天皇杯決勝 浦和×大分(国立)


 決勝が国立に戻った前々回から何だかんだ観に行っている(前々回は偶然というか友人の好意によるものだったが)。13時前に国立に着くと、外周路にハーレーやスポーツカーが並び、ドライバーが皆サンタやトナカイのコスプレでなかなか壮観だった。
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オレンジリボンと書かれた幟も出ており、児童虐待防止運動キャンペーンを意味することを初めて知ったが、そのイベントだったのかな。

 今日の席は前回と同じくバクスタアウェイ側の3階。違う視点からということで別の席種(特にメイン側や1階、2階席)を狙っていたのだが買えたのはここだった。前回は観客数制限下で自分の座席列には殆ど人がいなかったが、今日はほぼフルハウス。座席の前のスペースが狭いので一旦席に着いたらそう頻繁にトイレや買物に行けないし、人が前を通る時は立たないといけないし、自分が通る時もまた然り。そんなこんなで席に着いた後は動かず試合開始を迎えた。
選手入場時のコレオ

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コレオ(浦和)
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コレオ(大分)

コレオのデザイン(の複雑さ、完成度)はシンプルに場数だなと思う。どのチームも最初はクラブカラー一色だったり、せいぜい縞模様だが、回数を重ねる毎に文字(最初はアルファベットや数字、慣れてくると漢字)や図柄を出せるようになる。その意味で浦和は20年前から埼スタでコレオを出してる訳で、エンブレムぐらい出すのは訳無いか。

 試合は前半早々に浦和が先制し、前半はほぼ浦和ペースでその後もチャンスはあったが、大分の守備に阻まれ追加点ならず。先制こそ許したが大分の守備は準決勝に続き今日も対人の強さ、メンバー間の連携、サポート等素晴らしかった。浦和が追加点取れなかったのも、ユンカーがH・トレヴィザンに上手く抑えられていたのが大きかったかもしれない。
 後半は徐々に大分が浦和陣内に攻める場面が増え始めていく。特に左右のSB、三竿、小出が前半に比べオーバーラップするようになり、周りのサポートもしっかりあるのでゴールエリア内にボールを入れる場面が増えていった。とは言え試合は終盤となり、浦和も宇賀神や槙野を入れて逃げ切りに入っていた89分頃、間接FKから下田のクロスをペレイラが頭で合わせて同点。大分のセットプレーは例え相手ゴールから遠い位置でも何か一工夫あったのだが、この場面では左利きの下田が左サイドから右足でクロスを上げたのが意外で、それが浦和の予測を外した面はあったかもしれない。思えば準決勝の同点ゴールはこの選手が右サイドから左足で上げたボールだった。元々湘南の選手だけど(湘南→川崎を経て大分へ)、ゴールに直結するパスを出す技術だけでなくチームの為に汗をかけるというのはいかにも湘南出身らしさがあるし、今年30歳だが息長く活躍するだろうなと思う。
 これで準決勝と同じ展開が頭を過ぎったが、ATのCKで浦和が勝ち越し。ゴール後にユニを脱いで派手に喜んでるのを見て槙野が決めたんだなと分かったが笑、あのヘッドの前のエリア外からのダイレクトミドルも枠を捉えたいいシュートだった。残り時間を凌いで浦和が優勝。

 これで浦和はレッズとしては4回目。三菱時代を合わせれば8回目となり天皇杯優勝回数最多タイ。Wikipediaだと慶應大の9回が最多という記載だが、これは大学チーム単独や社会人OBチーム、あるいは学生、社会人混成チームを合算したものらしく、当の慶大自身は大学単独での優勝を除いた8回としている。*1
Jリーグが創設されてから約30年経ってようやく日本のトップカテゴリに在籍するチームが歴代優勝回数のトップに並んだ訳か。今回で101回目という歴史有る大会ながら最多優勝回数が二桁に届いてないという点でも日本には(十年単位の)長期に渡って覇権を握るクラブは無く、その群雄割拠ぶりがよく分かる。

 試合後は国立恒例?の遠景写真を。国立と言えば新宿のビル群がよく見えるのは知られているが、渋谷も見えた。渋谷も近年高層ビルが幾つか建っているのでよく目立つ。

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新宿ビル群
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渋谷ビル群

 国立を出た後はホープ軒のラーメンで暖まり、帰宅。