ジェラード

 WSDはここ数年、移籍ネタや戦力診断を始めとする数字を弄ぶ企画ばかりで、巻末の連載企画やコラム目当てに半分惰性で買っているようなものなのだが、今号のジェラードのインタビューは良かった。
 先日もBSでマンU戦を視ていて、顔の皺加減に“良い歳の取り方してるなぁ”としみじみ思ったものだが、このインタビューでもそういった写真と共に、なかなか優勝争いに食い込めない苦悩やそれでもリバプールでプレーする決意とか、様々な感情が露わになっていて、自然と引き込まれてしまった。似たような境遇という意味ではトッティもそうなのだが、個人的にはこの人はある意味クラブ内では絶対権力者で、本人もそれで満足してそうで悲壮感とか苦悩はあまり感じられない。トッティ孫権、島津、毛利、伊達みたく天下は取れないけど、それなりの勢力を保つ地方君主なら、ジェラードが真田信繁(幸村)や山県、馬場等の武田勢、呂布ハンニバルみたいな、優れた能力を持ちながら敵が強大過ぎる悲運の将、って感じか。
 年を取るならこの人の様に取りたいものだ、と思ったが年齢的に1歳半しか離れてないんだよな(苦笑)

 ジェラードと言えばダイナミックなプレーだけど、中でもこのゴールは一番印象深い。ゴールそのものや、ゴール後のパフォーマンス含めて一番“らしい”ゴールと思う。この試合はインタビューでも本人が代表でのベストゲームに挙げていた。