チャリティーマッチ シャフタール・ドネツク×福岡(国立)

  • 国立(今月4試合目)

 昨日行って今日もここで観戦。今月4試合目。いかにここでサッカー開催しているかという話だが、年末にでも今年の国立開催のサッカー試合を一覧にまとめたい衝動に駆られている笑。恐らく25~26試合は開催してるんじゃないかと思う。
 それはともかく月曜ということで夕方に事務所を出て現地へ。今季は暖冬で昼間は薄手のジャケット、コートでも十分という日が多いが、昨日そうしたら夜冷え込んだので今日は今年買ったばかりのダウンを投入。ここまで全く着る機会が無かったがついに出番が来た。

 今日のチケットを購入したのは先週半ば頃で、その時はバクスタ2階南側(シャフタール側)はゴール裏に近い場所ほど殆ど売れて無かったので通路沿いの席を楽々と確保出来たのだが、週末にかけて指定席は一気に完売した。ただ当日の客の入りを見ると来なかった人(つまり空席)も見受けられたのでスポンサー経由でチケが回ったりしたのかなと推測。
 18:40頃に席に着くと18:50頃に選手入場という案内があり、開始は19時なのでちょっと早いなと思いつつ座席に置かれたシートでウクライナ国旗のコレオを作り出した。

選手入場時

入場後、岸田首相のメッセージ動画、上川外相と駐日ウクライナ大使が現地で挨拶、始球式、両国国家独唱と「式典」が続き、これなら開始10分前に選手入場になるわなと。

岸田首相メッセージ

 試合直前には両チームや来賓の記念撮影が行われたが、ここに協会やJの幹部がいないように見えたのは不思議ではあった。協会会長はサウジでFIFAの会議があるので物理的に不可能ではあるが、副会長なり(昨日は俊輔の引退試合三ッ沢にいた)専務理事なりいるだろうと。Jにしてもチェアマンや幹部などいると思うのだが、自分の席からは確認出来ず。一応両団体は主催者として名を連ねているが、どうも主で動いたのはアビスパのスポンサーである某企業なのではないかと。首相のメッセージにもその企業が属する業界団体への謝辞(ウクライナ避難民への住宅無償供与について)があり、この企業が業界団体を通じて政治家やウクライナ大使館等を動かしてこの試合を実現させ、一方で協会やJは一定の距離を置いたのかもしれない。まぁあくまで推測に過ぎないが。ただルヴァン杯で福岡が優勝した後でこの試合が発表された時、最初はかつてのスルガ銀行杯の代替的な試合かと(つまり浦和が優勝していれば浦和が出場)思っていたが、この試合のスポンサー然り、どうも最初から福岡がシャフタール(を始めとするウクライナのチーム)を呼んで試合するつもりだったのかなと。

  • 試合

 まぁ憶測はともかく試合が始まったが、個人的に東欧の代表はそれこそ2002年のウクライナ戦を長居まで観に行ったが、クラブは初めてのはず。CLでは3位と決勝Tには行けなかったがバルセロナを破るなど健闘し3位でEL行きが決まった。本拠のドネツクは戦闘地域でもう随分前から西部を拠点に活動して今は国内リーグはキエフ拠点、欧州カップではハンブルクを本拠に活動しているようだ。それで戦時下の国内でリーグ戦を戦いつつ欧州でも結果を残すその実力やメンタリティは脱帽する他ない。今回も12/13にCLのGL最終戦の後そのまま日本に直行という強行スケジュールで。ウィンターブレークに入って次の試合は来年2月半ばのEL決勝トーナメント(vsマルセイユ)なので、だからこそ今回来日出来たのかもしれない。

 シャフタールのスタメンはステパネンコなど主力クラスを揃え、現役ウクライナ代表7人にジョージア代表2人。序盤は福岡がボールを支配して攻め込むが、シャフタールはほぼ最初の攻撃で右クロスをCFシカンが合わせて先制。福岡も相手ゴール前までは攻め込むが最後は体を入れられて防がれるシーン多し。シャフタールもカウンターで攻め込むが、さすが代表クラスの主力が揃っているだけあってパススピードや球離れが早い。ウクライナジョージアの選手が主体の中で左ウイングのブラジル人Newertonがドリブルでアクセントを付けていた。調べたらまだ18歳。シャフタールは昔からブラジル人を数多く獲得し、育てて西欧のクラブに売却するイメージあるが、この選手もいずれその1人となるのだろうか。
 そんな中で福岡は主に左サイドから金森&亀川、右は紺野の突破を中心に攻めていたのだが、左CKから最後は宮が頭で押し込んで同点、そのすぐ後には亀川のクロスを金森が合わせて逆転して前半を終えた。

後半開始時

後半はお互い選手を入れ替えたが、後半10分頃に右サイドへ大きく展開したパスが通り、ボールを受けたシュペドが中に切り込んで左足で逆サイドネットにコントロールショットを決めて同点。その後も両チーム選手を入れ替えたが、チームとしてはシャフタールの方が質を保って、福岡は右サイド田中達也の突破くらいしか攻め手が無くなっていったが、相手GKのキックミスを拾ってシュートに持ち込むなどチャンスは幾つかあった。お互い何度か惜しい場面ありつつAT3分の末2-2で終了。

  • 試合後

 終了後はすぐスタジアムを出て外苑前経由で帰宅。さすがに寒かったが、着て行ったダウンは買った時店員に防寒機能を強調されただけあって少なくとも胴体は冷え込まず過ごせた。これは年末年始重宝するな。
 観戦自体も後は年末に選手権行けたら行くというくらいでほぼ終わり。ここまで49試合。コロナ禍の反動か、今年は結構観に行ったな。これも年末に振り返る。