日産スタジアム観戦300試合

 学生時代、本格的に試合を観に行くようになってから簡単な記録を付けるようになった。出場選手、スタッツといった深い内容では無く、日付、大会名、カード、得点者、スタジアム、観客数などを書いただけのシンプルなリストなのだが、これのお陰(+社会人になってからはこのblogで観戦記を書いているお陰)で記憶もある程度辿れて助かっている笑。観戦には11人制サッカー以外にもフットサル(Fリーグ、代表戦)、ブラインドサッカー等も含み、先日のベススタで計906試合。旅行から帰った後、観戦記録を付けつつ何気なくスタジアム別の試合数をカウントしたら丁度この前のガンバ戦で日産スタジアムでの観戦が300に達していた。全観戦の1/3はここで観ている訳だが、折角なので振り返ってみる。

■最多観客ベスト5
1位:ボカvsACミラン(2007年12月16日/クラブW杯決勝/68263人)
barcaw.hatenablog.com
2位:インテルナシオナルvsFCバルセロナ(2006年12月14日/クラブW杯決勝/67126人)
barcaw.hatenablog.com
3位:日本vsイラン(2005年8月17日/ドイツW杯最終予選/66098人)
barcaw.hatenablog.com
4位:日本vsチェコ(2011年6月7日/キリンカップ/65856人)
barcaw.hatenablog.com
5位:日本vsオーストラリア(2009年2月11日/南アW杯最終予選/65571人)
barcaw.hatenablog.com
これ見るとやはり代表戦とクラブW杯は強い。特にクラブW杯は緩衝地帯も無く、多少の見切れ席でも売ってるのではないかと思う。後は高額なメイン中央付近でも売れるというのもあるかな。
代表戦はよく行ってたのがこの00年代~10年代前半なので必然的にこの時期がランク入りするのだが、3位のイラン戦は予選突破決めた後の消化試合だったのによくこれだけ入ったなという驚きが。4位チェコ戦はザック時代の人気絶頂期だった。

※番外編:マリノス最多観客試合
vs浦和(2004年12月5日/チャンピオンシップ/64899人)
これは全体の7位。この他マリノス戦で6万を越えたのは3試合あり、

vs浦和(2008年3月8日/J1開幕戦/61246人)
vs新潟(2013年11月30日/J1第33節/62632人)
vsFC東京(2019年12月7日/J1最終節/63854人)

いずれも浦和絡みか勝てば優勝という試合。ここからも見て取れるように、マリノスの場合相手と試合ステータス(優勝決定試合)の影響が他クラブより大きいようにも。実際、13年の直前のホーム試合の観客数は28484人(19年は日産がラグビーW杯会場となった関係で8/17セレッソ戦の後は最終節まで三ツ沢かアウェイ開催だった)。勝てばタイトルとなると一気に増えるんだよな。それだけ勝馬に乗りたい人が多いのだろうが、それ以外の価値をどれだけ提供出来ているか、知らしめているかという事でもあると思う。

■最少観客試合
横浜Mvs清水(2020年9月16日/J1第24節/4171人)
barcaw.hatenablog.com
一応この試合が最少ではあるのだが、コロナ禍による長い中断空け後で観客は5000人に制限されていたのは踏まえる必要がある。この試合を含め、観客数ワースト10の内8試合が20~21年のコロナ禍の時期。
この時期を除いた場合最も少なかったのは
横浜Mvs福島ユナイテッドFC(2009年11月1日/天皇杯3回戦/5499人)
barcaw.hatenablog.com
改めて当時の観戦記を読み返すと、当時ユース昇格2年目の水沼に「J2に修行に出すべき」とか書いていて苦笑せざるを得ない。あれから実際に様々なクラブに所属した後復帰し、今はベテランとしてチームのまとめ役というのも感慨深い。

■初観戦試合
横浜Fvs浦和(1998年3月25日/J1stステージ第2節/24310人)
この年に近所にこのスタジアムが出来て行ってみようという動機だったはず。丁度黄金世代の高卒1年目だったのでフリューゲルスには遠藤保仁、浦和には小野伸二がいた。浦和監督は当時は三菱生え抜きのイメージ強かった原博美氏で。思えばフリューゲルスの試合をこの目で観る事が出来たのは貴重な経験だった。翌月にもう1試合(中田、呂比須洪明甫がいた平塚戦)観ている。

マリノス初観戦試合
横浜Mvs浦和(2001年4月7日/J1stステージ第4節/30759人)
マリノス戦自体は98年に三ッ沢で観たのが最初なのだがこのスタジアムでは2001年が最初。対戦相手に井原さんがいたのはやはり違和感あった記憶がある。浦和は他に小野や現SD西野氏、ベンチには福田氏がいて、マリノスには能活、俊輔、城ら代表組がスタメンでベンチには田中隼磨と、ドーハ世代からアトランタシドニーアテネ世代が揃った時期でもあった。この試合、マリノスは0-1で敗れたが、その後も得点力不足が響いて0-1で競り負ける事が多く、残留争いに巻き込まれた。

■最も“奇妙な”試合
JAPAN STARSvsWORLD STARS(2008年6月7日/親善試合/63143人)
最後にこれを。あの元日本代表&旅人の某氏とその所属事務所が仕掛けた大イベント。JAPAN STARSは監督釜本氏、選手は前園、山口素弘、秋田、名良橋らアトランタ、フランス組がメインで、WORLD STARSは監督モウリーニョ、選手はダービッツセードルフ、サモラノ等なかなか豪華なメンバーだったが、試合内容よりもその雰囲気が印象深い。何と言うかお行儀よく演劇でも観ているかのような静けさで、イベントとしての企画の完璧さとのギャップでどうも居心地が悪かった。6万以上いてあんな雰囲気の試合は今後経験したくないものだ。イベント自体はよく練られたものとは思ったが、ピッチ上にいる元選手達を見ながら、前日やこの試合の後は都内で豪華な接待があるんだろうなと思ってしまった笑

 最近は予定に合わせて必ずしもここで観るのが最優先では無くなっては来ているが今後も一番身近なスタジアムではあり続けるだろう。次は9月末の神戸戦か。恐らくシーズンの行方を決めるビッグマッチ。