三浦俊也という人は本当に横浜Ｍにとって天敵であると実感させられた一戦。
ボールを支配するのはアウェー側で、チャンスもそれなりに作ってはいるのだが、何気無いパスミスからボールを繋がれ、しかもそれが結構な確率でピンチになるという展開。そう、まさに横浜Ｍ×大宮戦を観るかのように。
後半早々に先制された後は支配率は前半にも増して高まって攻勢に出たが、それはいわゆる“押せ押せ”と言った風に表現されるポジティブなものでなく、札幌が意図的に守備に重点を置いたが故の展開、だった。いわゆる『持たされてる』展開。支配はするが、最後の重要な場面はしっかりＤＦに付かれ、単純なパスミスを相手にカットされるシーンが幾度と無くあった。
そんな状況でもマリノスのベンチは動かず、最初の交代は後半も２０分以上過ぎた後だった。しかも代えたのは、開幕戦と違って全くボールが足に付いてなかった右サイドでなく左サイドと。
最終的には山瀬→大島のＣＫと、その直後のこれまた山瀬シュート→こぼれを大島押し込む、で逆転した訳だが、これはあくまでも中心選手の個人能力で成し遂げたものであって、ベンチワークという点に於いては実は去年と大して変わらないんじゃないかという疑念を抱かざるを得ない。今日の相手は２点目を取りに行けるだけの力が残ってなかったが、これがそれよりも少し上のクラス（まさに大宮の様な）ならば、確実に取られてThe Endだっただろう。負けはしたが三浦という監督はまさしくマリノスキラーである事を実感させられた。
ただ、こういう内容的にどうしようもない試合でも勝点３取れたのは上を狙う場合においてかなり大きい、とは思う。思えば去年の第２節は（ダービーという特別な要素を含んではいたが）押しながらも点が取れずに敗れた（０−１）。それが今年は同じ状況で２点取れてるんだから進歩したと言えなくもない。今後はナビスコ＋代表戦でＪ再開まで間が空くが、再開後にまた勝点３をしっかり取れたら４位以上行けるかもな。
■スタジアム制覇行
本日、札幌ドームに到達。ドームだけあって風とか気温を考慮しなくて良いので、お互いやりたい事が出来る内容の濃い試合だったように思う。主審のジョージがいつになく的確なジャッジだったのもそのせいか、なんて思ったり。
これで０２Ｗ杯スタジアム未到達は大分、宮城を残すのみとなった。
・・・・・・厳しい。
