J3第19節 SC相模原×FC今治(相模原ギオン)

  • 相模原へ

 今週はJ1が代替開催試合のみのため、未踏スタジアム制覇として栃木のカンセキに行こうかなと思っていたのだが、カードが栃木vs清水てことで、2週連続同じチームを観るのは気が引けて苦笑、取り止め。近隣の試合をチェックすると、J2町田vs千葉はこれも千葉は先週観たばかりで町田ギオンも今年一度行ってるしな、てことで必然的にJ3相模原の試合となったのだが、ここは近年解説として名を馳せた戸田氏が監督ということでどんなサッカーなのか観たい思いはあった。相模原ギオンも以前選手権で行った事はあるがJでは初めて。10年振り。
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 例によって試合前に近隣を散策しようと思ったのだが、スタジアム周辺のマップを眺めていると「八景の棚(はけのたな)」というスポットが目に入った。相模川河岸段丘を眺める事が出来る場所らしい。こういう眺望スポット好きとしては見過ごせず笑、試合前に寄る事にした。場所はJR相模線下溝駅から徒歩の為、東横線から相鉄直通線で海老名→相模線というルートを利用。海老名行きの電車もあるようだが乗った時間はタイミング悪く、新横浜と二俣川で乗り換えが発生。とにかくにも海老名に着いて相模線に乗り換えて現地に向かった。しかし海老名に来たのは4年前のJ1参入POを平塚まで観に行って以来だが、相鉄東急線との直通で益々人口が増えそうだな。直通とは言え都心に出るにはある程度時間は掛かるが、始発駅(待てば確実に座れる)というのは大きいだろうし。まぁそんな発展する街にローカル線の雰囲気の相模線というのがまたギャップがあるのだが。
 下溝駅から歩いて5~6分という距離にその場所はあった。

八景の棚より相模川方面(西側)を望む

 道路脇にあるちょっとした展望スポットなのだが、丁度夕暮れ時で対岸?からは祭囃子も聞こえてきて夏の風情を醸し出していた。八景の棚という名の由来は不明だが、東日本で丘陵地帯の端にある崖を指す「ハケ」という語が八景と結び付いたのではないかなと推測。

 ここからスタジアムまでは徒歩15分ほど。スタジアムは河岸段丘の最上部に位置し、最後は町田ギオンに勝るとも劣らないこのような山道を抜けると

最後の登坂

開けた空間が広がる。

スタジアム周辺

 着いたのは開始15分ほど前で、メインスタンドのアウェイ側に座るとすぐ試合が始まった。今日はユニ配布デーだったので緑の相模原ユニでスタンドが染まっていたが、この緑もそうだし、青でも赤でもユニはやはり濃い目が個人的に好み。

選手入場時
  • 試合

 相模原は現在J3最下位、一方で今治は上位に付けているのだが、それを反映してか開始直後の相模原の攻め以外は今治が押す展開。一人一人の技術でも上回っていて、ボール回しの質だったり、トラップ一つとっても今治の方が上手いなと思わせる場面が多かった。ただ相模原は特に守備の場面で連携して集中を切らさず、相手のシュートにもしっかり体を寄せてピンチの芽を摘んでいた。まぁボールを奪っても個で打開できる選手がいない故に相手陣内で数的不利→ボールを奪われるという場面も多かったのだが、セットプレーやロングスローからチャンスを作り出し、前半を観た限りではこのメンバーで出来る最大限のサッカーという印象。両チーム得点ないまま前半が終わった。

 さすがにこの時間になると(19時頃)、腹が減って来たのでスタジアム外に出ているスタグルキッチンカーで何か調達しようと思ったのだが、店の数はそれなりにあったもののどこも長蛇の列で、並んだケバブ屋は自分の前に10人ほど並んでいる段階で付け合わせのキャベツの千切りが無くなって店主が新たに切り始めたので、こりゃ時間掛かるなと断念してスタンドに戻った。

 後半は相模原が押す場面が多かった。相手陣内深くでのロングスローやセットプレー(特にCK)がメインだったが、前半感じたように今使える武器を最大限活かそうという意図は感じられた。簡単な話ではないが点取り屋が1人加われば劇的に変わるようにも。守備時の粘りも前半と変わらずで無失点。名古屋から育成型期限付き移籍で獲得した21歳のGK東も即スタメンで結果を出した。個々の能力は(失礼ながら)高いとは言えない中で複数で連係してしっかり守れているし、それを実現させているマネジメント力も含めて、最下位とは言え相模原は補強次第で化ける可能性あると思うんだよな。
 今治は前半と変わって後半は押される場面が多く、逆に個々の能力の優位性を活かせていなかった印象。思えばJ3観戦は去年8月の今治戦以来だったな。
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試合途中から選手よりも監督の高木氏に目が行ってしまった。元々大きな体格なのに加えて相手のセットプレー時などで大きな身振りでの指示が印象的で。

今治監督高木氏

経歴を見たら市船出身だがプロ選手の経験は無いようだけど、J3は監督の登竜門でもあって、選手としての経歴が無い人でも監督が出来て結果次第でステップアップ出来る場だと思う。勿論、戸田氏の様に現役時代の実績はある人でもまず最初はこのカテゴリで、という場合もあると思うが。

アウェイゴール

 試合途中には花火も見えた。

花火

 最終的に0-0で試合終了。今日の試合で新鮮だったのは、試合中ホームゴール裏の映像を大型映像装置でライブで流していたこと。

ホームゴール裏Live映像

 勿論決定機のシーンや出場選手リストなど基本情報も映しているのだが、ゴール裏をライブ放映するクラブは初めて見た。

  • 試合後

 帰りはまた相模線の駅まで歩いて海老名経由で帰ろうかとも思ったが、一日歩いてたのもあってバスでJR古淵駅へ。20:20発の唯一にして最終便を逃せば歩くしかないので終了後すぐさまバス乗り場に移動したが、最終的にバスには座れて混雑具合も少し立ち客が出る程度といったところ。今日は観衆約4500人だったが、車で来る人が多いんだろうな。
 古淵に着いた後はそこで軽く夕飯を食って浜線に乗って帰宅。