J3第25節 福島×鹿児島(とうスタ)

- 2025夏旅
 今年も日程を見ながら夏に行く未踏スタジアムを色々考え、最初は今治や高知など四国旅を考えていたが、昨年夏の鹿児島や今年のGWの長崎など西日本旅が続いてたので、今回は方向を変え東日本に行く事にした。北関東、東北は栃木(カンセキCFS)、福島、いわき、秋田とまだ未踏地が結構あるが、西日本に比べていつでも行ける感覚があって後回しになっていた。今回は日程の合う福島ユナイテッドの試合へ。

- 出発~中通り地方を観光
 こういう旅行ではいつも始発で家を出て6~7時台の新幹線、飛行機で出発となるが、この暑さ(福島は猛暑日予報)で朝から色々周ると夜の試合まで体力持たんだろうなという事で、今回は9時過ぎの新幹線で向かう。11時前に郡山で降りた後は駅ビルで昼食を摂り、駅前のビルから郡山市内を眺望。市の施設だが、入口ロビーは無料の展望スペースになっている。

郡山市ふれあい科学館展望ロビーより

 そこから車を借り、三春城跡に向かう。ここは伊達政宗正室愛姫の出身田村氏などが領した城で続日本百名城の一つ。

三春城本丸跡

城跡なので本丸も特に何も無いが、上からは遠く郡山市街が見えた。

 そこから福島市に向かって北上し、途中の道の駅で休憩を挟みつつ福島市街に到達。福島駅のすぐ北にある山に上り、烏ヶ崎展望台より福島市街を一望。

烏ヶ崎展望デッキ
刻々と変化する天候

丁度この時間ににわか雨の雲が近くを通り過ぎていて、展望台からは雨の降るエリアと陽が射すエリアがはっきり見て取れた。駅近で山の中腹まで車で行けるし、期待以上の眺望であった。

- スタジアムへ
 そこからホテルに向かいチェックイン後スタジアムに向かう。今回は車旅なのでホテルもスタジアムへのアクセスを重視して駅周辺では無く郊外に取った。スタジアムまでは車で20分ほど。試合は18時からなので1時間前に着くイメージだったが、ホテルを出る前にgoogleマップを見ると周辺道路が混雑を示す赤で表示。調べるとこの試合ではクラブ最多観客数更新にチャレンジするらしく、多少不安を覚えつつ現地に向かうとやはり大渋滞で、1時間近くハマった後、係員から今向かっているメインの駐車場は満車になったので公園内の別の場所に停めて欲しいと言われ、Uターンして公園内を色々彷徨った挙句ようやく確保。

 今回のホテルは周辺に食べる場所が無く、夕飯はスタグルで済ますつもりだったが、現地に着いた時には既に開始まで10分を切っており、屋台や入場列もかなりの列になっていたので諦めて入場。

スタジアム外の賑わい

丁度入場した時に試合が始まるというタイミングだったが、メインスタンドは満席でゴール裏の芝生席をどうにか確保。最初バクスタは閉鎖されていたが、前半15分頃に開放されたので移動し、以降はここで観戦となった。

バクスタ芝生席で観戦

Jの試合で芝生席というと数年前行ったいわぎんスタジアムを思い出す。
barcaw.hatenablog.com

- 試合
 試合前に色々ドタバタあったが、試合そのものは前半早々に福島が先制。ゴール前での相手クリアをエリア外からダイレクトで流し込んだ形。ただその後は鹿児島が強度、スピードで違いを見せて福島を押し込む展開が続いた。福島は寺田監督を始め選手やスタッフに川崎フロンターレ関係者が多く、後ろから丁寧に繋ぐスタイルにその一端が見えたが、この試合を観る限りでは、中途半端に繋ぐ神奈川のチームが、強度の高い(そして技術面でも実は上回っている)九州のチームに何もさせて貰えないという一昔の高校サッカーでよく見られた展開を思い起こさせた。前半終盤にはFKから鹿児島が追い付き、後半開始早々には縦に速い展開で一気に逆転。

 福島は押される中で攻め手はカウンターで前線の樋口や森が単騎で突破するくらい。後半半ばに一気に3枚替えしたり色々テコ入れしたものの流れは依然として鹿児島で、これは福島が追い付くより鹿児島の3点目の方が可能性高いかなと思っていると(実際惜しいチャンスは幾つかあった)、後半40分前くらいから徐々に福島が押し込み始めた。リスクを負って前に攻める福島と割り切って引いて逃げ切りを図る鹿児島という構図はあったと思うが、少なくとも流れは変わった。ただ鹿児島は人数を掛けて守っているので単純なクロスだけでは厳しいだろうなと思っていたら、AT5分もそろそろ終わりという時間帯で右クロスから頭で合わせて福島が同点。直後に試合が終わり、まさにラストプレーで追い付いた福島が勝点1をゲット、鹿児島は勝点2を失った形。

- 試合後
 終了後すぐにスタジアムを出ると、花火が打ち上がった。外の屋台はまだ営業していたのでここで夕飯用に調達笑。

試合後の花火

 この試合の入場者数は8698人で、クラブ最多記録を大幅に更新という。

今日の観客数

試合前には新スタジアムコンセプトや新エンブレムの発表もあって、この試合を契機にクラブとしてもう1ランク高みにという意欲は感じたが、一方で駐車場の混雑や場内の導線、誘導などまだ色々手が回って無いのも感じさせた。毎試合数万の観客をさばくJ1クラブの運営力を感じたりもしたが、今日の試合でこの規模ならこのレベルの対応、といった経験は得たと思うので、新スタと併せ今後に期待。上を見るだけでなくこうした足元の運営を固めるのも重要と思うし、こういう経験の積み重ねが将来のJ2やその先の昇格にも繋がるのかなと。その意味で川崎とは選手、監督だけでなくこうした運営面でも色々提携して吸収できる事があるかもしれない。
 鹿児島はチームそのものの完成度もさることながら、サポも結構来ていたのが印象深い。少し前まではJ2、J3だとアウェイサポ数は目視でカウント出来るくらいという試合もあったが、九州から東北まで少なくとも100人以上は遠征するようになったんだなと。

アウェイ側

近年のJ2のレベル向上も踏まえると、10年前のJ2の競技レベル、サポ数や運営規模感が今のJ3という印象。

 帰りも大渋滞を覚悟したが意外とすんなり出れてホテルに戻る。ホテルの隣にファミマがあり、東北限定という冷やし肉蕎麦が売ってたのでこれとスタジアムで調達した分で夕飯にして初日が終了。