開催国について

 きっかけは単純にその当時の世界王者で、かつユニが格好良かったから。(“空の王者”リードレ、懐かしい・・)しかし、この国はアメリカW杯でまさかのベスト8に終わってから4年前の日韓大会まで、常に“高齢化”“斜陽”という言葉と共にあり、俺のドイツ応援も=若手探しだったように思う。特にフランスW杯前後は酷かったな。守備ではイェレミース、ハマン辺りが台頭していたけど、攻撃で有望なのがリッケン位しかいないというお寒い状況。今のドイツ代表の年齢分布を調べれば分かる事だが、丁度日本で言うシドニー世代である1977〜1978年世代がいわゆる谷間の世代に該当し、今W杯メンバーもクローゼしかいない。(しかもクローゼは20過ぎまで全く無名だったからユース代表経験が無い。)この世代が20才前後の頃に、A代表も高齢化していたから、世代交代しようにも若手は全く育っておらず、本当にお先真っ暗だった。案の定EURO2000でGL敗退したのだが、この辺りから徐々に若い世代が台頭してきたのも事実で、空白の77〜78年生まれ以降はダイスラーシュバインシュタイガーポドルスキ等有能な選手が育ち、GL敗退続きだったワールドユースでもベスト8位には勝ち残れるようになってきた。
 そしてクリンスマンが監督就任。これで若返りの流れは加速し、メンバーを見た限りではピークは2010年なんじゃないかと思えるほどだ。若いドイツ―――そんな姿にはまだ慣れない。

 多分今大会の優勝は厳しいだろう。だが、もう高齢化に脅える事は無い。例え今大会は無理でもEURO2008、南アW杯で再びトップクラスの地位を取り戻す事だろう。今回は何よりまず、ここ数年全く勝てないでいる強豪国に勝つことが優先だ。もし、イタリア、オランダ、そしてイングランドといった強豪をトーナメントで撃破出来たら、頂点の夢を見てもいいかもしれない。