ルヴァン杯決勝 福岡×浦和(国立)

 去年あったこの企画の第2弾がいつの間にか始まっていた。

東急線御朱印巡り

 今回の対象寺社は59にもなり、期間も来年5月までと長丁場なのだが、また路線毎に巡っていこうということで今日は目黒線沿線の寺を3山回った。いずれも不動前駅から徒歩圏内の場所で、去年も対象寺だったので2度目の参拝。

五百羅漢寺

去年も思った事だが、↑の五百羅漢寺然り23区内だけでも歴史や特徴を持つ寺社がまだ数多くあるんだなと。今回の対象ではないが近くには目黒不動という有名な寺もある。今日はたまたま徒歩圏内で3つも回れたから良かったが、電車やバス移動必至(中には東急バスが近くを通っているだけで、これを「東急沿線」とは言わないだろうという寺社もある笑)なので週末に時間を見付けて巡りたい。

  • 国立へ

 御朱印を貰った後はバスと電車を乗り継いで12時過ぎに国立へ。一般販売前の最初の抽選の時申し込んでみたら当選してしまった。今回の席はバクスタ3階の福岡側なので現地到着後にバクスタのゲートから入ったら、そこは1階席のみで上層に上る階段も閉鎖されていたのでその場のスタッフに確認して一旦再入場口から出てバクスタ3階用ゲートから入り直した。まぁ確かにチケには入場ゲート名が書いてあったので、それをよく読んでいなかった自分も悪かったと思うが、場外の案内掲示板が実に分かりにくかった。シンプルに席種別のゲート一覧とそのマップを大きく掲示してくれれば良いのだが、部分的にしか記載されておらず、自分の席種がどのゲートか明記されていない非常に読み取り辛い案内板であった。
 それはともかく中に入ると、福岡側(カテ6北)とは言えほぼ中央という好位置。周囲は6~7割浦和サポという感じだったし全体でもそれくらいの比率だったと思うが、それでも福岡側だけで2万人近くは来てる事になる。こうしたカップファイナルで地方クラブが出た時のサポの大移動は、遠征旅を何度も経験している者としてSNSなどでその様子を見るのはいつも楽しい。

座席からピッチを望む

自分の列は埋まっていたが、1列前は最後まで10席ほど空いたまま。チケは完売なので転売された席だろうか。勿体ないよなぁ。転売を取り締まるのは勿論だが、こうした空席が出来ないよう転売が確認された席はその出品者購入分は無効、改めて販売とか出来ないだろうか。
 そんなこんなで選手紹介(この決勝お馴染み両チームスタジアムDJによる)も終わり選手入場

福岡ゴール裏①
福岡ゴール裏②
浦和ゴール裏①
浦和ゴール裏②

 福岡はポリ袋によるチームカラーのコレオ、浦和は過去の大会でも披露したカップを掲げるエンブレムの図。また両チーム共にVersion2として福岡は中央防犯藤枝ブルックス時代から今に至る各年度を幕で掲示、浦和もクラブとして初タイトルだった03年のナビスコ杯から今に至るカップタイトル歴と今日の日付を幕で出すという歴史を伝えるメッセージだったのが印象深い。

  • 試合

 そして試合が始まったが、開始早々にいきなり福岡が先制。中盤でボールを奪って右の紺野に展開→グラウンダーのクロスをファーで前が合わせた形。その後ボール支配は浦和だが前に行くほどパスの出し所に困り、そのうちに福岡がボールを奪ってカウンターという時間が続いた。浦和の前線は特に小泉、早川、高橋の2列目はちょっとパンチ力に欠けるというか、シュートも突破力もあまり見えず、これだと福岡の守備は崩せないなと。ただ小泉に関しては通常の2列目、トップ下とは違う、言わばセレッソにおける香川の様な周りを引き立てる黒子役として個人的に評価している。まぁ今日は引き立てるべき味方も試合に埋没してしまって良さが出なかったけど。
 このまま福岡1-0リードで前半終わるかなと思った矢先に追加点。セットプレーからの流れで紺野が今度は左サイドから同じ様にグラウンダーのクロスを入れて今度は宮が合わせた。紺野はドリブルを武器とする一方で体格があまり無い分リーチも短くなって大きな(リーチの長い)相手だと抑え込まれてしまう場面がFC東京時代から見受けられたが、最近はドリブルの切れを増す事で対応しているように見える。長谷川竜也と坂元達裕を足して2で割った様なタイプというか。直後に前半終了。
 
