J1第24節 福岡×新潟(ベススタ)

  • 九州行3日目

 3日目はホテルから歩いて10分弱の距離にある郷ノ浦港にて博多行きの船を待つ。かなり人が多かったが、芦辺港から博多へ向かう便が船体故障で運休となり、その影響もあったようだ。壱岐からの船便は博多、対馬、そして佐賀の唐津行があるのだが、当初は印通寺港からの唐津行を予定していた。だが港に到着後の唐津城唐津駅などへの移動手段や荷物の預け場所などを考えたら結構時間を食いそうだったのと他に行ってみたい場所を思い出したというのもあり、博多に戻る事に。10:30頃に博多港着。

  • 福岡県内周遊

 港から博多駅にバスで向かい、まずは荷物を預けて身軽になろうと思っていたら博多駅のコインロッカー、荷物預かり所は全て埋まっており、結局キャリーケースを引きながらの移動となった。とにかく博多駅周辺は人が多く、国内外の観光客が多かった。国外だとアジア系がやはり多い。小倉方面の在来線に乗って福間駅で下車し、そこからバスで宮地嶽神社へ。ここは↓にあるような海に向かって一直線に伸びる参道で有名で、年2回太陽が直線上に位置して参道が照らされるという。

宮地嶽神社より参道を望む
本殿

駅に戻るバスは1時間に1本なのだが、御朱印を貰う為に並んでいたら時間が過ぎてしまい、暑い中を徒歩で戻る羽目に。測ったら2.5kmほどだったが、途中で休憩がてら昼食を摂って駅に戻り、再び小倉方面へ。小倉の1つ手前、西小倉駅で降りて歩いて5分ほどの場所に次の目的地はあった。

ゼンリンミュージアム

ここはSNSで知って以前から行ってみたかった場所。伊能忠敬の日本地図や、中世ヨーロッパにおける日本の描かれ方など地図に関する様々な展示がある。途中窓が開けた場所が幾つかあるのだが、北九州のスタジアムも一部見えた。

小倉駅方面(ミクニワールドスタジアムも見える)

 このまま小倉駅まで歩き、新幹線で博多に戻る。在来線で合計1時間以上掛けて小倉に行ったが、新幹線だと僅か15分笑。博多駅近くのこの日の宿にチェックインして少し休憩した後で今日の最後の目的地へ。

  • 福岡vs新潟

 旅程を考えていた時、この日は博多泊にするか夜の便で帰るか迷っていたのだが、この日アビスパの試合がある事を知り、空港の傍で試合があるなら行ってみようかと。前回行ったのはまだレベルファイブスタジアムと呼ばれていた2012年。
barcaw.hatenablog.com
 博多からは地下鉄で空港まで行って徒歩orバスかと思っていたが、ルートを検索すると博多バスセンターから近くまでバスが出ているとの事だったのでこれを利用・・・したは良いのだが駅周辺の道路混雑で15分ほど到着が遅れ、出発後も渋滞でなかなか前に進まず。予定の倍、40分ほど掛かった。なお、各サイトで紹介されているアクセス情報は東平尾バス停下車という記載が多いが、マップを見るともう少し先で降りた方が近いように思われたので席田会館バス停で下車。ここからだとスタジアムまで7~8分だが、アウェイスタンド側なので、アウェイサポやメインスタンドで観る以外はやはり東平尾下車が良さそう。自分はバクスタだったのでスタジアムに着いた後半周する事になった。

今日の観戦場所

11年前も同じような場所から観たが、当時は座席も背もたれ無しの長椅子だった記憶。2019年ラグビーW杯を機に個席化された。ここからだと福岡空港に着陸する飛行機の列が見える。

 今日の試合は7位福岡と14位新潟、勝点差は10という対戦だったが、序盤から新潟がボールを繋いで攻め込む展開。サイドに展開するパターンが多く、両サイドハーフ三戸の仕掛けからチャンスを作り、前半半ばにクロスを長谷川が押し込んで先制(後にOGに訂正)。その後も新潟に幾つかチャンスがあったが、特に目を引いたのは長倉。今夏に群馬から移籍してきたばかりの選手だが、単騎突破で相手を抜いてシュートまで持ち込んだり、スルーパスに反応してGKと1対1を迎えるなど(これは福岡GK村上にセーブされる)、スピード、アジリティがあり前線で出来る事の多いアタッカーという印象。J1に慣れれば一定のゴール数を挙げる事が出来るのではないかと思う。それ以外だと三戸は以前よりドリブルの切れが増したようにも。マリノス戦ではミドルを叩きこまれたが、この人の活躍はU22代表にとっても大きい。海外移籍の低年齢化でU22世代もチマ、山本など今夏だけでも何人か渡欧してこれからどれだけ試合に出れるか、そもそも予選で呼べるか不透明な中で、U22のコアメンバーでJ1レギュラー格の選手は実はそんなにいない。半田が負傷で長期離脱してしまった今、この三戸と京都の川崎、柏の細谷くらい。U20から松木、高井が昇格する可能性もあるが、J1で常時プレーする選手が少ない中でこの三戸に掛かる期待は意外に大きいように思う。イメージとしてはアテネ世代における田中達也の様な攻撃のジョーカー的役割。

 福岡は新潟に押されつつ時折カウンターでゴール前に近付く展開だったが、最後しっかりシュートまで至るのはさすがだった。左から金森が仕掛け、単純にクロスを上げるだけでなく低め、浅めのボールを中央に入れてルキアンが落としてそこに山岸や佐藤、という形が出来ているようで、惜しいシュートもあった。前半は0-1で新潟リード。
 後半は序盤こそ新潟の攻勢が続いたが徐々に福岡が押し返すようになった。先ほどの浅いクロスだけでなく、大きく上げてファーサイドで頭で折り返してゴールを伺うパターンもあり、左右両サイドから揺さぶる攻撃を見せたのだがゴールは遠い。途中から右サイドに紺野も入って更にサイドからの圧力が増し、決定機も1~2度あったのだがゴールならず。前半からスコアは変わらず新潟の勝利。

アウェイ側

 今日印象的だったのは観客の声の大きさ。バクスタなので普段は手拍子やこの日配布されたハリセンがメインなのだが、福岡の攻勢時、特に前半金森が左サイドでボールを持って仕掛けた時の歓声は、普段自分が観ている日産始め首都圏のスタジアムで聴くより一段大きかった。上の屋根に響いているのかもしれないが、常連組、初めて来たと思しき人、関係なく皆よく声が出ているなと。これも九州という土地柄だろうか。

ホームゴール側

 帰りも行きと同じ席田会館バス停から乗車。博多行きは21:11発、その次は35分だったので終了後すぐにスタジアムを出た。幸い並んでいるのは2人ほどですぐに座れて、道も空いていて20分ほどで博多駅に到着。既に21時半だったが、さすが博多ともなるとこの時間も空いている店は多く(金曜夜なのでどこも混んではいたが)、地下街で軽く晩飯を食ってホテルに戻った。