- 決勝前に寄り道
一昨日に続いて選手権の観戦。試合は14時からなので試合前にどこか寄ろうかなと思いつつ、渋谷~国立近辺の行きたい場所は大体行き尽くした感もあったのだが、地図を眺めていて豊川稲荷東京別院という文字が目に留まった。渋谷から外苑前を越えて赤坂見附で降り、徒歩5~6分。その名の通り愛知にある豊川稲荷の別院で大岡越前守忠相が豊川稲荷から江戸の自分の屋敷内に分霊したのが由来という。

本殿以外にも列が出来ていたが、これは融通稲荷という財貨の融通が叶うという社で、折角なのでこちらも参拝。

赤坂見附は普段あまり行かないエリアだが、同じオフィスビル、高層ビルでも新橋、品川辺りとはだいぶ違うというか、静かな落ち着きが感じられ、東京の中枢感があった。赤坂御所の存在も大きいかもしれない。
ここから国立まで歩けなくも無かったが、調べたらバスと地下鉄で上手い具合に乗り継げそうだったので、バスで青山一丁目駅、そこから大江戸線で国立競技場駅へ。13:20頃到着。
今日のチケは前日に完売したとの事だが、この試合はカードに関わらず行こうと思って既に先週確保していた。決勝に行くのは2年ぶりだが、その時と同じくメイン3階の南側にして、国立の2階、3階席で観る時重要な通路側席も確保。こちらは流経柏側だったが、バクスタ1階の応援席だけでなくゴール裏やこのメインにも赤いグッズを身に付けた人がいてちょっと驚いた。少年サッカーチームで来ていて、千葉のチームなのか流経推しなグループもいたな笑。
- 試合

序盤は流経柏が優勢で10分過ぎに中央から崩して先制。前橋育英としては準決勝とほぼ同じ時間帯に先制を許した形だが、その後も相手ゴールに近付くのは流経で、前育はこのパスが通れば面白いという場面までは作るものの、なかなかシュートまで行かず。
という中で前半30分頃に右サイドで粘った後のクロスを頭で合わせて前橋育英が同点。最初の決定機で追い付いた。その後もお互い攻め合う展開で前半終了。
後半は流経柏がやや押し気味かなという展開だったが、この時間以降印象深いのは両チームのベンチワーク。10分過ぎに前育が準決勝で国立を沸かせたドリブラー白井を入れると、その5分ほど後には流経柏が一挙に3枚替えで白井のケアをしつつ流れを渡さない。これに対して前育のベンチも監督やコーチ陣が色々話し合っているのが見えて、後半35分頃に2枚替え。お互い幾つかチャンスはあったがゴールは決まらず延長へ。
延長に入るとさすがに両チーム疲労は隠せずこの頃からPK戦の予感はしていた。ボールを前に進める意志はあっても体がそれに付いて行かない、といった感じでシュートも後一歩踏ん張り効かずで。延長前後半20分でもゴールは生まれず、やはりPK戦となった。

PK戦になると陽も傾いて、ゴール裏には月も上って来た。このPK戦、最終的には10人目まで回ったのだが、両チームのキックの質が高かった。独特の間合いや歩数で蹴ったり、しっかり両隅を狙ったキックなど、どちらも普段からかなりPK戦対策をしてきたんだろうし蹴り慣れてるなと。それをこの大観衆で成功させるのがまた凄いのだが。両チーム合わせて14人連続成功。
そして先攻の流経柏8人目のキックも右隅を上手く捉えていたが、これをGKが触ってポスト直撃。キックの質が高かった分、そうしたキックを止めるGKのセービングもまた際立つ。これで前育は次決めれば優勝だったがここで登場した白井のキックはバーを越えた。9人目はお互い成功し、これ11人目、つまりGK同士のキックや2巡目も有り得るなと思った流経柏10人目のキックはコースが甘くGKがセーブ。続く前育はしっかり決めてついに決着が付いた。

- 試合後雑感
プレミア勢同士の決勝は3年前の青森山田と大津の対戦以来だが、今回はより両チームの力が拮抗した中での試合だった。プレミアイースト4位と6位(勝点2差)、直接対決はお互いのアウェイで2-0勝利の1勝1敗とほぼ互角で、実際試合はその通りの展開、結果。準決勝の観戦記でも書いたが、ここ数年プレミアイーストの試合を何試合か観てこのリーグのレベル(の高さ)は実感していたし、準決勝、決勝がこれだけの試合になるのは観戦前にある程度予想出来た面もあった(その中で県リーグ所属の東海大相模のサッカーには驚かされたが)のだが、一方で今日は両チームのベンチワークやPK戦でのキックなど、予想を越える面も見せて貰った。準決勝で大活躍した前橋育英の白井も、今日はしっかり体を入れて来る流経柏に持ち味を消されてあまり攻撃に絡めず。この2日間で流経はしっかり対策を叩き込んでいたんだろうし、白井も持ち味は消され気味だったとは言え、ポジションを変えたり、ボールを持ち過ぎずシンプルにパスしたり色々工夫しているのが感じられた。選手権でもプレミアでも上位に行くにはこの技術レベルや対応力が基準になるんだろうし、一気にレベルが底上げされた感もある。素晴らしい試合だった。
- 試合後

表彰式も見てから国立を出て、北参道経由にしたのでそれほど混まずに帰れた。毎年この成人の日、選手権決勝で正月が終わる感あるな。