第2戦後

前の試合よりかは余程“W杯らしい”試合だったと思う。殆どの選手は闘志を見せてくれた。まぁ“殆ど”と言う所がポイントなのだが。中でも特に川口と中田ヒデは気合が漲っていたが、2人ともフランス大会経験者であるのが何やら暗示的だ。もしかしたらヒデだけでなく、川口ももどかしさを感じているかもしれない。フランス大会の代表は、失礼ながら今の選手よりも技術では劣っていたと思うが、それでも単発的ではあったけどある瞬間には相手を凌駕するプレー、印象に残るプレーを見せてくれた。昨日の試合を観に行った帰り道、ある友人が、
「(フランス大会の)中西のアルゼンチン戦のあのドリブル突破だって本人は無意識にやってたと思う。」
と言ってたのを聞いて、不思議と納得してしまった。80の能力値を限界まで出し尽くしたのが8年前なら、100ある能力を70も出していないのが今大会、か。まぁ見るからに暑そうなあのピッチの上ではなかなか難しい事だとは承知しているが・・・・

 勝点1を得た安堵感と、2を失った喪失感が、試合終了直後は渦巻いていたのだが、喪失感の方はすぐに消えてしまった。ブラジル戦はもう勝つしかないしね。GL突破条件は2点差以上で勝って、尚且つ、豪州×クロアチアの結果次第だが、どっちにしろ勝たなきゃいけないんだから、この際他カードを気にする必要は無い。追い込まれないと力を発揮出来ないのが今の選手の悪癖なら、もうこれ以上無い位追い込まれてるんだから、これで力を出さなかったらもう即刻代表から自発的に退いて頂きたい。
 次戦の布陣を考えてみると、宮本が次戦出場停止なのを実はついさっき知った。とするとセンターバックは中澤、茂庭コンビか(坪井の状況がよく分からないので)。ジーコセンターバックの序列は1中澤、2宮本、3坪井、4田中、5茂庭の順だったと思うが、4位が怪我で大会直前に離脱し、3位が緒戦で離脱、そして2位も2戦目で累積警告と一気に3人もいなくなてしまった。あれだけ準備してもこういう想定外の事態が起こるから、国際大会は本当に恐い。だが、大会中の予期せぬ布陣変更が上手くハマってチームがワンランク上のレベルになる事だってあるし、この急造コンビも結構楽しみだったりする。茂庭も是非この強運を生かしてくれ。

 別に無理に気を張っている訳ではないが、何故かポジティヴな思いしか湧き出てこない。これまでも代表の結果で、どん底の気分を味わった事は多々あった。あの時に比べたらずっとマシだ。