J1第28節 FC東京×G大阪(味スタ)

barcaw2006-10-22
 後半途中までは、これでガンバに遠藤がいたら何点入ってたんだという試合だった。FC東京のルーカス&平山大型2トップに対して、播戸&マグノの2人は体格こそ劣るが、それ以上にスピード、俊敏性で相手を撹乱し、何度もサイドを突破してはシュートチャンスを作ってた。東京のプランとしては石川&戸田でサイド突破→クロスを平山が合わせる、というものだったのだろうが、カウンターで前に進もうにもサポート不足ですぐに奪われ、たまに良い形でサイドに展開しても肝心の平山がスピード不足でゴール前まで辿り着けない等等意図して崩したシーンは皆無に近かった。
 で、後半平山→馬場に代わった途端にFC東京らしい前へ前へのイケイケサッカーが復活。ここまで変わるのかって言う位ボールの回し方がスムーズになったものの、全体的な流れはガンバにあり、このまま2−0で逃げ切るのだろうなと思っていた。後半30分過ぎに、ガンバゴール前へのロングボールに対して後ろから飛び出した今野が反応、ロングボールのトラップが上手くGKをかわした形となり、無人のゴールにボールを流し込んで1点差としてもガンバ勝利の思いは消えなかった。
 その5分後、途中出場の鈴木ノリオが左45度からガンバゴール前に向かって突き進む。彼とGKの間―距離にして約20m―にはDFこそいたものの、直線上には不思議と無人の空間が広がっていた。おそらくその時味スタにいた者全てが“撃てる!”と感じたその瞬間、左足が振り抜かれ、そのコンマ何秒後にボールがガンバゴールの逆サイドネットに突き刺さった。同点。
 完全にFC東京は試合の主導権を握り、更に攻め立てる。そして後半40分過ぎ、左サイドを突破したノリカルから、今度はグラウンダーのクロスがゴール前へ。その先にいたのは石川ナオ。トラップして冷静にゴールに流し込み、ついに逆転。今野のゴールからここまでわずか7分。
 試合はこのまま終わ・・・・らなかった。ロスタイムも大分消化した頃、FC東京ゴール前でガンバのFK。これを抑えればその瞬間試合終了、決まらなければ負けるガンバのキッカー、マグノ・アウベスにとっては最大級のプレッシャーが掛かっていたに違いない。壁を巡っての駆け引きでかなり時間がかかり、その間ホームゴール裏はユルネバを歌い出した。だが、長い駆け引きの時間の後に放たれた彼のキックは正確にゴール左隅を捉えた。決まれば同点、しかしボールの先には土肥の手が伸びていた。ファインセーブ。そして次の瞬間、試合終了。
 
 おそらくこんな試合を生で観れるのは年に、いや2年に一度かもしれない。前半だけを観れば、とてもこんな展開は予想できなかった。1つ、残念なのは、今日が日曜だった事。土曜だったら最高の肴になってたはずなんだが。
 平山はこれでかなり厳しい立場になったと思う。チームメイトは同世代が多く、一見違和感は無いが、チームのプレースタイルとは完全に外れてしまってる。スピードがなぁ。。来年の新監督候補の名が出ているが、誰になっても東京のこのプレースタイルは変わらない気がする。優勝する為にはガーロが目指して挫折したような繋ぐサッカーも出来なければと今でも思っているが、今日みたいな試合を観せられると、変えられないだろうなぁ。

 一緒に観た友人も言っていたが、味スタ位のキャパだと今日の試合は8割方埋まって良い雰囲気だった。ゴールしても過度に絶叫しないDJ、流すタイミングを心得たBGM etc. 音量を上げずとも、大声で叫ばずともスタジアム内のテンションは十分上がってくるという事を改めて感じた試合でもあった。例え試合展開だけでアドレナリン放出しまくりだったとしてもだ。