうから、観戦者からすれば早く秋が来て欲しい(笑)