 ハーフタイムにはこの試合に来ていた友人(同じカテ6だったらしい)に会って少し話した後、後半開始。浦和もさすがに頭から2人交代して状況を打開しに来たが、全体的には前半と同じ流れ。そんな中で福岡DFドウグラス・グローリが珍しくオーバーラップしたなと思ったらそのま浦和のゴールエリア内に侵入してホイブラーテンに倒されPK。グローリは3バックの右として守るだけでなくこういう攻撃に絡む場面もあって良い選手だなと前々から思っていたが、シャペコエンセのアカデミー出身なのか。あの2016年の事故の際は他クラブにいたがその前後でプレーし、17年には主将としてスルガ銀行杯で来日して浦和と対戦している。これも何かの巡り合わせか。このPKが決まっていれば試合はほぼ決したかと思うが、山岸のキックを西川がキャッチ。これでスタンドのアウェイ側もまだ行けるという雰囲気になり、その10分後にロングパスに走り込んだ明本がそのままシュートを決めて1点返した。2-0からPK失敗→失点というとつい先週のJ2東京V×千葉と同じ展開だったので(最終的にはヴェルディが0-2から大逆転)、今回もその予感がしたのだが、福岡の守備は最後まで統制取れていたのと、浦和の攻撃が(前半よりはマシだったが)やはりパンチ力と後一歩の決め手に欠けて2-1のまま試合は進んだ。

 ATは8分あったのだが、この少し前から見られた福岡の強かな時間の使い方が印象深い。接触での転倒、コーナー付近でのボールキープなど今時本家だってここまでやらないだろうという徹底した「鹿島り」ぶりで。この戦い方でアンチも生まれているのだと思うが、自分としてはむしろ選手全員がそれを徹底出来ている指導力の方に目が行ってしまう。こういったプレーだけに気を取られていると気付かないが、カウンター時の迷いないボール運びなど良いチームであるのは間違いないのだし。
 ATにはホセ・カンテのエリア外すぐ外からのシュートがポスト直撃という浦和としてはこれが決まっていればというシーンもあったが、全体的に決定機は他にその少し前のミドルくらいで福岡の牙城を崩せず。得点シーンも後ろからのロングパスを上手くトラップ→シュートした明本の個人技が素晴らしかったが、逆に言えばあのレベルのプレーを見せて初めて福岡の守備を崩せたとも言える。途中から入った大久保、エカニットの2列目のアタッカーもスタメン組を凌駕するほどには・・・という感じで。エカニットはタイの逸材との事で確かに足元の技術はありそうだったが、小さなトラップミスで攻撃のチャンスを潰したりこの試合の強度や速さに付いていけてないようだった。今月からようやく試合に出始めたのでこれからではあるんだろうけど。最後は西川も前に上がって攻め込んだがスコア動かずそのまま試合終了。

  • 試合後

 福岡が初タイトルという試合になったが、途中から18年の決勝が思い出されて、あの時の湘南が今日の福岡、マリノスが浦和と重なって見えた。
barcaw.hatenablog.com
 下馬評では有利とされた側(マリノス、浦和)が、決勝に向けて仕込んできた相手の戦術に対応出来ず何かがおかしいと思っている内に失点を許し、終盤反撃するものの追い付けずという展開が非常に似ている。この試合だけでなく、名将の下でリーグ戦でも一桁順位をキープし上昇気流にあるクラブの状況も福岡と当時の湘南は近いものがあるな。
 試合後もそんな事を思いつつ隣に座っていた浦和ユニを着た個サポ?と思しき人がピッチを見つめていたので、一声掛けたら家族は浦和サポで本人も浦和を観る事多いが、どちらかというとサッカーやJ全般見るのが好きらしく、自分と重なる部分もあってちょっと盛り上がってしまった笑。途中から中村主審のブレる判定に納得いかなかったらしい。

 そして表彰式

表彰式

途中からベンチ外の選手達も加わったが、城後がカップを掲げるシーンは良かったな。川崎初タイトル時の中村憲剛、鹿島がついにACL制覇した時の小笠原と曽ヶ端、後は去年の天皇杯での甲府山本など、One-club manであるベテランがついに悲願のタイトルを手にした場面は胸が熱くなる。

城後によるカップリフト

 スタジアムを出た後はまだ15時半で、好天も手伝ってそのまま外苑前から246号線に出て渋谷まで歩いた。約3kmの道のり。このルートを歩くのは恐らく03年5月の日韓戦(0-1負け)以来20年振り笑。結局スタジアムでも食料を調達できず朝食から何も食べて無かったので渋谷で軽く食事して帰宅。

渋谷へ