J1第21節 横浜M×清水(日産)


 3週振りの観戦。このスタジアムも3週振りだが、ついにホームゴール裏2階の座席が全て更新され,、青い跳ね上げ式の椅子に。

残すはアウェイゴール裏2階だが、マリノスラグビーW杯(9/20-)迄に日産を使うのは8/17セレッソ戦が最後。それまでにまた更新され、9/20迄には全ての座席が更新されるのだろう。それ以外にも西ゲート前やメインスタンド2階にそれらしき作業の跡を見る事が出来た。西ゲートは入場ゲートの設備、メインスタンドのはメディア席かな。

 で、試合前はもはや恒例となった場内暗転による演出が行われたのだが、7/13浦和戦然り、この時期は19時前でも十分明るいのであまり見栄えはしなかったな。時期としては日が暮れるのが早い春や秋が良いのだろうが、その時期のホームは昼開催が多い。そんな中でアウェイの清水サポのペンライト芸は見事だった。↑の写真の通り、ゴール裏やメインアウェイ側の人々が皆ペンライトを持参することで薄暮でも目立つ密集した光の一群を作り出し、動きも付けることで迫力もあった。清水は去年の日産でも同じ様にペンライトをかざしていたのだが今日はそれを見せず、今年は無いのかなと思わせた中で選手入場時にこれ。そのインパクト、タイミングと、まぁ一本取られたという感じだな。

 それが試合に影響したかは分からないが、ピッチ上でも清水のプラン通りに運ばれてしまった感があった。今日はエジガルが負傷、チアゴが出場停止で不在だったが、ボールを支配こそすれ、サイドチェンジのボールが直接だったり単純なトラップミスでタッチを割るシーンが多かったのは気になった。またボール支配率の割に決定機はというとクロスバーをかすめた遠藤のシュート、後はゴール前フリーの位置からふかしてしまった三好のシュートが印象に残っているくらいで枠内シュートはそれほど無かったのではないかと思う。逆に普段は相手ボールになってもすぐに奪い返せている中で清水にシュートまで持ち込まれるシーンが目立った。チアゴの代わりに今日はJ1初スタメンとなる伊藤がスタメンだったが、ドゥグラス相手にはちょっと厳しかった。またエジガルの位置には大津が入ったが、組織での動きというよりエリア内での点取り屋の動きという点でエジガルの不在を感じさせる結果になった。
 清水としてはボールを支配されるのは織り込み済みでカウンターで点を取ってそれを守り切るというのがプランだったと思うが、後半初めに先制点を奪って、残りまだ30分以上あった中で守り切った。中でも(終盤に負傷退場したが)加入したばかりの吉本の守備は素晴らしかった。マリノスがいつものようにサイドをえぐってグラウンダーのクロスを入れても足を出して防いでいた。
 マリノスとしては攻守の軸が不在の中で、彼らの存在感の大きさが露わになってしまった試合でもあった。確かにレギュラー陣が健在ならJ1でも上位を争う事が出来るが、層は厚くないという。ルヴァン杯でGL敗退したのも突き詰めればここに行き着く。またチアゴ、三好、エジガルと主力にレンタル組が多いというのも長期的なチーム作りという点ではリスクで、中川をデビューさせたのも来季以降を睨んで今季中にある程度公式戦で試合経験を積ませたいという思惑だったかな。

 という試合で今季ホーム初黒星。そして清水にダブルを食らった。清水戦は少なくとも2010年代以降はあまり負ける気がしなかったのだが。帰りは久々に新横浜駅にそのまま突入し、スシ詰めの横浜線に乗って帰路へ。